巴マミの叫びと向き合ってみる

篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

「結局、私は弱くて、臆病で、何も変わってない……。このまま、独りのまま死にたくない……」「誰か……」 タングステンさんがかつて「マミは背伸びしている妹キャラじゃないかな」と仰っていましたけれど，まさにその通りだと思います。 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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しかし，今まで人知れず幸せの種を蒔いてきたマミの「成果」が，「実際の形を伴って」目の前に現れます。それがマミがかつて助けた少女，今はルーキーの魔法少女，鹿目まどか。 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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「い、生きてる……！い、今の光は……」「だいじょうぶですか!?」「あなたは……あの時の！」「よかったぁ、間に合って。わたし、鹿目まどかって言います」 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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キュゥべえ「危機一髪だったね、マミ。彼女は最近魔法少女になったんだ」まどか「はい！」マミ「魔法少女に……!? ほ、本当なの？」 自分が助けた少女が，自分と同じ魔法少女になって自分の前に。マミにとってこれほど救いになることはないでしょう。 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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（鹿目さん……新しい魔法少女。この子と、私は、お友達になれる？）（……ううん、佐倉さんのこともある。期待しすぎて、裏切られるのはいや。でも……私を助けてくれたこの子なら） #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ マミにとって杏子との離別は「杏子が裏切った」事件なんですね。

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「…………」「……どうしたの？さっきから。私の顔に、何かついてる？」「いえっ、あの……。マミさん」「なに？」「その、わたし、前にマミさんに会ったことがあるような気がして……」「え……」 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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「わたし、この前お友達とショッピングモールに行ったんです。気が付いたら不思議なところに迷い込んで……魔女の手下に、襲われそうになりました」「…………」「あの時、わたしを助けてくれたのはマミさんだった様な気がするんです。ちがいますか？」 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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「……覚えていたのね。あなたはすぐに気を失ったから気づいていないと思ってた」 マミの口調からは，自分のことを覚えてくれていたという嬉しさを感じ取れる半面，どこか素直には喜べないという気持ちも感じ取れます。それに顔が笑顔ではありません。 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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この時のマミの顔は，少なくとも笑顔ではありません。瞼は半分くらい閉じられています。口も真一文字に閉じられています。一言で表すなら「困っている」顔です。 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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マミの言葉を聞いて，ぱあぁっと明るい笑顔を見せるまどか。「やっぱりマミさんだったんですね！あれからずっと気になってて……わたし、お礼を言いたかったんです」「助けてくれて、本当にありがとうございました！」 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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魔法少女は人知れずみんなを助けるもの，と思っていたであろうマミ。そんなマミにとって，助けた普通の人からお礼を言われるなんて，想像もしていなかったことに違いありません。 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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「そんな……顔を上げて、鹿目さん。私は魔法少女として、当たり前のことをしただけよ」 一見謙遜とも取れる答えを返すマミ。しかし，多分彼女は戸惑っているのでしょう。助けた普通の人から，お礼を言われるということに。 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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「でも……わたし、あの時本当に怖くて……。マミさんが助けてくれなければ、今こうしてることもできませんでした。だから……ありがとうございます」「鹿目さん……。お礼を言うのは私の方よ。今日、私を助けてくれてありがとう」 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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「そ、そんな。結局、わたし、その後の戦いではほとんど役に立ててなかったし」「ううん、そんなことない。あなたが来てくれなければ私は死んでいた……」「ええっと……その……。じゃあこれで、お互いさまですよね！」 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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「ぷっ……」とようやく笑顔を見せるマミ。「あ、あのう……」と今度はまどかが戸惑う番。「ふふっ。そうね。もう言いっこなしにしましょ。」とマミ。「は、はい！」とまどか。 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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情報の密度が濃いですね…。

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「そういえば、最近魔法少女になったばかりだって言ってたわね」「そうなんです。エイミーを助けたくて……」「エイミー？」「エイミーはとっても可愛い黒猫なんです。わたしの目の前で、車に撥ねられて……」 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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「まどかの願いは、そのエイミーを蘇生させることだったんだ」と言うキュゥべえ。「そうだったの……」と，どこか影のあるトーンで言うマミ。自分自身の願いではなく，自分の父親のために祈った杏子のことが，マミの脳裏をよぎったに違いありません。 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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マミとまどかにコンビを組むよう提案するキュゥべえ。（そうなったら、どんなにいいか。……鹿目さんはどう思うかな？私と一緒に戦ってくれるかな……）「私はいいけれど。……鹿目さんはどう？」と恐る恐る尋ねるマミ。 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

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「す、すごい嬉しいです。あの、わたし、マミさんみたいな魔法少女になりたいんです」と言うまどか。「マミさんみたいな」という言葉を聞いて「え、私？」と驚くマミ。 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ 杏子もかつて同じことを言いましたよね。

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「はい。強いし、かっこいいし……。今日の戦い方も、とっても素敵でした。だから……よろしくお願いします！」 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ この理由も，かつて杏子がマミに言ったのと同じものですね。実は今自分は，非常に不安な気持ちで二人の会話を見ています。

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「鹿目さん……。こちらこそ、よろしくね。」《ねえキュゥべえ。鹿目さん、私みたいになりたいんですって》 マミは喜んでいるようですけれど，まどかと同じようなことを言って最後には決別することになった杏子のことが，頭をよぎらないんでしょうか。 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ

篠ノ目くぬぎ_CNS @CrushedNumbers

《初めてよ。魔法少女になって誰かに感謝してもらえたのも。……助けてもらえたのも》 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ この点は，杏子とまどかとで異なる点ですね。ああ，だから自分が感じているような不安をマミは（少なくとも現段階では）感じていないのですね。

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《……私と一緒に戦ってくれるって言ってる。嬉しい……もう私、1人じゃないのね》 #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ 杏子との出逢いと，まどかとの出逢いは，確かに同じような点も多々ありますけれど，決定的に違う点があるのですね。だからマミは新たな希望を見出すことができた，と。

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坂本真綾さんの曲『Melt the snow in me』。マミがまどかへ宛てた気持ちを想像できます。歌詞は英語で→ http://t.co/RYUivfw72O 素晴らしい和訳はこちらを→ http://t.co/lduTYiGDHd #魔法少女まどかマギカポータブル #巴マミ