スタッツの限界について

近い将来、選手の判断や動きが評価される世界になりそうなので、考えを整理しました
NBA
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マササ・イトウ @ma_sa_san

①みなさん、NBAおじさんのエントリを覚えているだろうか。 http://t.co/JYaXUCka6L おじさんはこう言った。 「試合を見るとね、数字には表れない色々な事がわかるんだ。」 数字(スタッツ)の限界はどこなのか、それはどこまで明らかになろうとしているのか。

2014-02-11 22:47:34
マササ・イトウ @ma_sa_san

②1シーズンでたくさん試合が行われる中で、ボックススコアやスタッツを眺めることは、NBA好きなら誰でもやることだ。 「KDが平均30点以上」 「カーメロが平均得点2位だ」 「ラブが平均25点13リバウンド」 数十年前から何も変わらない会話がそこにはある。

2014-02-11 22:48:28
マササ・イトウ @ma_sa_san

③しかし、スタッツ好きの一人として敢えて言わせてもらう。 「スタッツでは本当のことはよくわからない」 これは昨年から導入されているSportVUやOptimEyeなどの技術革新によりわかってきたことだ。 では、スタッツの限界はどこにあるのだろうか。

2014-02-11 22:49:01
マササ・イトウ @ma_sa_san

④スタッツの限界は簡単に言うと「それが結果しか表さない」ということだ。 例えば、カーメロが2点取ったとする。うまくスクリーンをかけたのか、ポストからのスピンムーブで決めたのか、敵のクローズアウトは速かったのか、どういうプロセスを経ても2点としか記録されない。

2014-02-11 22:49:37
マササ・イトウ @ma_sa_san

⑤これはリバウンドもアシストも同じで、途中のプロセスが一切表現されない(というか表現出来ない)という問題なのだ。 アドバンスド・スタッツと呼ばれるもの(eFG%、OR%、PERなど)も、すべて結果しか表していない。 結果の過程はそこではほとんどわからない。

2014-02-11 22:50:23
マササ・イトウ @ma_sa_san

⑥「試合を見るとね、数字には表れない色々な事がわかるんだ。」 むしろ試合を見ないと結果以外のすべてがわからないのだ。 これは、バッターの結果に独立性が高く、勝敗に直結しやすい野球では有効だが、NBAでは情報としては足りないと言える。

2014-02-11 22:50:49
マササ・イトウ @ma_sa_san

⑦先日、DataBallと題されたエントリがポストされた。これは全選手の動きを追跡するSportVUのデータから、各選手の判断、選手の動きを結果に関わらず得点期待値として評価する、という全く新しい評価方法だ。 http://t.co/AuFfTmkqRq

2014-02-11 22:51:12
マササ・イトウ @ma_sa_san

⑧ここでは、パーカーがレナードにパスを出してスリーを決めたプレーが紹介されているが、例えばレナードがスリーを外しても、パーカーは得点期待値を0.97から1.75に上昇させたことで評価される、というわけだ。 詳細はダウンロードできる。 http://t.co/us2nJJB5dD

2014-02-11 22:51:44
マササ・イトウ @ma_sa_san

⑨「球団の人は選手を買おうと考えています。でも買うべきは選手じゃなくて勝利であり、勝利を買うには得点を買うべきです」 マネーボールで一番目が覚めるこのシーン。これがNBAの世界でも現実になりそうだ。(ちなみにまだ一部しか解析できていないので数年先にはなる模様)

2014-02-11 22:52:10
マササ・イトウ @ma_sa_san

⑩将来はジョッシュ・スミスやエリスなど評価が分かれる選手の事実も明らかになっていくだろう。 OptimEyeの導入により、選手の加速度や負荷、体力などもすべて明らかになっていく。 しかし、待ってほしい、これは喜ぶべきことなのか。すべてが計算できてしまうかもしれない世界が。

2014-02-11 22:53:26
マササ・イトウ @ma_sa_san

⑪わからない。そんな世界でも楽しく数字いじりをしたりする変態が出てくるのかもしれない。本当にすごい選手にファンが集中するのかもしれない。 でも、私はそんな世界でもこの言葉を口にするだろう。 「〽カーメロ~アンッ!サニ~」

2014-02-11 22:53:58