イツカさんのセルライベル（ピアノ演奏家）

イツカ @5tht5

今から唐突に現パロマルセルとベルトルトとライナーの話呟くね・・・

イツカ @5tht5

母親がピアノの先生で幼少期からピアノを習い、努力と才能で天才の名を欲しいままにしているマルセル(15歳)。近所に住んでいるベルトルトくん(11歳)は小さい頃はマルセルのお母さんの開く教室でピアノとか習ってたりして家族ぐるみのお付き合い。勿論ライナーも幼馴染で仲良しなんだよ

イツカ @5tht5

ちょっと年が離れてるマルセルにベルトルトくんは憧れててそれがちょっと面白くないライナーくん(12才)。ある日路地裏でボール遊びしてたらマルセルがちょうど帰宅途中でベルトルトくんはマルセルを発見して嬉しかったんだーでもその所為でライナーが投げたボールに間に合わなくて車道に飛び出すの

イツカ @5tht5

お察しの通り、そこにスピードを出した車が突っ込んで来て、ベルトルトが動けずにいたところをマルセルが咄嗟に庇うんだよね。大きな事故になって、ベルトルトはかすり傷で済むけどマルセルは意識不明の重体で、最悪な事に彼の神様に貰った大切な指はもうピアノをきちんと弾く事は出来なくなったんだよ

イツカ @5tht5

もう夏が来たら海外に国費留学が決まっていただけに天才の損失を新聞が嘆いたりして、優しかったマルセルのお母さんにも「どうして貴方が無事なの」って言われたりして、ようやく集中治療室からマルセルが出てきてもベルトルトは顔を合わせることが怖くて病室に入れないんだよ～

イツカ @5tht5

小さい頃は自分の意思がなくて誘われるままにピアノ習っていたけど、今は絵の方が好きで、ピアノ教室止めて絵を描いているベルトルトくんだけど、その絵をいつもマルセルが褒めてくれたから、病室の前に毎日一枚絵を置いていくんだよ。顔を合わせるのが怖いから、勇気がないからね。

イツカ @5tht5

でもある日、マルセルの病室からピアノの音が聞こえて来るのね。怖くて足は動かないのにドアは少し開いてて、思わず覗いちゃうんだよ。マルセル白いシーツの上で上手く動かせられない指でピアノ弾いてるんだよ。あんなに上手だったのに、今は鍵盤押すくらいしか出来てないんだよ。

イツカ @5tht5

ベルトルトはあんなにピアノが上手だったマルセルが、こんな風にしかピアノを弾けないんだっていう現実に動けなくて、じっとそこで立ち尽くしていたらマルセルが「ベルトルト、いるんだろ」って呼ぶんだよね。名前を呼ばれてしまって逃げる訳も行かず、病室の白いドアを開けるとマルセル笑ってるんだよ

イツカ @5tht5

マルセルのその笑顔が怖くて、ベルトルトは手に持ってた色鉛筆と画用紙を強く握り締めてマルセルの言葉をまってるんだよ。そしたらマルセルが「俺、ピアノ弾きたいんだ」って言うんだよ。そして「ベルトルトもピアノ弾きたいよな？ピアノ、好きだよな？」って笑って聞いて来るんだよ。

イツカ @5tht5

ベルトルトくんは手に握り締めていた色鉛筆と、抱き締めてた画用紙からその場で手を離して「はい」ってたった一度答えるんだよ～～～それから絵を一切描かず、自由な時間をピアノに費やして二年後には天才少年と呼ばれるようになるベルトルトくんだよ～～～

イツカ @5tht5

すごく、前提がながかった・・・自分の代わりにベルトルトにピアノを弾かせるマルセルと、自分のせいでマルセルから大切なものを奪ってしまったからと贖罪の為にピアノを弾くベルトルトとその場に居合わせた筈なのに部外者扱いされてしまうライナーさんの愛憎入り乱れた十年間、とてもいいなぁ。

イツカ @5tht5

ベルトルトくんは天才少年マルセルの再来って騒がれてて、マルセルがベルトルトにピアノを教えているもんだから大きく取り上げられたりするんだよ。それを少し離れたところか口を出す事も出来ず見守っているライナー。以前は一緒に遊んでいたけど今はもうベルトルトの持てる時間全てがピアノの為にある

イツカ @5tht5

ライナーはベルトルトが絵をが好きで、将来は絵描きさんになりたいって言っていたのを覚えてたから息抜きでもいいから絵を描いてみたらっていうけどベルトルトくんは頑なに拒否するんだ。笑顔もなくなって、子供らしさが消えてしまったベルトルトと反対にいつも笑顔で幸せそうなマルセルの対比がいいの

イツカ @5tht5

マルセルが事故に合った時と同じ年になったベルトルトはとうとう大きな賞を取るんだ。海外への留学も決まり、将来を期待されて、目の前には輝かしい未来があるわけです。マルセルにとってね。幾らマルセルがかつて天才少年で、悲劇の主人公で、ベルトルトにピアノを教えていてもベルトルトにはなれない

イツカ @5tht5

前までは第二のマルセルみたいな感じで取り扱っていた雑誌も今はもうマルセルの名前は出ないんだ。自分が進みたかった未来は自分の前じゃなくてベルトルトの前にしかない。その頃からマルセルが少しずつおかしくなってくるんだ。でもあまりにも少しずつだから二人を見守っていたライナーすら気付けない

イツカ @5tht5

その頃ちょうど大きな大会があって、そこにマルセルのかつてのライバルだったユミル様が来るんだ。マルセルが行く筈だった留学はユミルが代わりに行ってて、そこで着実に腕を上げててね、後輩達の前でピアノを演奏しに来たんだよ。そこでベルトルトのピアノを聞いて表情を変えるユミル様。

イツカ @5tht5

「なんだよ、この最低なピアノは！」って暴れるんだよね。近くにいたライナーがユミルを抑え込んでホールの外に連れ出すんだけどユミルさま廊下にツバ吐きながら「胸糞悪ぃ」っておこなんだ。廊下にはライナーとユミルしかいなくて、ベルトルトのピアノの何がそんなに気に食わないかライナーは聞くんだ

イツカ @5tht5

「あれはマルセルのピアノだ」「そりゃあマルセルが教えてるから似るだろう」「ちげーよ馬鹿！そのまんまなんだよ、溜めも癖も、完全に一緒だ。気持ち悪いくらいにな。あれはピアノじゃない。感情のない機械の音だ。マルセルはどうしてあの子にそんなピアノを弾かせてるんだ」ユミルさん激おこ！

イツカ @5tht5

ライナーさんいつもベルトルトのピアノ聞いてるくせにそういうの全然わかんなくて、ユミルの言う事を胡散臭いくらいに思うんだけど「何度マルセルと同じコンクール出たと思ってんだ」っていう言葉が妙に説得力あるんだよ。で、結局ライナーがホールに戻った時にはベルトルトのピアノ終わってるんだよね

イツカ @5tht5

ベルトルトくんはこのコンクールの目玉だから個室の控室与えられてて、そこにライナー携帯忘れたんだよ。普段はマルセルとベルトルトに遠慮して中々コンクール後の控室なんて行かないんだけど携帯忘れたからしょうがなくて、あとユミルの言葉に胸騒ぎがしていて、普段は立ち寄らないのに足を運んじゃう

イツカ @5tht5

中にいるのはマルセルとベルトルトだからって軽くノックして返事待たずにドア開けて、ライナー思わず固まるんだよ。控室にあるソファでマルセルがベルトルト犯してんだよね。しかもライナーに気付いても行為を止めないんだよ。ベルトルトも抵抗せずされるがままで、わけわかんなくなるライナーさん

イツカ @5tht5

思わず何してんだよ、って叫んでマルセルをベルトルトから引き剥がすんだけどマルセルに「お前には関係ないだろ、これは俺とベルトルトの問題だ」とか言われちゃう。あくまで部外者のライナーさん・・・でもそれで引き下がれる筈もなくて思わず殴っちゃうよね、マルセルまじで殴っちゃうよね。

イツカ @5tht5

そしたらマルセルさんが笑いながらさ、「何だよ、そんなに怒んなよ。混ぜてやってもいいんだぜ？お前ずっとベルトルトの事好きだったもんな」とか言うんだよ。もうライナーさん激おこだよ！「それ以上喋ったら殺しちまうから喋るな」ってマジ切れのライナーさんにマルセル笑いながら去って行くよ

イツカ @5tht5

マルセルさんが去ってすぐにベルトルトくんに大丈夫かって聞くんだけどベルトルトくんぼーっとしたまま動かないんだよ。名前呼んでも反応なくて、怖くなって思わず体を揺すったら「あれ、ライナー？」みたいにようやくベルトルトくん戻ってきてさ、それにぞっとするライナーさん。色々限界なんだよね

イツカ @5tht5

ベルトルトに話を聞くと、ベルトルトが賞を取り始めた時からこういう行為が始まったらしく、かれこれ一年は経ってて、気付けなかった事が悔しいライナーさん。これからベルトルトから目を離さない様にしようって思うけど既にもうベルトルトくんも様子が変なんだよね。名前を呼んでも反応しないの。