Σ猫 渋くて甘い話

まるでそれは、アメリカンケーキにコーヒーを添えたような。
0
織火夏 @orihige_to_IWW

@kinokofumari801 ディメーンがある時、猫マリオの前に現れてこう言った。「僕がエルとエムを復活させた理由、知りたくない?」確かに、二人は一度死んで幽霊になったと言っていた。では何故?別にディメーンにとっては使えれば過去のルイや 自分でも良かったはずだ。「…知りたい」

2014-02-18 00:51:50
織火夏 @orihige_to_IWW

@kinokofumari801 その言葉にディメーンは目を細めて笑った。でも、いつものにやけ顔ではなくて、何処か自重地味た表情だった。 「僕はね。幾らでも絶望が欲しいんだ。その中でも、深い絶望なら満足度が高い。ならばその絶望とは?って考えた時にね。思いついちゃったんだ。」

2014-02-18 01:02:26
織火夏 @orihige_to_IWW

@kinokofumari801 「ま、まさか…」猫の第六感あたりがビビッと来た。「そう。ボクは、兄弟として絆が出来た頃にどちらかを裏切らせ、敵軍に置く。その時の絶望顔と言ったら…(じゅるり) で、互いが役目を終えたら、互いに浄化し、リセットをかけてあげる。完全に壊れないように」

2014-02-18 01:07:48
織火夏 @orihige_to_IWW

@kinokofumari801 「っていうのを繰り返してたんだけどね。飽きたから、終わらせようと思ってさ。」「!じゃ、じゃあ、もうそんなことにゃいのね!?」「んっふふ。約束してあげる♪」その言葉に、広がりかけていた絶望が晴れて、清々しい希望が広がっていくのを感じた。

2014-02-18 01:17:34
織火夏 @orihige_to_IWW

@kinokofumari801 「シグマシグマシグマァァァ!!」話が終わり、全速力で駆け抜けた草原。待ち合わせ通り、そこにはシグマが本を読みながら待ってくれていて。静かなここで、猫マリオの声だけが響いた。「…遅い。」何も知らないシグマが、微かに口角を上げたのを確認し、思わず笑う

2014-02-18 01:25:33
織火夏 @orihige_to_IWW

@kinokofumari801 「遅かったんだな。」本を閉じながら問うΣに、正直に伝える。「うん、初心者マークに邪魔されちゃったの。」「…またアイツか。」はぁ、と溜息を漏らしつつ俺の頭を撫でる手も、初期よりずっと優しく、ずっと暖かく、ずっとずっと上手で愛おしいものになっていた。

2014-02-18 01:31:30
織火夏 @orihige_to_IWW

@kinokofumari801 「ねぇ?」「うん?」「怒らないにゃ?」「…信じると、約束したから。」照れてそっぽ向いたΣ。「…にゃふふ♪」スリスリと手に擦り寄る。甘い甘ったるい、2人だけの心地いい空間。今だけでも堪能しようと、ベッタリΣに擦り寄る。

2014-02-18 01:37:36
織火夏 @orihige_to_IWW

@kinokofumari801 「…くすぐってぇ。」クスリと笑うΣ。草原で二人転がれば、静寂と風の起こす自然の音だけが、吹き抜けた。「…しあわせにゃ。」思わず漏れた言葉に、Σも。「…あぁ。お前のおかげだ。」ちゅ、と頭上にキス。そうした小さな戯れは、結局迎えが来るまで続いたそうな

2014-02-18 01:45:30
織火夏 @orihige_to_IWW

@kinokofumari801 【アメリカンケーキとコーヒー添え】 オマケ エル「俺、迎えとか行きたくない。ヤラレそう。」 ディメーン「じゃ、僕と迎えに行こうよ♪」 エル「頼むから喧嘩売るなよ?後でめんどくさいから」

2014-02-18 01:49:36
織火夏 @orihige_to_IWW

@F_mari0 昨日の続き。 「じゃ、俺はΣのとこ行くから!」走り出して行ったキャット君を見送るボク。「…違うんだ。」本音が漏れた。「飽きた、なんて嘘なんだ。」本当は、怖くなっただけ。自分を真っ直ぐ好いてくれる、あの意地っ張りな彼を失うのが。「いつからボクは弱くなったのかなぁ」

2014-02-18 10:51:45