村田和巳氏、世の中、公の場で言っていいことと悪いことはある

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

（１）森喜朗元首相の浅田真央選手関連の発言。当初あまり興味なかったが、一応チェック。まず全文を読んだ印象でも、報じられた「大事な時に転ぶ」の無神経さが軽くなるとは思わない。「印象が違う」といっている人たちは、まさかこの発言の無神経さが軽くなるとでも思っているのだろうか。（続）

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

（２）そもそも浅田選手だって転倒したくて転倒しているわけではない。転倒しない方が得点が高くなることくらい自明のことだし、転倒しなかったから即、金メダルというわけでもない。少なくとも百歩譲ってこの発言をしても許される人がいるとするなら、その道の指導者か同レベルの選手くらい。（続）

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

（３）でもそういった人たちはほとんどの場合そうした発言はしていない。そりゃ互いに抱える困難さはわかっているんだから。で、森喜朗元首相の発言に戻ると、むしろ全文を読んだ方が私個人はきわめて印象が悪い。これ、団体戦に参加しているほかの選手も誹謗中傷している。（続）

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

（４）さらにたちが悪いのはこの発言自体が公衆面前で発せられていること。私的空間でぶっちゃけ発言をしたのを記者が壁に耳で聞いて記事にしたとでもいうならば、森元首相に同情はするが、不特定多数が耳にするのを前提で言っている。世の中、公の場で言っていいことと悪いことはある。（続）

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

（５）彼のような立場は余計のこと「本意が伝わらない」話し方は許されない。むしろ首相にしろ何にしろ、公の場で発言する人というのは切り取られて独り歩きするような物言いはNG。どうしてもそういう発言をしたいというならば、そこで起こりうる反応への対処は覚悟うえですべきこと。（続）

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

（６）最近良く感じることだが、公の場で発言しているのにいざ炎上すると、「本意は違う」とか「言い過ぎました」とかという類。学生ならまだしもいい歳した大人でもそういうことが少なくない。でもそれって甘えじゃないですか。（続）

村上和巳＠「二人に一人がガンになる」（マイナビ新書）出版 @JapanCenturion

（７）最後に今回のことを「メディアの炎上商法」と表現する向きもあるが、炎上したくらいで儲かるほど楽な商売ではないですよ。なんなら試しに物書いて稼いでみてください。炎上商法なんぞほとんどが虚構であることに気づくでしょう。