いしはらっちさんによる新国立劇場マンスリー・プロジェクト「トークセッション 翻訳戯曲の現在 II」まとめ
そして今夜も新国立劇場マンスリープロジェクト。戯曲翻訳の現在IIでした。Iは多分聴いていないはず。とても面白いセッションでした。後でまとめて書く。 http://t.co/4qQbhoiixR
2014-02-23 20:15:57新国立劇場マンスリー・プロジェクト「トークセッション 翻訳戯曲の現在 II」。今日は新国立劇場での翻訳劇を翻訳された平川先生(OPUS)、河合祥先生(エドワード2世)、小田島恒志先生(ピグマリオン)、岩切先生(アルトナの幽閉者)が登壇。司会はライターの鈴木さん。
2014-02-23 22:11:22「翻訳戯曲の現在 II」、基本はご自身が翻訳された作品について話してくださいました。まずは平川先生からOPUSの翻訳作業について。約1年2ヶ月前に依頼があったそう。小川さんが演出ということで、テキレジ(脚本変更)しながら二人で詰めていったそう。クラッシック用語も勉強したそう。
2014-02-23 22:15:30「翻訳戯曲の現在 II」、河合先生は演出の森さんが戯曲の一文ずつテキストに当たるタイプとのことで、かなりしつこく相談されたらしい。他の先生も森さんの熱心さ、原文の意味の追求さにやられてるらしいw BF、楽しみ(^^) 小田島先生からはイライザの訛りについての話を。
2014-02-23 22:18:28「翻訳戯曲の現在 II」、小田島先生、今回は訛りはご自分で作られたそう。有名な前翻訳があるだけに、ピグマリオンの翻訳は大変だったみたい。あと、男性の書く女性のセリフについて、宮田さんと話し合いをしたらしい。小田島先生の中の女性性と宮田さんの男性性がうまく作用したそうw
2014-02-23 22:20:30「翻訳戯曲の現在 II」、岩切先生からは時代と場所が固定された作品翻訳の苦労を。1959年の上流家族の言葉を勉強するために黒澤映画をみたり。サルトルは仏語翻訳ですが、上村さんは英語テキストで確認しながら稽古を進めていったそう。美波さんは仏語で確認してたそう。
2014-02-23 22:24:32「翻訳戯曲の現在 II」、今回のアルトナは辻さんの「父」は名前が無くて、そのこともあってかなり厳格な言葉で翻訳したそうですが、辻さんが演じられるにあたり、語尾など修正されたそうです。河合先生は稽古開始から一週間は稽古場に行くそうで、戯曲翻訳は直しが当たり前なのかも。
2014-02-23 22:26:53「翻訳戯曲の現在 II」、あとサルトルは薬の幻覚で蟹をみたそうで、それがアルトナに活かされていると。岩切先生もサワガニ飼っていたらしいw あとは翻訳者の解釈をどこまで入れるかという話。透明性と鈴木さんは言っていた。平川先生は言葉の鮮度を気にしているそう。
2014-02-23 22:29:19「翻訳戯曲の現在 II」、河合先生は英語で読んだ世界を日本語で表現するならどうするか?と考えるそう。河合先生はリズム尊重なので、もちろんそこも。小田島先生は、昔センセーションだった言葉が今は普通になっていたりするので、ト書き含め言葉の本当の意味を考えて訳していると。
2014-02-23 22:32:19「翻訳戯曲の現在 II」、岩切先生は言葉が詰まりすぎて動かないのは嫌で、舞台で効果がでるようにしていると。小説などとの翻訳の違いについて。やはり耳で一度しか聴けない戯曲と読み返せる、註がつけられる文字のものとは違うよね、という話。岩谷時子さんのエピソードなども。
2014-02-23 22:35:09「翻訳戯曲の現在 II」、翻訳したものを声に出して読むかという質問。平川先生はここぞ!というところは読むそう。原文の文体リズムも気になるしと。河合先生は一番最初に一緒にやった萬斎さんが全文音読派だったそうで、音読派。小田島先生も音読派。喫茶店でブツブツやって変な目で見られたりw
2014-02-23 22:38:12「翻訳戯曲の現在 II」岩切先生も音読。今回は特に録音もしてたそうで(イントネーションが気になったかららしい)、あと家族の話で誰の台詞かわからなくなるのを防ぐため、人形を作ってシチュエーション確認もしたそう。岩切先生可愛いwww あと、作品の年代で台詞の長さが変わるそう。
2014-02-23 22:40:52「翻訳戯曲の現在 II」、エリザベス朝はフルセンテンスだけど、現代劇は言いかけてやめたり、言葉がかぶったり。こういうとこがうまく訳せるとやった!という気持ちになるそう。あとは仏戯曲の方が長セリフで周囲を説得するものが多いとか。カリギュラとか例にあげてました。
2014-02-23 22:43:44「翻訳戯曲の現在 II」、あと、平川先生曰く、翻訳は本文と照らし合わせてジャッジをする役とも。なおしは他の人の視点も入って面白いと。岩切先生曰く、昔はエライ先生が訳して誤訳もまかり通っていたけど、戯曲を話すのは役者さんで、良い方を選ぶという話も。
2014-02-23 22:46:47「翻訳戯曲の現在 II」、平川先生の「コペンハーゲン」のハイゼンベルクの台詞「うまくいけばそれでいい」、はそれをうまく言ってました。締めに今後の予定や言いたいことなど。
2014-02-23 22:48:46「翻訳戯曲の現在 II」、毎度のことながら今回も自分のメモで、登壇者のみなさんの話されたままではありません。自分の主観意訳入りです。こんな素敵企画を続けてくださる新国立劇場の皆さま、登壇者の皆さまに感謝。来月は一日程減ってトークになったので、マンスリー行けないのが残念。
2014-02-23 22:53:56@nest1989 おはようございます。レポ!長文なのに読んでくださって嬉しいです。下訳の話は小田島先生が言われたんですけど、普段上演台本しか気にしないことが多いので、これから観客も気にしないとだわ(^^)と思いました。
2014-02-24 07:17:25