諦めたくて乗っかっちゃう諦めの悪いおじさん

週末たまに出没する橘裏垢 @tachibana_ura

『BBJ深夜の密会！』『婚約発表間近と関係者A氏が』『お相手は某老舗グループの会長令嬢！？』いかにもな文字が踊るタブロイド紙。どれもこれもバニーの記事ばかり。明らかに隠し撮りわかるピントのずれた写真は、それでも写る男の横顔があのバーナビーなのだということがわかって。そして彼の手が

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→隣にいる女性の腰に回されているのもまた、画素の荒い写真の中心にしっかりと切り取られていた。「『世紀のカップル誕生か！？』か…はは…」これ以上見てられなくて放り投げた雑誌が着地した先には同じような雑誌が積み上げられていて、どれもバーナビー一色だ。「どいつもこいつも…」まあそりゃ→

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→そうか。シュテルンビルトの王子様の恋愛事情なんてそりゃ皆知りたいに決まってる。でも俺は、出来ることなら俺は…「知りたくなかったよ…バニー」視線をやった先にはぐったりとベッドに倒れ伏した王子様が一人。ピクリともせず深い眠りに囚われているのは俺が薬を使ったから。スッパ抜かれ→

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→状況が落ち着くまで自宅謹慎を言い渡されたバニーを家に誘って酒を勧めた。『大丈夫だって。皆すぐ忘れるさ。休暇だと思えばいいじゃねえか』最近忙しかったんだ。俺ん家でってのは不満かもしんねえけど今晩くらい羽目外してもいいだろーーなんて言って、疲れが滲む顔に安堵を浮かべた相棒に→

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→何食わぬ顔で勧めた睡眠薬入りの酒を飲み干した。その結果眠り王子の出来上がり。翌朝に響かず、常習性もなし。俺の目的にこれ以上ないうってつけのこの薬を俺が持っていたのがそもそもバニーにとっては不幸の始まりだったのかもしれないーーそれでも、俺にとってはこれ以上ない幸運だった。→

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→「ごぉめんなぁバニー…」ぽつりと呟いた謝罪は、当然だが応える声なんてあるはずもない。ただ深い寝息だけが聞こえる部屋。穏やかで規則正しいそれが今から俺のしようとしている事を責め立ててる気がした。うん、ごめんなバニー。こんな最低で卑怯で最悪な相棒でごめん。ごめんな。そんな風に→

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→思ってる癖して、辞めようなんて微塵も思ってない自分が心底馬鹿すぎて吐き気がするーーそれでも。 「一度だけ、これっきりだからさ」 これっきり。すっぱりさっぱり諦めるから、だからどうかバニー 「今夜だけ、今だけでいいから、俺のもんになって？」 眠るバニーの上に乗り上げれば→

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→ギシリと軋んだ音を立てたベッドが、何だかこれから俺がしようとする事を避難しるように聞こえたのは、流石に被害妄想が過ぎるだろうか。 タイムアップ！続きはまた夜に！

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俺はもうずっと長いこと相棒に恋をしていた。当然だが秘密の恋ってやつだ。友恵には死んであの世で詫びるとして、誰にも言っていないこの気持ちは墓場までの秘密ってやつで。いつからなんて覚えていない。自覚したのは再結成の時こいつに抱きとめられた時だけど、きっともっとずっと前から好きだった→

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→でも俺達は相棒で、仕事の同僚でしかなくて。あいつは男で、俺も男で。方やロートル、方や未来ある若者。叶うはずのない恋は、それでも俺にとって大切で。隠し続けるのはそりゃあ多少苦しい時もあったけど、それでも誰よりも近いバディという距離に居れるのは幸せだったし、想ってるだけでよかった→

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@tachibana_ura →…そう、よかったんだ。なのに――「バカみてえだよな…お前にこんな子が居たとか、俺全然知らなくて」ハハ…と笑った声は情けないくらい語尾が掠れてて。考えれば当たり前なのに、バニーに熱愛報道が出てくるまでホント馬鹿なんだけど、俺は全然考えもしてなかった→

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→なんて。お前だって男で、恋人とか、結婚とか、子どもとか、考えれば当たり前のことなのに、現実突きつけられてショック受けるとか笑っちまう。そんでもってお前の口から恋人の存在を打ち明けられるのが嫌で、何か言いたげなお前を無理やり家に誘って眠剤飲ませて。思い続けるのも苦しくて。→

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→諦めるために上に乗って？ほんと頭おかしいんじゃねえの。なんて思っても、結局やめる気なんてさらさらないんだからほんと、自分の事ながら呆れちまう。「――ほんと、ごめんな？」でもさ、ほんとこれっきりだからさ。思い出をちょうだい、なんてどこの少女漫画だよって話だけどさ。お前寝てるしさ→

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→この薬体に残んねえからさ。「まあこんなおっさんに乗っかられるとおか冗談じゃねえだろうけどさ、犬に噛まれたとでも思って、彼女とエッチする夢でも見ててくれればすーぐ終るからさ」――なんて自分で言った軽口に自分で傷ついて、ああもう俺ホントどうしようもなく馬鹿だなって思いながらそっと→

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→眠るバニーに口付ける。口と口をただ重ねて押し付けて。今どき小学生だってしないんじゃねえかってくらいの拙いキス。でもそれだけで胸が一杯になってぐわっと襲ってきた感情に息が詰まって。そっと離してから吐き出した溜息はもうたったそれだけなのに熱くて…あーもう本当好き。バニーが好き→

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→だって全身が叫んでるみたいだった。「んっ…ん、んっ…」ああバニーの唇めちゃくちゃ柔らかくて気持ちいい。もう一回。もっと。もっと。押し付けるだけのキスを繰り返して、ものすごく幸せで…でもすぐ物足りなくなって、恐る恐る舌を出してそっと舐めてみる。うわ…「あっま…ンッ…」舌先に→

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→触れた柔らかさが気持ちよくて、それ以上にすっげえ甘くてもうそこからは止まらなかった。「んっ…フ、ふぁに…ばにー…チュッん…」ちゅうちゅう吸い付いて緩く開いた唇にべろを突っ込んで馬鹿の一つ覚えみたいにバニーの口ん中舐めまわして。だって甘いんだ。バニーの全部。つるつるの歯も肉厚な→

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→ベロも唾だって全部まるで極上の酒みたいで。どんどんくらくらしてくる。でももっと欲しい。いい匂い。ひとしきり口付けて、首筋に顔を埋めて思いっきり息を吸って。バニー自身の匂いと汗と香水の混じった匂いを肺いっぱいに吸い込んで。それだけで下半身がきゅんってして。ああ欲しいなって→

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→気持ちのままに首筋とか鎖骨とかベロベロ舐めた。あ、バニーのきれいな肌が俺が舐めたせいでベタベタしてる…これバレちまうかな。でもどうせ終わったら綺麗に拭くからいいよな？耳とか中まで舐め回して軟骨しゃぶって、どうしても我慢出来なくてつけたキスマークは、多分一日で消えちまう程度の→

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→薄いやつだったけど、それでもその間だけは俺のって証みたいに思えて嬉しい。黒のシャツをたくしあげて綺麗に筋肉のついた腹筋とか乳首とかとにかく全部舐めてないとこはないってくらい舐めて。それだけでどうしようもないくらい興奮してて、だからバニーのズボンを寛げる頃にはもうどうしようも→

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→ないくらい興奮で息が切れてた。犬みてえにハアハア言いながらどうにかこうにかベルトを外して前立てを寛げた――とたんにむわりと広がる雄の匂いにぞくぞくと背筋を快感が駆け上がって…やべぇ、イッたかと思った。すっげえ…バニーの、だ。バニーのちんこ。ちょっと興奮してる…？あ、パンツ濡れ→

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→てる…バニー感じてくれてんの？嬉しい。なあ気持ちいいの？なあバニーばにー「んっハア…バニーの匂い…んっ…いい匂い…」微かにパンツを押し上げてるちんこに擦り寄って鼻いっぱいに吸い込む。ああこれがばにーのにおい。湿ってて濃くて、ああ…やべえどうしよう俺もうこれだけでイケそう。我慢→

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→出来なくて下着の上からベロベロ舐めたり吸ったりして、そしたら…ああ、バニーのちんこ勃ってきた…うわ、すげえでっけえ。ああでも綺麗だな、ピンクなんだ…「うまそ……ンッふぅ…っ」ビショビショの下着の下から現れたのは可愛らしい色した、でも凶器みたいな大きさのそれが、でも今の俺には→

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→よだれだらだら垂れるくらいごちそうで、大きく口開けて最初から喉の奥の奥まで頬張った。「んっブ、ふぅ…っちゅっ、すげ…でけ、ばに…」溢れ出る唾液をたっぷり絡めて口ん中で出したり入れたりして、あ、エラのとこ気持ちイ？びくってなった。裏筋吸うのもイイんだな。うわ、どんどんデカくなる→

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→嬉しい、気持ちいいんだバニー、ああ飲みてえなあ…バニーのザーメン。喉が焼けそうなくらい濃くて熱いの。でも時間かけてバレちまうのもダメだから我慢。名残惜しいけど今日の目的はそこじゃないから。だからビクビク震えて勃ちあがったバニーのちんこを口から離して、だらだら出てきた先走りを→