渡邊芳之先生ynabe39の「「人を殺しても無罪放免」と「人を殺したら事情は一切考慮せず死刑」のあいだのどのあたりに落とし所をつけるかの問題だということはみんな同意しているので、問題はその落とし所の感覚が時代やとくに経済状況によって変化することです。」
@ynabe39 先に挙げたかなり極端な死刑賛成論者もさすがに故意犯に限定しており、これが「自動車事故でも被害者が死ねば(あるいは2人死ねば)死刑」であれば誰も妥当とは考えないでしょうから、責任の根拠を当事者の主観に求めることは厳罰主義の歯止めとしても有効ですし。
2014-03-03 06:59:58@ynabe39 被害者感情というのを死刑肯定カードに使うならエラーなし前提を否定カードに含めないとバランスしないような。
2014-03-03 07:00:22@ynabe39 死刑執行は正当業務行為により違法性を阻却。戦時においては敵兵士を非人道的な殺し方をすることが国際条約で禁止されています。 http://t.co/N3c1iks8p2
2014-03-03 07:00:36先生なら「新派刑法学」でググれば大体把握されると思いますが、新派的な死刑反対論としては充分支持されうる議論と思います。日本の刑法学には新派の支持者自体ほぼいない状況ですが。 RT @ynabe39: 「行動を決定するのは個人ではないので個人を消去しても意味がない」
2014-03-03 07:12:04なお旧派の特徴は応報刑論ですが、典型的なのはカントの「例えば市民社会が解散するようなことになった場合でも、その前に監獄に留置された最後の殺人犯は死刑に処せられるべきである」 というやつです。RT @ynabe39: 「行動を決定するのは個人ではないので個人を消去しても意味がない」
2014-03-03 07:14:17@ynabe39 でも、差し当たり厳しくしないと、抑止になりませんね。というのも飲酒運転が無くならないのと同じだからです。(^ .^)y-~~~
2014-03-03 07:55:43十分に抑止されない(ように見える)のが「厳しさが足りない」のか別の理由によるのか。「犯罪が激減しているのに主観的には治安が悪化している」のと同様に「見る側の要因」も大きいです。
2014-03-03 08:19:51@lawkus @ynabe39 横から失礼します。もし気が向いたら「チノシオ事件」で検索してみて下さい!
2014-03-03 08:22:57諸外国と比較したときの凶悪犯罪の(だけでなくおよそあらゆる犯罪の)著しい少なさからいって日本の刑事罰は現状で十分な抑止力を発揮しているのではないか。
2014-03-03 08:22:59生得論は必然ではないと思います。要は形而上的な正義の実現としての応報でなく、社会防衛を刑罰の目的と考えるのが出発点であれば新派に連なることにはなるかと。RT @ynabe39:ただこれでみる「新派刑法学」がロンブローゾ的な生得論をとるのであればそれはそれでまた心理学者とは別の立場
2014-03-03 08:34:08まあこの問題に限らず最近の社会制度についての議論では「全体としては諸外国と比較しても著しくうまくいっている制度の統計的にみて比較的小さな問題点から制度全体を変更しようとする」ものがひどく多いと思います。
2014-03-03 08:41:05原発問題では「データに基づいて科学的に考えろ」と言うのと同じ人が犯罪問題ではデータも見ずに「少年の凶悪犯罪が増加してるから厳罰化しろ」と言っているという夢を見た。
2014-03-03 08:50:52ただこの「新派刑法学」というのについて勉強することは「自由意志を否定することが人間に対してどれだけ厳しいか」を感じるのに役立つと思った。
2014-03-03 09:02:14ちなみに、近世初期には過失犯を故意犯より重く罰するべきだという考え方もあった。それも、慣習法の中からではなく、自然法論者が打ち出した見解。さすがに短命に終わったけれど。 >RT
2014-03-03 09:05:30逆にいえば,いまの日本の犯罪の少なさが「刑事罰がとても有効に機能している」ことの結果でないならば,その刑事罰を厳罰化したところで犯罪がこれ以上減ることはないですよね。
2014-03-03 09:05:35法学はともすれば硬直した、教条主義的な学問だと思われがちだけど、過去には色々な思考実験や試行錯誤を繰り返して来ているということです。
2014-03-03 09:08:26どんなに有効な刑事罰制度があっても凶悪犯罪が起きる確率はぜったいにゼロにはならないわけで,その「有効に機能している制度の外れ値」をどの程度まで(倫理的にではなく制度として)容認するのかという話でもある。
2014-03-03 09:09:21