140227 TPPを阻止する国民会議 ―シンガポール報告、パブリックシチズン・Brucu Kilic氏による知的財産分野に関して 報告ツイート

岩上安身 @iwakamiyasumi

続いて、昨日2月27日（木）10時より参議院会館で行われた「TPP阻止国民会議シンガポール報告・パブリック・シチズン Burcu Kilic氏講演」の模様を連投リツイート。Kilic（キリック）氏は医療分野の知財を中心に、米国でTPP交渉を監視している。RT @IWJ_ch6

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投2 @IWJ_ch6 2. まずは国民会議事務局長としてシンガポールに行った首藤信彦氏の報告から。首藤氏「ここだけの話、以前から『TPPは来年春送り』という情報を得ていた。今年いっぱい関税交渉を行うことになる。ここまで難航したのはマレーシアの反対が大きい」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投3 @IWJ_ch6 3.首藤氏「マレーシアでTPP交渉の内情を知るのはナジブ首相とムスタパ通産相だけだった。一番影響を受ける保健相も知らされていなかった。そのムスタパ通産省が、TPP合意後に政府は合意文書を閣僚全員に提示し了解を得た後、次国会で議論を行うと表明した」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投4 @IWJ_ch6 4.首藤氏「最近の動向で驚くべきは、1月29日にワシントンのCSISで佐々江駐米大使が、『TPAがなければTPPは完結しない』と発言をした。日本のメディアでは全く報じられていない。政府見解もこれと同じかと聞いたが、明確な回答はなかった」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投5 @IWJ_ch6 5.首藤氏「今回のシンガポールで前進したと感じたのは、ジェーンケルシー教授と自民党の森山裕議員が、なんと1時間半も会談した。また民主党の徳永エリ議員と玉木雄一郎議員も、自民党の議員と話し合ったりした」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投6 @IWJ_ch6 6.首藤氏「シンガポールでは『米国にやる気がないのでは』、という声をよく聞いた。フロマン代表も最初はタフネゴシエーターだ、という印象だったが、議会の要求を通すか決裂するかの二通りしかなく、交渉するのりしろすらない、ということがわかってきた」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投7 @IWJ_ch6 7.続いて米パブリックシチズンのキリック氏の報告。「首藤氏の報告に付け加えるなら、今回のシンガポールでTPPが失敗したということではないということ。今後の交渉は日本にかかっている。日本は皆さんが思う以上の交渉力を持つ」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投8 @IWJ_ch6 8.キリック氏「首藤氏の言う通りシンガポールがリラックスムードだったのは、米国と日本の関税交渉が何らかの結果をみないことには何も進まない、と皆が踏んでいたから」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投9 @IWJ_ch6 9.キリック氏「TPPの決着のためには、日本が譲歩・市場開放（聖域なき関税撤廃）するかどうかにかかっている。米国は日本に何らかの優遇措置も考えるだろうが、それは他国が許さないだろう」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投10 @IWJ_ch6 10.キリック氏「日本の交渉官は重要視しないが、TPPには日本の医療に大きな影響を与える2つの章がある。『知的財産権』と『透明性に関する付属文書』。ウィキリークスが知財の文書をリークしたことで参加国のみならず、世界中でTPPに関心が高まった」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投11 @IWJ_ch6 11.キリック氏「内容で問題なのは『特許の延長』。我々は『製薬会社の夢』と呼ぶ。日本には強力な特許法があるので影響ないと思われがちだが、TPPにおける米国の提案には、日本の特許法を改正しなければならない内容が含まれている」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投12 @IWJ_ch6 12.キリック氏「米国は医療手法や治療法にも特許を、と要求。日本の特許法ではこれらに特許を認めていない。またジェネリック医薬品を申請する際に、いかなるパテントも侵害していないことを証明しなければならなくなる。日本のジェネリック業界は懸念を表明した」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投13 @IWJ_ch6 13.キリック氏「続いて『医薬品の価格設定』について。これは透明性の章の付属文書に盛り込まれている。ただ残念ながら、この文書は2011年10月のものしかリークされていない。新しい情報が無いので、この文書を基に分析するしかない」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投14 @IWJ_ch6 14.キリック氏「米国の製薬業界にとって、日本の医療制度で一番問題（邪魔）なのは、国民皆保険制度と医薬品価格。端的に米国は、『日本人は米国人ほど医薬品にお金を使っていない』と主張している」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投15 @IWJ_ch6 15.キリック氏「日本では医薬品の価格抑制機能が上手く効いている。日本は薬価設定の際（参考にする際）に、薬価が高すぎる米国を除外し国際規格を尊重している。米国は日本が薬価設定をする際に、この国際規格を参考にするのをやめさせたい」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投16 @IWJ_ch6 16.キリック氏「米国は日本が国際規格を参考にすることを許すかわりに、『市場価格』を参考にするよう要求している。これによって日本の薬価は釣り上がる」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投17 @IWJ_ch6 17.キリック氏「日本では医薬品が想定の倍、150億円以上の利益をあげると価格が下方修正される。しかし米国提案を認めると、下方修正は許されず、製薬会社が決定した価格が維持される」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投18 @IWJ_ch6 18.キリック氏「また米国の製薬会社は日本の裁判所を信用していないので、ISD条項で独自の異議申し立てをする。これを審査するのは3名の仲裁者。これにより、日本の厚労省は『適切な』価格設定がしにくくなる」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投19 @IWJ_ch6 19.キリック氏「（製薬会社の臨床データが保護されることについて）。規制当局は新薬の安全性・製薬会社の不正をチェックする義務があるので、そのチェック体制に影響があるとは考えていない」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投20 @IWJ_ch6 20.キリック氏「現在医療手法や治療法に独特を適用しているのは、米国とオーストラリアのみ。しかしそのオーストラリアも『ルールには各国の裁量を認める柔軟性が必要だ』として、TPPにこれを盛り込むことに反対している」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投21 @IWJ_ch6 21.キリック氏「医療機器にも特許を適用しようとしている。例えば医療ロボットを買えばもちろん使用できるが、そのロボットの使用法に特許がついていたら、ロボットで医療行為をする度にロイヤリティが発生するようになる」。キリック氏の講演終了。

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投22 @IWJ_ch6 22.最後に山田正彦元農水相が挨拶。「実は昨年12月にチリで中道左派のバチェレ氏が大統領に。彼はTPPに反対。ペルーやベトナム、マレーシアでも反対の声が高まっている。今年が正念場だ」

岩上安身 @iwakamiyasumi

連投23 @IWJ_ch6 23.以上、報告ツイート終了。テキスト付き動画記事は、後ほどIWJのHPにアップします。→ http://t.co/8YOVEiXDNK 画質は粗いですがアップまで以下からも動画を視聴可能です→ http://t.co/Qtgs0OxU5h …（了）