ミュージカル「シャーロックホームズ　～アンダーソン家の秘密～」 2/27大千秋楽公演レポ

kaj @kajiya_sat

つーか作品全体の感想言ってなかったがな。忘れてたわ

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作品の総括としては「見事！」の一言に尽きます。話の内容自体も面白く、時間軸の説明もわかりやすい。一人一人のキャラ付けも個性的で、ホームズ・ワトソンという人物も「この舞台ならでは」という段階にまで昇華出来ていたのではないでしょうか

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オリジナル版ではワトソンとホームズの関係性はもう少しドライであり、この二人の中にあるほんの少しの恋愛要素については日本版での追加脚色のようですが、「ワトソンが女性であることの意味」は日本版の方が強いように思います。意見は多岐に分かれると思いますが、この要素に関しては肯定派です

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橋本さとしさんが演じているということもあり非常に人間味に溢れたホームズ像に仕上がっていますが、ジェーン・ワトソンとの関係性や、最後に「真実を明らかにしない」ことを選んだということを考えればこの性格は至極真っ当ですよね。原作のホームズならおそらくはこの結末には至らない

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劇中でワトソンが述べていたような「ほんの少しの人間的魅力」によって彩られた橋本さとし版シャーロック・ホームズは、非常に個性的で魅力に溢れていました。一路さんのワトソンもお茶目な守銭奴と言うことで、単なる助手や語り部とは一線を画したキャラクター性を持っていましたね

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また、この劇全体でのMVPと言えばやはり浦井健治さんでしょうね。エリックとアダムの演じ分け、これが出来なければこの舞台の根幹が揺らぐことになります。それをやってみせた浦井さんには惜しみない称賛を送りたい。素晴らしい役者さんだと思います

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ヒロインである昆夏美さんも可愛らしくて素敵。ルーシーの行動に関しては軽率で愚かしい部分も目立つのですが、それを不快に感じさせなかったのは昆さんの演技力の賜物でしょうね。負の側面よりも輝くような魅力の方が遙かに上回っていて、最後まで気持ちよく観ることができました

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コングさんのレストレード警部はコメディ・リリーフとしての役割を存分に発揮。出てくるだけで笑いが込み上げてくるんだから本当にすごい。その点で言うと、マックスなど多くの役を演じた竹下さんもですかね。この二人のアドリブ劇には本当に笑わせて貰いました

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対して、シリアス部分担当の大澄賢也さんと石井一彰さんも不気味で良かった。ボビーもスレニーも物語の本筋に大きく関わってくる人物ですからね。個人的にはスレニーがボビーと共にホームズ邸を訪ねた際の立ち姿が面白かったです。喋ってないのに妙に存在感があるんですよねｗ

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そして忘れてはいけないのが一人で六役をこなした宇野まり絵さん。この方が脇役を一手に担ってくれたお陰でこの舞台が成り立っていると言っても過言ではないでしょう。どんな役にでもなってしまう、本当の「役者」の姿を見ることができました。ファンになりそうな勢いですよ本当に。

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音楽も演出も完成されたプロの技であり、最初から最後まで、一瞬たりとも目を離すことができない舞台でした。「世の中にはこんな素晴らしい舞台があるんだ」という新鮮な感動を得ることが出来ました

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――この世で最も凶悪な凶器は、愛だ。 ひとつの「愛」を巡る物語の結末は、意外なようでもあり妥当でもある。「影」によって支えられた「光」の輝き。理屈には沿わないものではありましたが、「愛」がそれだけ凶悪で、しかし美しいものであるということが示されたのではないかな、と思います

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何はともあれ、素晴らしかった。機会があればまた観たいですね。勿論DVDは買いますが、生の舞台ならではの魅力を一度味わってしまうと中々忘れられそうにない。是非とも再演希望でございます

kaj @kajiya_sat

よし！！！今度こそ全部言い切ったな！！！ 『ミュージカル「シャーロックホームズ　～アンダーソン家の秘密～」』 2/27――大千秋楽公演、感想レポ。 以上です！！！ありがとうございました！！！終わり！！！