今日のホモ本(195〜226冊目)

「ホモ本」とは、ホモについて書かれている本、ホモが書いた本、ホモ(のキャラクター)が登場する本のことです。 私のやっている(やろうとしているというべきか)「オカマとオカルトの古本屋 オカマルト」の蔵書データベース作成のために、ぽつぽつ更新。新旧硬軟玉石とり混ぜてリストアップ。名著名作から(ホモからしたら)噴飯ものといった作品まで取り上げています。 *レズビアン、バイセクシュアル、TG・TS、女装、少年愛あたりまで、範囲はゆる〜く取り扱います。選択は、非常に個人的、恣意的で偏っています。 なお、一部の作品について、ネタバレもあるのでご注意下さい。
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DQ MARGARETTE @DQ_MARGARETTE

【今日のホモ本】1975年 No.14『グリーンレター』 『男街マップ』も、ましてやネットなんて無い時代のゲイ/ホモバー、ハッテンバのガイドブック。全国の自衛隊基地やボディビル協会の所在地が掲載されているのはご愛敬(笑)。 http://t.co/eh8kcXcj5y

2014-03-04 23:44:12
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【今日のホモ本】1976年 No.16『グリーンレター』 No.14から1年間で、店の数が飛躍的に増え、広告も倍増! No.14では手書き文字だったのがちゃんと活字印刷になったり、この時代の同性愛シーンの盛り上がり様がよく分かる。 http://t.co/eDYvm2jfX5

2014-03-04 23:44:17
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【今日のホモ本】遠野りりこ『マンゴスチンの恋人』 誰かがツイッターで絶賛してたもんだから読んでみた。さしずめ「現代セクマイ青春白書」って感じ。オバチャンたちの世代では、橋本治『桃尻娘』シリーズがソレだったんだけどね(笑)。 〈続く〉 http://t.co/9m4vzcpSgu

2014-03-04 23:48:42
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〈続き〉 桃尻の登場人物たちは“外”に向かっていこうとする勢いを感じさせたが、マンゴの子たちはその場にとどまっていて、内省的というか内向的。いまの子は弱ぇ〜なぁ…という印象。 あと、性的指向とか性同一性障害という言葉が随所に出てくるが、まだまだ言葉として文学に馴染んでいない様子。

2014-03-04 23:48:49
DQ MARGARETTE @DQ_MARGARETTE

【今日のホモ本】マイルズ編『デヴィッド・ボウイー語録』 バイセク発言で物議を醸したボウイー。嘘をついたから、後年、本当のことを言わなければいけなくなったのか、本当のことを言っちゃったから、後年、嘘をつかなければいけなくなったのか? http://t.co/Z0ebCNMcAt

2014-03-04 23:49:56
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【今日のホモ本】クレア・マリィ『「おネエことば」論』 友人のクレアからおネエことばについて取材されたのは、十年以上も昔のこと。長年の彼女の研究が、遂に一冊の本にまとまった。おめでとう! http://t.co/99kW0fa94P

2014-03-04 23:51:27
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【今日のホモ本】辻村ジュサブロー『花の宴』 彼の人形美術館のカタログレゾネ。小市の方、淀らの「戦国の貴女」シリーズ、「ホロスコープ」シリーズ、スケッチなど収録。 昔さぁ、ジュサブローと栗﨑昇の区別(見た目)がつかなかった(笑)。 http://t.co/8zZtFJrSEg

2014-03-04 23:59:19
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【今日のホモ本】アンドレ・ジッド『背徳者』 ホモ本の古典的作品……なのだが、キリスト教的な背景を持たない極東のホモのアタシには、ただの隠れホモの言い訳がましい告白手記としか読めなかった(笑)。 http://t.co/dB4DsIYADa

2014-03-05 00:12:44
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DQ MARGARETTE @DQ_MARGARETTE

〈続き〉 主人公のミシェルってのがウジウジメソメソしてて、そのくせ小銭で子どもをたぶらかすわ……って、ダメホモなワケよ。 登場人物で唯一、好感が持てたのがメナルク。Ο・ワイルドをモデルに、その思想性はニーチェに影響を受けて造形されたキャラクターだそうだ。やっぱりね〜と、納得。

2014-03-05 00:12:46
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【今日のホモ本】1973年5月10日号『週刊大衆』 「“ホモの館”(上野駅前)大炎上 男客23人がおっ玉消えた」なる記事。ハッテンバ「永田旅館」が火災に遭い、死者・負傷者を除く17人の宿泊客が現場から消えてしまったという珍事を http://t.co/Dso62TuQph

2014-03-05 19:17:38
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DQ MARGARETTE @DQ_MARGARETTE

〈続き〉 取り上げたもの。そりゃ、ホモバレを避けたかっただけでしょうよ。時代が時代ですからね。それにしても、被害者なのにずいぶんな書き方をされてるのも、時代なのねぇ。 とはいえ記事によると、この「永田旅館」は3〜4.5畳の部屋が23室もあったというから、結構な大きさだった。

2014-03-05 19:17:42
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【今日のホモ本】阿部光子『その微笑の中に』 「同性との愛にも燃えた孤高の作家大谷藤子。『心の花』の同人として、また、敬愛する先輩の作家として、身近に接した、彼女等の素顔を追慕する!」(帯文より) http://t.co/7gcuKE914A

2014-03-05 19:20:08
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【今日のホモ本】『学問の扉〜東京大学は挑戦する』 大橋洋一(英文学)『ヤング・アダム〜「ロミオとジュリエット」と同性愛』という論文が収録されている。これは、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』をクイア・リーディングする試み。 http://t.co/ftJeMtzNda

2014-03-05 19:25:01
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DQ MARGARETTE @DQ_MARGARETTE

〈続き〉 それによると、この世界的に有名な“異性愛”の恋愛悲劇は、ティボルトとマーキューシオの、ロミオをめぐる三角関係。ホモの恋のさや当ての物語となってしまうのだ! こりゃ、面白い!

2014-03-05 19:25:09
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【今日のホモ本】ジョン・ヴァーリイ『バービーはなぜ殺される』 「ジェンダーSF」なるジャンルがあるらしい。両性具有や性転換、単性生殖、男と女が入れ替わった社会……などをモチーフにしたり、設定として書かれたSFなのだそうだ。 〈続く〉 http://t.co/OWhTPBWvcL

2014-03-05 19:31:02
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その代表的な作家が、ジョン・ヴァーリィ。これは、彼の短編集。彼の描き出す世界では、個体が生きている内に何度も性転換を繰り返したり、両性具有が当たり前であったりする。 「このカワイ子ちゃんの顔や、背たけや、体重の違いの裏に、誰かぼくの知っている人間を見わけることができた。〈続く〉

2014-03-05 19:31:06
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〈続き〉 ハロウ。ぼくの最良の友。三日前、最後に会ったときには、男だったやつ。彼女は、白痴的な笑いを顔いっぱいにうかべた。『ハーイ、フォックス』」(『ピクニック・オン・ニアサイド』より) 「彼女は決定的な発育期を、性倒錯者、ユニセックスとして過ごすよう、運命づけられたのである。」

2014-03-05 19:31:12
DQ MARGARETTE @DQ_MARGARETTE

〈続き〉 (『ブラックホールとロリポップ』より) ちょっと、ソソるでしょ?

2014-03-05 19:31:15
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【今日のホモ本】ジョン・ヴァーリィ『へびつかい座ホットライン』 そのジョン・ヴァーリィの代表作。 http://t.co/oEv8LyPM44

2014-03-05 19:42:05
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【今日のホモ本】ハロルド・ジェフィ『ストレート・レザー』 マクドナルドのキャンペーン・ビジュアルで話題のゴッホ今泉画伯が表紙画を担当した、この本。 1995年に書かれ、日本では2000年に翻訳出版されたハロルド・ジェフィの短編集だ。 http://t.co/iyqRKafjyX

2014-03-05 19:58:14
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DQ MARGARETTE @DQ_MARGARETTE

〈続き〉 実験的な試みで書かれた文体は、疾走感に溢れ、前衛的…であるはずだが、いま読むと古びた印象は否めない。5年前の最新ファッションが、とてつもなく時代遅れに見えてしまうのと一緒。 ホモシリアルキラーやF2M、女装パンクといった当時としては最先端のモチーフがたくさん出てくる。

2014-03-05 19:58:21
DQ MARGARETTE @DQ_MARGARETTE

〈続き〉 「これまでわかったところではな。ほとんどの連中がホモだったんだ。ヤツもそうだ。本人は、ホモも黒人も憎んでるって言ってるが。ゲイバーで野郎を拾って、家に連れていき、刺し殺すか毒殺するかどっち可だ。」(『ネクロ』より)

2014-03-05 19:58:36
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〈続き〉 「君の好みはどっちだ、ロブ。男か、女か、そのどちらでもない、それとも両方?」(略)「特定のジェンダーの選択に拘束されるのは好きじゃない」(『F2M』より) とはいえ、一読の価値はある。オススメ。

2014-03-05 19:58:39
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【今日のホモ本】現代女性作家研究会 伊藤節/編『80年代・女が語る〜イギリス女性作家の半世紀』 第10章は「ジェンダーと語りの魔術」と題し、レズビアン作家のジャネット・ウィンタスンを取り上げている。 〈続く〉 http://t.co/8JZhKC6sjx

2014-03-05 20:01:41
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DQ MARGARETTE @DQ_MARGARETTE

〈続き〉 また、第1章「切断(切り裂かれた女)のコラージュ」では、『ジキル博士とハイド氏』を「その陰のプロットともいうべきホモセクシュアルの物語」として、その“二重性”に着目し、エマ・テナントの『ロンドンの二人の女』と読み比べていく。

2014-03-05 20:01:43