ウクライナから離脱するのか?/緊迫するクリミア
- usausa_sekine
- 11370
- 0
- 4
- 25
クリミア86)クリミア自治共和国ではロシア系住民が6割を占め、住民投票の結果はロシア編入に賛成が多数となることが確実視されています。その後、ロシアはどう動くのか。ロシアの政治学者らの間では大きく二つのシナリオが取りざたされています。まず一つは粛々と併合に向かうというもの。
2014-03-16 19:07:55クリミア87)ロシア国会では、外国の領土をロシアに編入するため、関係法の改正が議論されています。21日までには本会議で採決があるとも。クリミア住民に対するロシアパスポートの交付手続きについてもクリミア自治共和国側と協議が進み、ロシアとクリミアを結ぶ橋建設計画も浮上しています。
2014-03-16 19:12:29クリミア88)編入するかしないかは別にして準備は少なくとも着々と進んでいる状況です。もう一つのシナリオは、クリミアを事実上の独立状態とし、それを支えながら影響下に置くというものです。住民投票後には欧米のさらなる反発が予想され、決定的な対立はロシアにとってもデメリットがあります。
2014-03-16 19:15:56クリミア89)制裁を含め、ロシアに対する欧米の圧力は一段と強まるはずです。2008年の経済危機以降、ほかのブリックス諸国と比べて回復が立ち遅れているロシア経済への影響を懸念する声もあります。プーチン氏がどういう決断を下すのか注目されます。
2014-03-16 19:18:55クリミア90)ただ、併合となれば、欧米だけでなく、「兄弟国」ウクライナとの対立も決定的で、ウクライナが欧州連合(EU)だけでなく、ロシアが絶対に譲れない北大西洋条約機構(NATO)への接近に舵を切る可能性があります。
2014-03-16 19:22:18クリミア91)ところで住民投票も含めクリミアのロシア化の「旗振り役」は何と言ってもクリミア自治共和国のアクショノフ氏です。共和国議会(定数100)で3議席しかない政党「ロシアの統一」党首から2月末、突如首相に選出されました。 http://t.co/inVFoc2a1W
2014-03-16 19:39:04クリミア92)アクショノフ氏については最近記事に書きました。http://t.co/EPedw81VPD 地元メディアなどの情報を総合すると、アクショノフ氏が政治活動に目覚めたのは6年前。市民団体を設立してロシアへの編入を訴えていきます。2010年に共和国議員に当選しました。
2014-03-16 19:44:03クリミア93)ウクライナの首都キエフで新政権ができ、合法性をめぐって各地で対立が起きる中、前大統領のヤヌコビッチ氏がウクライナ東部やクリミアに逃げてきます。クリミアでも新政権とヤヌコビッチ氏を支持する勢力が衝突。2月7日、混乱を抑えられなかったとして前首相が解任されます。
2014-03-16 19:58:55クリミア94)前首相の解任後、アクショノフ氏が首相に選出されます。議会は選出に必要な過半数(51)を超える53票をアクショノフ氏が獲得したと発表しましたが、その後複数の議員が実際に議場にいたのは40人前後だったと証言。
2014-03-16 20:02:26クリミア95)また、議会はロシア軍とみられる兵士らの監視下に置かれ、報道陣も閉め出した非公開の形で議決したとのことです。もっともロシアメディアは議場への入室を許されたとの情報もありますが、確認は取れていません。
2014-03-16 20:04:01クリミア96)クリミアの首相職は、選出にあたりウクライナ大統領と国会の同意が必要で、例えば少数民族タタール人議員らはこれらの同意もなく、そもそも賛成票を水増しした疑いがあるので選出は違法だと訴えています。これに対し、アクショノフ氏側はウクライナの正統な大統領はヤヌコビッチ氏で、
2014-03-16 20:06:41クリミア97)電話で彼に同意を得たので選出は合法だと反論しています。アクショノフ氏は首相就任後、ロシア編入を問う住民投票の実施やプーチン大統領に共和国の治安維持を要請、共和国内に駐留するウクライナ軍や警察などに「投降」呼びかけ、独自の国防省創設など矢継ぎ早に布石を打ちます。
2014-03-16 20:09:01クリミア98)アクショノフ氏側の動きと呼応するかのように、ロシア側も動き出します。ロシア軍とみられる部隊がクリミアに現れたのは27日未明。これは私の現場取材でも同様の目撃情報がありました。一部はロシアと海路で結ばれているクリミア東部のケルチ港から。一部は駐留する黒海艦隊から。
2014-03-16 20:12:25クリミア99)ロシアはクリミア「併合」をかなり前から計画していたのではないかと指摘する人たちがいます。プーチン大統領の元経済顧問イラリオノフ氏はウクライナのテレビ局の取材に対し、「計画は6年前からあって昨年夏から具体的に実行に移された。もはや外交的解決は不可能だ」と述べました。
2014-03-16 20:15:09クリミア100)イラリオノフ氏はプーチン氏を批判して顧問をだいぶ前に解任されていますから、反プーチン的なことを言う可能性がある、最新の情報をどこまで知っているかについては注意が必要ですが、ほかにも以前より計画があったと指摘する人はいます。いずれも真相は不明です。
2014-03-16 20:17:56クリミア101)クリミアに展開するロシア軍とみられる部隊について、プーチン大統領は「地元自警団だ」と主張していますが、ロシアのリベラル誌「The New Times」はロシア軍のみの装備や特別な紋章、北カフカス軍管区が付けるナンバー「21」などからロシア軍だと指摘しています。
2014-03-16 20:24:37クリミア102)「The New Times」の当該記事はこちらです→http://t.co/SYhdTUWl4z
2014-03-16 20:25:15