人工知能Vol. 29 No. 2「 「人工知能」表紙問題における議論と論点の整理」の感想
視覚文化論&ジェンダー論の研究者の方の論。率直な感想はおもしろいけど、だいぶ面倒くさいなという部分。結局、何かの行動に対しては批判される覚悟が必要。 → 「人工知能」誌の表紙デザイン 意見・議論に接して ─視覚表象研究の視点から─
2014-03-06 16:48:22.@next49 大前提として、あの表紙によって人工知能学会が古典的な性役割分業を肯定的にとらえていると理解されるのはいたしかたないと指摘している。
2014-03-06 16:52:14それは前提とした上で、「ノスタルジック」という表現手法が人間の尊厳を脅かす「人工知能」を我々の社会に受容させる方法として使われているのではないかと分析している。学会側があの表紙を選んだ裏には「人工知能」を日常に溶け込ませたいという思いとあの表紙が合致したからではないかと
2014-03-06 16:53:30"おそらく、奇怪と人間を対置する思考が機会に人間の「型」を与え、未来と過去を対置する思考が未来に過去の「型」を与えている。さらに過去とより親和的な存在として女性身体は選択されているのである。。ゆえに女性身体を用いていることだけが問題なのではない。...”
2014-03-06 16:56:53"... 機械と人間の対置、未来と過去との対置という二つの思考をリンクされている限り、「未知の科学技術」の新しい表象にであうことはないのではないだろうか" p. 170 より
2014-03-06 16:58:12"繰り返しになるが、科学技術を「目に見える」ように表そうとする目的に添って表紙の刷新を試みたときに、人々が長きにわたって規範としてきた記号と、現代文かにおいて心地よさを感じさせる既知の様式によって、ノスタルジーを喚起する今回のデザインが採用されたということになろう" p. 170
2014-03-06 17:00:41「うわっ、きつい」と思ったのはこの部分 "学会は、現代の表象文化がもつ様式の受容しやすさ、視覚的親和性に頼り、真に「見えないもの」が具現化された未来の姿を見極めなくてよいのか、それこそが問われているのではないだろうか。..."
2014-03-06 17:03:46" 使い古された「型」の利用が、一律に良くないという意味では決してない。現代では一見すると「型」を引用するかのような表現の中にも、それが内包してきた価値に疑問を突きつけ、あるいはそれを笑い、ずらし、砕いて、新たな価値を築こうとする意志を読み取ることのできる作例が増えてきている"
2014-03-06 17:06:22自分の研究テーマにおいて、未来の姿を見極めにいくことはやぶさかではないけど、学会誌の表紙でそれを頑張るというのは既にアーティストの領域な気が。学会の顔である学会誌なのだから、そういう気概を持って、コストをかけて、そういうことができるデザイナーを探し、発注せよということなのだろう
2014-03-06 17:08:53さすが専門家だけあって、いろいろと読み解いていておもしろい。一点、不満なところがあるとすれば、表象&ジェンダーの専門家の視点から、一学会員という立場からこういう話にどう取り組むべきだったかを述べてくれると良かったように思う。
2014-03-06 17:12:15表4の代表的なコミュニティの特長語がおもしろい。そのコミュニティごとの火別特徴語もみたかった。コミュニティID 5260の特徴語「Haskell, Python, coins, インフラ, github, Emacs」何ここ。 → 「人工知能」の表紙に関するTweet の分析
2014-03-06 17:22:19表4で列挙されている7コミュニティは特徴語からみるに男性が多そう。人工知能学会の表紙問題で批判的な発言をした女性Twitterユーザにとってアフェイ感満載。2chでスレッドたってから急激にTweet数が増えているわけなので、やっぱり男性が多かろう。
2014-03-06 17:25:40非常におもしろかった。擬人化に関するこれまでの研究についての紹介と擬人化の応用とそれによって生じる問題の説明。 → 人工知能はどのように擬人化されるべきなのか? ─人の擬人化傾向に関わる知見と応用─
2014-03-06 17:40:10「人工知能=人型ロボット」という図式に「それだけじゃない!」と憤っていたけど、擬人化のあり方として身体知と社会知というものがあったのね。身体知:環境無いで賢く振る舞う知能システムを作る手法。社会知:知能システムが人間とコミュニケーションを行って問題解決を行う手法
2014-03-06 17:43:003つの記事があったけど、1つ目は主にジェンダーの観点から人工知能学会の表紙を議論していた人にとって非常にわかりやすくおもしろいものだと思う。2つ目の記事はコンピューター系らしい記事。3つ目は人工知能の研究者、とくに、ヒューマンインタラクションに疎い人にとって勉強になる記事。
2014-03-06 17:44:54