ツイッター小説 お気に入りセレクト 2010/10/29

Gabb-- @itisnot

「かぼちゃ売ってくれ。おっきいやつ」そう言って中年の男が五千円を差し出してきた。「急いでるんだ」もう片方の手には工具入れがあり、ああ、そういえば今日はハロウィンだっけと思い出す。「はやく。はやくしてくれ。悪戯されたいのか」金槌を取り出して睨まれる。ここ魚屋だよ。 #twnovel

҉A҉ a.k.a ҉A҉ @4x1h170fh41vlvl

さすがに３０時間以上も仕事を続けていたせいか目がしょぼしょぼする。渡された熱いおしぼりを目に当てるとじんわりと暖かさが染みこんでくる。コーヒーを飲んで帰ればまた仕事の続き。それでも妙に嬉しいのは、この仕事が好きだからか、徹夜明けの妙なテンションだからだろうか。 #twnovel

高山 環 「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕（宝島社文庫）」より発売中 @Takuya11

#twnovel 彼氏と別れる度に携帯を買い換える。良い結婚相手を見つけるため、私から男をふっていった。引き出しには多くの携帯が残った。１８人目の彼は申し分なかった。私の部屋で彼は私に、結婚しようと言った。私が肯いた瞬間、電源が切れているはずなのに、沢山の携帯が一斉に鳴り響いた。