白昼の水域の間 - 七色の妖精王 (2014/03/09)

Twitterロールプレイ創作企画『七色の妖精王』の『話し合い』ログです。
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七色の妖精王 @ColorfulOberon

【白昼の水域の間】 『扉』の先、果て無き水鏡照らすは太陽、この『場』へと導かれましたるは、このお二方。 @Red_krwz 《赤》のフィロメーナ @Navy_poison 《藍》のカンタレラ #七色妖精

2014-03-08 18:01:46
七色の妖精王 @ColorfulOberon

『扉』が現れる。滅びゆく世界でなお、鮮やかな色を湛える六色の前に、その『扉』が現れる。 「六色の『王候補』よ。『扉』を開き、『玉座』を望め。」 誰の言葉か、音なき声が、あなたを導く。 さあ、『扉』を開かれませ。どうか、いずれの方も、悔いの残らぬ『話し合い』を。 #七色妖精

2014-03-09 18:00:47
藍_カンタレラ @Navy_poison

我は憂う、王が力を失い色褪せていくこの世界を。我は憂う、その滅びに怯える同族達を。我は憂う、新たな王を選ぶ選出の儀を。我は憂う、世界の全てを。→

2014-03-09 20:44:27
藍_カンタレラ @Navy_poison

藍色の髪に藍色の瞳、藍色の衣に藍色の翅。それを引き立てるような白い肌を持つ男は、扉の前で深くため息を吐いた。手には同族から渡された手提げ籠を持ち、藍のローブを纏った男は振り返り、背後から不安げに見守る同族達にいつもの憂いた表情で「迎えが来た、行ってくる。」とだけ告げ扉をくぐった。

2014-03-09 20:57:34
“赤”フィロメーナ @Red_krwz

括った薄桃の髪が揺れる。髪に付けた花飾りがしゃらと揺れて、紅を揺らし幼い童の姿をした少女は髪よりも更に薄い、淡い桃色の翅をはばたかせ、水面の上を飛んでいた。辺りを見回す。燦々と輝く陽が暖かく心地よい。 「ふむぅ。この場で儀を執り行うのかのう」 声は童そのもの。口調だけが古臭く。→

2014-03-09 23:11:38
“赤”フィロメーナ @Red_krwz

見た目とそぐわないその口調の所為か、どこかちぐはぐとした雰囲気を漂わせる。 「花園には護りもかけた、妾がおらんでも平気であろう」 何も履いていないその足の爪先が、水面に少し触れる。――波紋が広がる。 「ひとまずは、ひとまずは。楽しく話せる事を願うとしようかの」→

2014-03-09 23:11:51
“赤”フィロメーナ @Red_krwz

くるくると回ったり、水面をばしゃばしゃしたり。無邪気にはしゃぐ様子は、まま童子のような。 翻る赤が、舞う桃が、その場と不思議な調和を起こしていた。

2014-03-09 23:12:01
藍_カンタレラ @Navy_poison

扉を抜けて降り立つ、パシャッと水音が鳴り男が足元をみれば其処は大きな水鏡で。「飛ぶか。」背の翅で羽ばたくと身体がふんわりと浮きそのまま相手を探して辺りを飛び始める→

2014-03-09 23:19:58
藍_カンタレラ @Navy_poison

眩しい光に目を細め、ただただ水鏡の上を飛び続ける、ふと水の跳ねる音を聞いた。 「…」音のした方へと視線を向ける、そして一瞬なにか考え込んだ後身体をそちらへと向けると音をたてずに静かに羽ばたきながら音源の方へと向かった。

2014-03-09 23:21:52
“赤”フィロメーナ @Red_krwz

音無き者に、フィロメーナは気付かない。相も変わらず、くるくると回ったり、ばしゃばしゃと水面を蹴ったり。子供のようにはしゃいで――ようやく、水鏡に反射したその姿を視界に入れて。うさぎのように赤い目が三度きっかり、またたいた。 「汝が、妾の話し相手かえ?」 問いを投げ、首を傾ける。→

2014-03-09 23:30:16
“赤”フィロメーナ @Red_krwz

「ああ、失礼した。妾はフィロメーナ。フィロでも、メーナでも、好きに呼ぶが良いぞ!」 むふん! と胸を張り、にかりと白い歯を見せて無邪気に笑う。 そうして、藍を纏うその姿を見詰めて、相手の言葉を待った。

2014-03-09 23:30:25
藍_カンタレラ @Navy_poison

水音がする方へと進めば舞うように跳ねる同胞を見つけた。纏うは赤、目を引くその艶やかさを、舞うように跳ねるその無邪気さを男は憂う、自分とは性質の違うこの者とうまく話し合いが出来るのかと。「藍のカンタレラだ、楽しそうな所を邪魔して申し訳ない、フィロメーナ。」

2014-03-09 23:39:24
“赤”フィロメーナ @Red_krwz

「カンタレラか、宜しく頼む! ――ああ、妾は赤だ。赤の、フィロメーナ。」 今更ながら、と。纏う赤を指先で摘まみながら、また笑う。 「否、否。汝を待っておったのだし、邪魔という事は無い」 「さてはて、何を話したものか」 首を傾ける。水面に波紋を広げながら、淡桃の翅をはばたかせた。

2014-03-09 23:46:25
藍_カンタレラ @Navy_poison

「そうだな…ひとまず座れる場所を探したらいいのではないか?水の中に生える木もあるだろう?」緩やかに羽ばたきを繰り返し宙に停滞し続ける、だが話に夢中になればそれを忘れてしまうのではないかと憂う。憂う故にその対策を淡々とした口調で男は告げる。

2014-03-09 23:57:09
“赤”フィロメーナ @Red_krwz

「ああ! そうさな、そうさな。それが良い!」 水に落ちてしまっては敵わんからな、と笑ってぐるりと辺りを見回す。そうして見回して、――視線の先。水中に根を張る、大きな樹を見つけた。 「見やれカンタレラ、あそこにあるぞ! 往こう、ほら!」 手を握り、引こうとして。

2014-03-10 00:17:29
藍_カンタレラ @Navy_poison

手を握られかけると拒絶するようにさっと自分の手を引く。男は憂う、もし万が一彼女の爪で怪我をし己の血の毒が彼女に害をなしたら…と。「我に触れない方が良い、この身に流れる血は眠りの毒だ。」そう告げると一人で大樹の方へと飛び立ち、太く広い枝を見つけるとそれに腰掛けた。

2014-03-10 00:36:50
“赤”フィロメーナ @Red_krwz

ぱちりと、まばたきをする。 「そうか、それは済まない事をした。もう少し気遣うべきであったな」 樹へと飛んで行く、その藍を追って。淡い桃の翅をはばたかせる。藍の腰掛けた其れよりも、幾分か細い枝にふわりと腰を下ろす。 「さて、さて。何を語ろうか、何から語ろうか」 楽しげに問い掛ける。

2014-03-10 00:50:21
藍_カンタレラ @Navy_poison

ふと思い出す、此処へ来る前に同族達に半ば無理やり持たされた籠の事を、掛かった布をどければ其処には焼き菓子と蜂蜜で作られた酒が入っており。「重いわけだ。」同族達の優しさにふっといつもの憂鬱そうな表情を崩して一瞬だけ口元に笑みを浮かべて。「フィロメーナ、よかったら酒と菓子があるぞ。」

2014-03-10 01:05:55
“赤”フィロメーナ @Red_krwz

「酒と菓子じゃと!」 丸い眼がきらきらと輝く。甘いものは大好物だ。 「貰っても良いのか? ぬう、妾も何か持って来れば良かったのう」 生憎と今手持ちにあるのは、花くらいなもので。 「何も返せぬが、良いのか?」 再三、問い掛ける。括った薄桃がゆらと揺れて。

2014-03-10 01:10:25
藍_カンタレラ @Navy_poison

「構わん、我一人でこの量を食べるのは無理だ。」 相手にも見せるように藍染めの布に隠されていた籠の中にこれでもかと詰め込まれた食べ物たちを見せて、相手が取りやすいように相手の眼前にその籠を差し出す。 「好きなモノを選ぶといい、うちの一族の料理自慢が作った品だ味は悪くないだろう。」

2014-03-10 01:14:38
“赤”フィロメーナ @Red_krwz

「そうか、そうか! なれば戴こう!」 赤い目をきらきらと輝かせ、どれにしようかどれにしようかとうんうん唸る。あれも美味しそうだ、これも美味しそうだ。 「悩む、悩むのう。どれも実に美味そうだ」 唇を舐め、指でさしつつどれにしようかな、と言霊を謳い。 「これじゃ! これにするぞ!」→

2014-03-10 01:31:51
“赤”フィロメーナ @Red_krwz

指し示すのは、花の型を取ったクッキー。 「妾の髪飾りと似ておろう?」 にかりと笑って、サイドの髪を飾る花を指差して。 「蜂蜜酒も戴きたいが、良いかの?」 早く食べたいと急く気持ちを押さえつつ、首を傾ける。フィロメーナは甘いものに目が無かった。

2014-03-10 01:33:35
藍_カンタレラ @Navy_poison

似ているか?と問われれば髪飾りと相手の手の中のクッキーを見比べて。「確かに形が似ているな、綺麗な花だ。」 蜂蜜酒を注ぐための盃を取り出すと相手に差し出して「持っていろ、今注いでやる。」 そわそわしている相手を珍しそうに眺めながら、小さな子供に言い聞かすように優しく告げる。

2014-03-10 01:43:39
“赤”フィロメーナ @Red_krwz

「であろう、であろう!」 妾の友人が選んでくれたのじゃ、と嬉しげに口元を綻ばせる。そうして取り出された盃を受け取ると、待ちきれないと言った様子でそれを前にぐいと差し出して。 「うむ! 待っているぞ!」 わくわく、と顔に書いてあるような雰囲気。小さな手で盃を支える。

2014-03-10 02:09:10
藍_カンタレラ @Navy_poison

支えられた盃に蜂蜜酒を並々と注ぐ、そうして相手の酒を注いだ後に自分の分を手酌で注いで。 「話しとは何をしたらいいんだろうな、我等は王を選ばねばならん、だがその王とはなにを求められるんだろうな。」 蜂蜜色に染まった盃の中に写る憂鬱そうな自分を眺めながらそう淡々と告げる。

2014-03-10 02:19:26
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