【実況】オン・ジ・エッジ・オブ・ザ・ホイール・オブ・ブルータル・フェイト#1(発掘)
- karafuto1979
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禍々しい甲冑を着込んだ巨体ニンジャがアイサツする。金色で「恨」の漢字を象ったカブト飾りが額に輝き、顔全体を覆い隠すメンポはブッダデーモンめいた意匠。平安時代のアケチ・ウォリアーの鎧を思わせるそれは、博物館から抜け出てきたかのような悪夢的シルエットである。
2011-08-14 22:29:02「こいつは口頭の命令を聞き分ける。ただ、あまり複雑な内容はダメだ。適当に暴れさせるがよかろう」ブラックヘイズは説明した。「戦闘に関する判断能力は実際大したものだ。リー先生の推奨は、チョッパーバイク二台を使って馬車を引かせる事だ。馬車はトレーラーに格納されている」「くだらん」
2011-08-14 22:34:02ボーツカイは言い捨てた。ブラックヘイズは構わず、「武器はツーハンデッド・カタナブレードツルギだ。このキャバリアー=サンの専用武器だ。他の人間が扱うには大きく重すぎる剣だ。これも馬車同様、トレーラーに格納しておいた」「……」
2011-08-14 22:36:38「説明は以上だが……」ブラックヘイズは目を細め、ボーツカイを見る。「早速お膳立てが整ったのではないかね?」「何だと」ボーツカイはブラックヘイズを睨み返した。ブラックヘイズは葉巻をふかし、「クローンヤクザが全滅したのだろう?俺は他所の揉め事に首を突っ込むタチではないが……」
2011-08-14 22:39:02#NJSLYR ブラックヘイズ=サン! フリーランスで傭兵稼業、それでいて大組織ともバランスよく距離を保つオトナの男! /キャバリアー=サンって例のツーハンデッド・カタナブレードツルギ使いの、リー先生麾下ニンジャだよね。ヨロシサンとザイバとの提携が垣間見えるけど、アマクダリは……
2011-08-14 22:39:40「……」「俺のプロフェッショナルの勘で指摘させてもらうが(勘とはつまり経験則だ)、十中八九、それはニンジャスレイヤーだ」「ニンジャスレイヤーだと?」「状況的にそう考えると自然だ。あの狂人が、そちらのデスナイト=サンを殺した程度で満足すると思うかね?」
2011-08-14 22:44:00#NJSLYR リー先生/ヨロシサンには独自にニンジャソウル憑依者をかき集める手段、ないしザイバツを警戒させてまでリクルート経路を常備する必要とかがなくて、ズンビーニンジャは生産できるけど他組織との接触を任せられるニンジャがいないからブラックヘイズ=サンを雇ってる……みたいな?
2011-08-14 22:44:40「ギルドの問題は……ギルドの問題だ。過ぎた忠告だぞブラックヘイズ=サン」ボーツカイは突っぱねたが、眉間を流れ落ちたのは冷や汗である。ブラックヘイズは葉巻をふかした。「俺ならニンジャスレイヤー相手にノコノコ一人で出向くようなマネはしない……俺ならな」「……!」
2011-08-14 22:47:52ツーハンデッド・カタナブレードツルギって知ってる単語しか並んでないのにどういう武器かまったく分からん。相変わらずニンジャアトモスフィアのコトダマはスゴイ。 #NJSLYR
2011-08-14 22:50:36ボーツカイは何か言葉を発しようとしたが、それを待たずブラックヘイズは踵を返した。「このキャバリアー=サンは実際よく働く。恐るべきズンビー・ニンジャだ。こいつを使ってヤツの首級を上げれば、貴公の昇進にも良い目になるだろう。やってみるがいい」声を残し、既にその姿は無い。
2011-08-14 22:51:50「ウウ……この痛み……寒い……苦しい……」闇の中で不吉な甲冑ズンビーニンジャが呪詛を吐く。ボーツカイは背筋に怖気を覚えた。何か恐ろしいことが……彼自身にとってよからぬ運命が待ち構えているのではないか。よからぬ運命が……!
2011-08-14 22:54:40(第二部「キョート殺伐都市」より:「オン・ジ・エッジ・オブ・ザ・ホイール・オブ・ブルータル・フェイト」#1終わり。#2へ続く)
2011-08-14 22:55:25サマー・ウキヨエ・マツリが終わってもウキヨエ・サークルに休みはない。ウインター・ウキヨエ・マツリにエントリするべく、ペンをとるのだ。このエントリ期間は実際短い。 #NJSLYR
2011-08-14 23:01:18平安時代のアケチ・ウォリアー……ロード・オダに仕えたあの不吉な戦士だろうか。 もしそうならキャバリアー=サンのまとうニンジャ・アトモスフィア不穏すぎる…… #njslyr >平安時代のアケチ・ウォリアーの鎧を思わせる
2011-08-14 23:49:14