kei_nakazawa先生の『日本の保守はアンチリベラル』

対韓国政策における考察連投されていたのでまとめてみました。
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中沢けい @kei_nakazawa

日本の保守派の韓国に対する敵意をうまく理解できなかったのだけど、ここ2年間の騒動で、なんとなく「ああ、そうか」という程度には呑み込めてきた。韓国は90年代に民主化を果たして、日本以上にリベラルになった側面がある。従軍慰安婦問題はそのリベラルの象徴。日本の保守派が敵意を持つ →

2014-03-13 09:29:47
中沢けい @kei_nakazawa

→ 日本の保守派が敵意を持つのは、そのリベラルな部分なのかと考えるようになった。もともと野田政権時代に日本大使館の前に建てられた従軍慰安婦少女像の撤去を日本側が求めた(野田首相)ところ、李明博大統領が従軍慰安婦問題への対応を求めた。そこが始まりだったわけだ。以後、日本は→

2014-03-13 09:33:10
中沢けい @kei_nakazawa

→ 韓国が求める対応とは逆方向への対応を始める。アンチリベラルの空気がこれほど日本の政治世界に蔓延しているとは、考えなかったに違いない。李明博大統領が求める従軍慰安婦問題への対応が「反日」と受け止められるとは考えていなかっただろう。日本は韓国に先んじて売春防止法を作り →

2014-03-13 09:37:43
中沢けい @kei_nakazawa

→ 韓国よりも先に従軍慰安婦の碑を建立している(1985年)戦後の日本が育んだ価値観から言えばなんら抵触することのない政治的価値観を持っていると考えていた可能性ももある。その後、鈴木信行氏によって日本大使館前の従軍慰安婦像に「竹島は日本の領土」という杭が縛りつけられる。→

2014-03-13 09:41:04
中沢けい @kei_nakazawa

→ 俗にいう「杭テロ」である(2012年5月)これが李明博大統領竹島上陸の伏線になる。が、日本国内では「杭テロ」の報道は皆無に近く、李明博大統領の行動のみがクローズアップされる。また李明博大統領の「天皇謝罪発言」は、歴代日本政府が「日韓条約」の枠組みを守るために →

2014-03-13 09:44:28
中沢けい @kei_nakazawa

→ 従軍慰安婦問題(主に賠償問題)に対応できずにいることを踏まえて、政治的権限の外に立つ天皇をひとつの例として持ち出したのだろうと推測できたのだが、ここで「天皇謝罪発言」はほとんどデマに近い歪曲された形でSNSに広がってゆく。ヘイトスピーチデモが激化する引き金になる。→

2014-03-13 09:47:43
中沢けい @kei_nakazawa

→ 後のことになるが野田首相は朴槿恵大統領のことを「いいつけ外交」と批判している。この批判が出ることそのものが、1990年代以降の政治的価値観の変化を理解していない証左になるように思えるのだが。そもそもの政治的緊張を作り出した本人の発言としては無責任の極み。その野田首相は→

2014-03-13 09:51:07
中沢けい @kei_nakazawa

→野田首相は2012年末に退陣。安倍内閣が成立。2013年3月には韓国で朴槿恵政権が成立。軍事独裁政権の朴正煕大統領の娘だけに、新時代を象徴するリベラルな政策にこだわるだろうことは容易に予想できたはず。とくに従軍慰安婦問題は、その象徴になることも予想可能だった。 → 

2014-03-13 09:55:29
中沢けい @kei_nakazawa

→一方の安倍首相はと言えば、拉致問題での北朝鮮非難の発言で人気を得て小泉内閣で官房長官。従軍慰安婦問題を扱う国際模擬法廷を報じたNHKの番組に政治介入。第一次安倍内閣時代には従軍慰安婦の軍による強制連行の否定を閣議決定(軍による強制連行は厚生省の調査でも否定されている)など →

2014-03-13 10:01:26
中沢けい @kei_nakazawa

→ 日本のアンチ・レベラルを代表する政治家(ネトウヨの親玉なんて冗談半分でいうけど、首相の権限は絶大)。軍事独裁政権から民主化への道を歩んだ象徴としての朴槿恵大統領と正面衝突は必至の組み合わせ。そういう構図になっているのだ。日本は「保守」と呼んでいるが、実態は「アンチリベラル」

2014-03-13 10:05:58