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3年間の教育支援:回顧と展望

これまで行ってきた石巻での教育支援に一区切りが付きましたので、雑感をつらつらとまとめました。何かのご参考になれば幸いです。
震災 支援
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宮城県立高校の合格発表を聞いて
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
石巻から連絡があり、面倒見たり勉強相手をしていた中3生7人全員(3つの中学に分散)が高校に合格とのこと。おめでたい知らせに安堵した。長い生徒だと2年半、短い生徒でも1年半ほど面倒を見ていた。震災直後からそれぞれ、多かれ少なかれ環境や境遇でハンデを負った中、よくやってくれたと思う。
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
今年入試の中3生は、震災直後の石巻市内では5月に1年生の新学期が開始。しかし、完全に正常なカリキュラムの開始はかなり遅れ、それだけでも相当のハンデを皆が負っていた。自分も心配していたのは、この間に学ぶべき重要な単元、英語だとBe動詞、数学だと一次方程式までが手薄になることだった
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
案の定3つの学校各々で程度はまちまちだったが、1年生の1学期に学ぶべき事が3年生までずっと、弱点として引きずっていた。ともかく、時間のある限り彼らの基礎力の底上げに努めた。3年生後半には、みんな勉強が面白くなったようで、彼らのために私が作った手製の問題を嬉々として解いてくれた。
震災後からの回顧
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
3年間石巻で教育支援をしてきたが、最初からの方針は変えなかった。第一は正規の学校教育の邪魔をしないこと。むしろ、震災で大変な担任の先生の負担を軽くするべく、家庭学習の役割としてサポートすること。第二は、再開した町の塾の邪魔をしないこと。家計が回復したご家庭のお子さんには塾も進めた
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
教育支援を開始した当初、石巻の教育環境には呆然とせざるを得なかったが、幸い、長尾氏率いるプロジェクト結が広域的な支援を継続的にやって頂けそうだと知り、自分は物資支援やがれき撤去で関わりを持った地区の皆さんの子弟に限って支援することにした。いや、個人ではそれが限界だったと思う。
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
さらに自分が教育支援に対して決めていたのは、補修、学力養成が目的ではないこと。家庭環境の悩みをご家族から伺い、学校での問題には直接相談に乗ってあげるよう時間的余裕を持った。一人の子はある部活で震災後にひどいいじめにあったが、相談してくれたことで部活を変えるよう母上にアドバイスした
 ↑ 「補修」は「補習」の間違いです。
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
災害時の教育支援は包括的な現場だから、子供だけではなく親御さん、親戚の皆さんの不安や心配も引き受けていかねばならない。この学年の生徒を引き受けたそもそもの発端は、「震災ストレスで恐らく情緒不安定になった担任の先生の教え方が不安で。。。」という親御さんからの相談だった。
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
これは、津波で被災した石巻市内のある中学区の一般的な話。(1)住宅は全壊又は半壊がほとんど。(2)各生徒の周辺に必ず津波でお亡くなりになった方がいる。(3)在学中3年間ずっと仮設校舎でスクールバス通学(4)毎年生徒数が転校で減っていく(5)多くの課題はいまだに解決されていない。
教育支援の反省点
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
もちろん、今まで話をした教育支援のことは自分の視点だけで、一面的である。第一、現場は私一人だけで回したわけではない。全国各地から大学生諸君数名が長期休暇の度に来てくれたことは有り難かった。先ほど述べたようなポリシーをしっかり理解してくれた。(相談だけは私と他1名が引き受けたが)
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
教育支援の反省点ももちろんある。最初の頃は環境が環境だっただけに、焦ってあれもこれも、とやろうとしてしまった。生徒たちのテンポを重視すべきだった。読書する時間の取り方を教えても良かったなあ。夜中の指導が多かったので、町の塾再開の看板に気が付いたのが相当後だった。申し訳ない。。。
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
できるだけ一生使えるような技能、学び方を伝えたかったなあ、というちょっとした願望も彼らに持ったのは、正直なところ有った。授業で聞いたことをノートに書くまとめ方である。もう少し時間があれば、それぞれの生徒たちの癖をもう知っているので、個別にやってあげることもできたなあ、と。
子どもたちとの話題
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
お互いの気心が知れてくると、生徒の方からも震災の時にどういう状況だったのか、という話題が何度か出た。まだ小学校6年生だった彼らは校舎内に3日間孤立していたとか。それで校舎に保冷トラックが流れ着いたのでみんなでこじ開けて積み荷の冷凍食品を食べて飢えをしのいだとか。。。語ってくれた。
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
もちろん、色々と明るい話題を彼らとする方が多かったことは言うまでもない。部活のことやら、今流行りのアイドルのこととかw それでも石巻だったからこういう話になるよなあ、と思ったのは、彼らやその友人たちがしょっちゅうテレビに露出していたこと。震災支援番組でスマップや嵐に会ったとかw
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
それで、そのテレビ出演の話題だが、某有名チャリティー番組が学区全員での活動を紹介するというコンセプトで動員をかけたが、早朝集合、しかもゲスト芸能人はチョコッとだけいて撤収、しかも翌日は大事な学校行事が控えていたのに強行、ということであったらしい。今だから語りますがw
教訓と展望
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
自分の拙い経験ばかりではなく、他の支援団体も関与した教育支援絡みの教訓も、少し書いておきたい。(1)常にデリカシーを:ある団体から支援された子供向け図書に、震災被害写真集が入っていた。。。これはまずいでしょう。(2)学校の教育現場を邪魔しないこと:これはいつも言ってきたことだが→
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
→ 学者やアーティストといった著名人が平日の授業時に、単発イベントで講演やら鑑賞会をやるのは非常に現場の迷惑。もしやるのなら、休日に学校以外の場所で、動員も自分の手で自己完結的にやること。(3)みだりに授業風景や児童・生徒の写真を「成果報告」として公開しないこと。これも大事。
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
色々、感情にまかせて書いてきましたが、これで最後にします。 今後の自分なりの教育支援の展望ですが、小学校からの学年進行を考えると、段々と個別指導のニーズは少なくなっていくでしょう。むしろ小学生・中学生の遊び場、勉強場所の確保がここ数年は課題になるかと。この方面に注力したいですね

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