交渉は交渉が好きな人のもとにどんどん集まる。すると交渉の好きな人はどんどん交渉の経験が増える。そして「交渉が好きだと公言して交渉現場に向かう人」に、「交渉から逃げたがる人」が勝つことは決してないのである。-長野慶太「プロの交渉術。」
2010-10-30 15:10:21交渉に臨むに際して自分のことを口ベタと言ったら本当に口ベタな交渉になるし、全然歯が立たないと言えば、本当に全然歯が立たない状況になる。ぜひ、気をつけてほしい。-長野慶太「プロの交渉術。」
2010-10-30 15:13:09交渉での一つのポイントは、いかに「相手」と「こちら」がその相対するボーダーラインを消していけるかということだ。あるいは、テーブルのこちら側と向こう側とで向かい合うのでなく、双方が同じ側に座っているという空気をつくれるかということだ。-長野慶太「プロの交渉術。」
2010-10-30 15:15:05私は子どものころから声の大きさで負けたことがないので、交渉でも声の大きさで相手を圧倒しようとしていた時期があった。それは効果があるように思っていたが、じつは相手を黙らせただけであって、話を聞いてもらっていたわけではないことに気づいて愕然とした。-長野慶太「プロの交渉術。」
2010-10-30 15:16:52対立的交渉では、たがいにアドレナリンが駆け巡っていることもあり、逃げ出そうとする人を見ると、よけいに激しくつかみかかりにいってしまう。-長野慶太「プロの交渉術。」
2010-10-30 15:18:00世の中は必ずしも正しい、間違っているでは切り分けられない。相手があえて自身のミスや失敗を認めない限り、それはミスや失敗にならない。あなたがどんなに正論を言っていても、相手が交渉を避けていれば、あなたの対立的交渉は成功するどころか始まりもしない。-長野慶太「プロの交渉術。」
2010-10-30 15:20:54みんなサラリーマンとして組織のために働いているのであり、サラリーマン同士、自分の評価につながることを相手に理解してもらえるとありがたいという本音がある。これは決して下心などではない。-長野慶太「プロの交渉術。」
2010-10-30 15:23:28どうしても埒があかなかったら、その会社の社長という人に手紙を書くのは、相手がまともな会社の場合、つねに効果がある。これは実際にやってみたことのある人にしかわからない。-長野慶太「プロの交渉術。」
2010-10-30 15:25:06いざ交渉がはじまると、交渉相手とのやりとりの中で、知らされるべき人が情報を知らされないといったことも出てくる。これは、相手以上に身内に腹が立つことになり、いい交渉ができなくなる。自分たちでしっかりしたルールづくりをしておくことが必要だ。-長野慶太「プロの交渉術。」
2010-10-30 15:26:48怒鳴る相手は、交渉相手としてはラクな相手だ。怒鳴られることが気持ちいいはずはないが、しかし対立的交渉であれば、そういう相手のほうが、「結果が出るまでが短い」から、気持ちの負担が軽い。-長野慶太「プロの交渉術。」
2010-10-30 15:28:23あなたが自分から見ていいものを押しつけるのではない。相手が自分で決める。あなたはそれをサポートすればいい。相手の立場に立ってどういう選択肢があるかを漏れなく、ダブりなく出してやるのだ。-長野慶太「プロの交渉術。」
2010-10-30 15:32:43どうせ、なんらかの順番をつけて示さなければならないのだ。そうであれば、高いほうから示していくと、後のものが安く感じられて、合意に至りやすくなる。-長野慶太「プロの交渉術。」
2010-10-30 15:33:50契約書は無精して短くしたり、締結内容のポイントだけを盛り込むのではなく、できるだけ細かい内容のものにしたほうがいい。-長野慶太「プロの交渉術。」
2010-10-30 15:34:49「似たような過去の交渉事例において、そのときの交渉相手がどのような果実を手に入れたか」という物語を見せてやる-長野慶太「プロの交渉術。」
2010-10-30 15:36:35イギリスのパーキンソンという人が、役人の行動観察を通じて、役人は仕事のなるなしにかかわらず自己増殖するということを発見し、そこから「人間は、時間や労働力などの与えられた資源を目いっぱいに使って仕事をする」という法則を引き出した。-長野慶太「プロの交渉術。」
2010-10-30 15:38:23あなたの印象に残っているのはパワーポイントの資料ではない。あなたが覚えているのは「説明者がどういう説明の仕方をしたか」ということである。-長野慶太「プロの交渉術。」
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