お玉さんのほぼ日刊御手洗潔レビュー(6)

お玉さんによるほぼ日刊御手洗潔レビュー。 『大根奇聞』、『御手洗パロディ・サイト事件』、『石岡先生の執筆メモから』、 『山手の幽霊』、『天使の名前』、『ロシア幽霊軍艦事件』、『御手洗潔、その時代の幻』、 『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』、『石岡先生、ロングロングインタビュー』、 続きを読む
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて、ほぼ日刊御手洗潔レビューその31『大根奇聞』であり申す。 1999年11月発表。 短編集『最後のディナー』(親本は原書房)のための書き下ろしですね。 ちなみに単行本ではこちらより『Pの密室』が先に出版されてるので「えっ、何で里美がいるの?」と、当時はパニクッたものですよ。

2014-03-11 00:34:22
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

今回の御手洗マラソン、その67まで予定してるわけですが、この『大根奇聞』だけは「読んで判断して下さい」の一言のみで締めるとします。 島田荘司史上最大の力技の物語といって過言ではない物語。一生に一本出てくるかどうかクラスのアイディアだと思います。そりゃ、自選ベストに選びますよね

2014-03-11 00:35:03
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『大根奇聞』は好きか? キライか? だったら、あまり好きとは言えない内容なんですけど、単純にスゴイとは思います。 この短編は絵が見える。あのビジュアルが克明に浮かんでくるんよね〜♫ そして、一生忘れられないトンデモ内容( ´ ▽ ` )ノ

2014-03-11 00:36:42
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて、ほぼ日刊御手洗潔レビューその32『御手洗パロディ・サイト事件』です。 2000年4月発売。 えーと、過去のお玉さんが途中で投げてしまった二分の一冊です。(もう一冊は『ハリウッド・サーティフィケイト』) だって、上・下巻なんだよ。 同人小説が二十本以上も続くんだよ(>人<;)

2014-03-11 00:42:22
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

というわけで、かなりの心構えで挑んだわけですが、……あれれ、案外、引っかかりなくスイスイと読めましたぞΣ(゚д゚lll) 先に言いますが、続編企画の『パロサイホテル』がただの生き地獄だったのに対して、コチラは無邪気な作品愛がストレートに伝わってくるのが、キライではないのです。

2014-03-11 00:42:57
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

パロサイが短編集なのに重厚長大、ちょっと出来はいいがけどお金は取ることができないレベル(数本除く)の島田荘司のパスティーシュ集なのに対して、 『御手洗パロディ・サイト事件』は、あくまでパロディ! 作者の個性の表出が大きく、島田荘司っぽい書き方や作風のものがあまり存在しないのよ

2014-03-11 00:45:07
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

バラエティにとんでいるのだ。 御手洗潔と石岡クンという素材を使って好き勝手やっているなぁ〜( ´ ▽ ` )ノ という印象が『御手洗パロディ・サイト事件』には強いのだ。 手放しで面白いとは言えないけど、こういう雰囲気は、俺はキライではない。

2014-03-11 00:45:27
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

そして、石岡クンがパロディ小説を読む理由が案外しっかりしているのは感心なところ。あと、取り上げられた作品に対して石岡クンと里美ちゃん(ということは島田荘司自身が、だ)が、キッチリと批評をしているのもイイ。 もうパロサイホテルのそれらがヒドくて、ヒドくて……(>人<;)

2014-03-11 00:46:07
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

内容をさんざん褒めまくっておきながら「御手洗はコンピュータについてそんな考えは抱いてなかった」みたいな発言をブチかますシュートな石岡クンの一面も見られるよ( ´ ▽ ` )ノ 松尾詩朗の作品はラストの数行を褒めてあげようよぉ〜。(あと、突如キ○ガイ化する企業の人がサイコー)

2014-03-11 00:46:30
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

楽しみにしていた小島正樹と氷川透の作品が今イチだったのに対して、柄刀一の作品がスゴすぎるΣ(゚д゚lll) そんなセレクト作品のバランス、それらのハチャメチャっぷりもむしろ楽しいんよなぁ〜。 俺がポルシェのオーナーだったら、アレは絶対拒否るわ〜

2014-03-11 00:46:49
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

まぁ、パロディ小説の中に仕込まれているアレが、あの作品だということが一発で分かってしまうのは、ご愛嬌だろう。 いくら御手洗潔シリーズが好きでも『眩暈』を題材に書いてみようとは、ま、あまり思わないんちゃうかなぁ?

2014-03-11 00:47:12
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

何気に、御手洗潔の助力なしで石岡クンの独力の推理で解決した初の事件なんだよね、コレ。 そりゃ浮かれて、コンピュータ買うよ〜、とか、インターネット様々だね〜、とか言い出すよね。(『最後のディナー』の偏屈ぶりがウソみたいだ)

2014-03-11 00:47:33
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『龍臥亭事件』で可能性を垣間見せて、今作でカタチが作られた石岡クンの推理能力は、パロサイホテルで覚醒するわけど、続く『上高地の切り裂きジャック』でまたヘニャヘニャになっちゃうんだよねぇ。

2014-03-11 00:48:23
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

御手洗シリーズの第四期シーズンがファンとのコミュニケートから生まれたものと定義したが、この作品はまさに最たるものであろう。 御手洗シリーズを土台に、ファンの中から新たな才能を見つけ出そうという気概が、作中の作品批評から伺える。 売り方は感心しないが、キライになれないね

2014-03-11 00:48:47
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

ただ、パロサイホテルの方は、絶対に、許さないよ!(その41は血の雨が降ると予告しておくぜ)

2014-03-11 00:49:06
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

あーっ、御手洗マラソン、一本すっ飛ばしていることに気づいてしまったΣ(゚д゚lll)

2014-03-11 03:26:50
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて、ほぼ日刊御手洗潔レビューその33『石岡先生の執筆メモから』 1999年INPOCKET(おそらく9〜11月号。『Pの密室』刊行直後じゃないかしら?) コレは私、紙媒体で所有してないけど、島田荘司HP「奇想の源流」のエッセイコーナーにあったので、ホッとしたよ。

2014-03-12 00:39:48
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

はい、このエッセイというか1999年段階での御手洗シリーズの予告集の存在、完全に忘れていました。(てへぺろ) 御手洗マラソンは発表順でやっているわけですが、ちょっとだけタイムスリップしちゃいます。(また予定総数も67→68へ(>人<;))

2014-03-12 00:40:55
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

このエッセイ短いながらも、 ①石岡クン(1999年当時)の近況 ②石岡クンもホモがキライ ③御手洗シリーズの今後の予定 といったかなり重要な情報を、何と里美ちゃんの視点で描いた、というサービス満点てんこ盛り状態の一品なので、見過ごすわけにはいかないのよね

2014-03-12 00:41:33
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

①に関しては、里美ちゃんが石岡クンのために料理を作ることがある、や、どうやらコレステロールが溜まりがち、といったところに驚きます。頭がパーになる、って……Σ(゚д゚lll) あと最近、胃癌防止のためコーヒーを飲んでいる、という一文も。

2014-03-12 00:41:55
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

2002年発表の『魔神の遊戯』(厳密に言うとその半年前の『ミタライ・カフェ』からなのだが)で御手洗潔がコーヒーを飲むシーンがあり、「あれれ『数字錠』の誓いどうなっちゃたのかしら⁇ 」と多くの方が疑問を抱いたんじゃないのかな?

2014-03-12 00:42:34
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

御手洗潔がコーヒーの摂取を再開した経緯は、『ミタライ』のあとがきでも言及があった『石岡和己攻略本』が初出だと思ってたけど、違うやん、この里美ちゃんエッセイですでにタネを蒔いていたのねΣ(゚д゚lll)

2014-03-12 00:42:58
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

②に関して、 御手洗潔の方は『アトポス』や『石岡くんゆーかい事件』で、その文化自体がどうであれ、その関係を自分たちに当てはめられることに嫌悪感を示していたわけだが、 創作上のホモには寛容じゃないかしら? とイメージしていた石岡クンが、か、完全アウトだったとは……

2014-03-12 00:43:39
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

「先生はホモがいっぱいあるから、インターネットやりたくないみたい」 ……すごい文章だよなぁΣ(゚д゚lll) 里美ちゃんのセンスが光る

2014-03-12 00:44:05
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

で、③。 コレのスゴいところは、ココで挙げられているほとんどの内容がキチンと書かれているということ。 『UFO大通り』はこのエッセイの5年後、「ライオン大通り」は『摩天楼の怪人』だから、6年後にちゃんとカタチにしているんだよね。 誰かさん(敢えて名前は言わないよ)とはえらい違いだ

2014-03-12 00:44:35
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