「千の想いを」~第一章・出撃命令・固定イベント#4~
- mamiya_AFS
- 959
- 0
- 0
- 0
【固定イベント#4『樫野』開始】 【1日目1700 鎮守府中央広場『いこい』】 【介入制限:前作で山城・榛名と密接な関係にある者】
2014-02-22 23:11:47疲れた…。全く、天龍の奴…覚えてなさいよ…。 腕力面で働かないでどうするのよ。 お姉の所に行く前に少し休もうっと。
2014-02-22 23:13:21ベンチに腰掛け、ぱんぱんになった両腕をだらりと楽にさせる。 火照った身体に夕暮れ時の風が気持ちいい。 気を抜くと風邪を引きそうだから気を付けないと。 なんか提督と夕張がお偉いさんに呼ばれて出てったけどもう終わったかな。 お姉の病室に勝手に向かっていいのかしら。
2014-02-22 23:17:24ぐでりと気を抜いていると、正面から声を掛けられた。 鉄とオイルの匂いが鼻についた。逆行で顔が見づらいけども、声も髪型も見覚えが無い。手に持った風呂敷包みからも、工廠の香りを漂わせている。 「そうだけど…。ごめん、誰だっけ?」 会った事あったら申し訳無いけど、嘘もつけない。
2014-02-22 23:22:07明らかにあたしより年下なのに、敬語を使うつもりはないみたいだ。あたしはあんまり気にしないけど。 「…給兵艦? 今日からよろしく? ごめん、何の話?」 何がなんだかさっぱりわからない。
2014-02-22 23:24:59なんだ、聞いていないのかい? 鎮守府に着任早々、工廠の連中『ここはいいから第十五支援艦隊を助けてやってくれ』って言われてね。状況はよくわかってないけど、君の艦隊を補佐させてもらうよ。 ああ、材料費とかは気にしなくていい。色んな艦隊から寄付が勝手に集まっていてね、結構な額あるんだ。
2014-02-22 22:43:42よくわかってないのはこっちだ。 補佐? どうして支援艦隊のうちにそんな話が転がり込んでくるんだろう。 前線に突撃しろと言うわけでもあるまいに。 「へぇ…。それであたしに何の用?」 あたしを特定したという事は、あたしの外見の情報なんかを聞いていたんだろう。
2014-02-22 23:28:06提督さんに確認したら、君が装備の受け取りの確認係らしい。 嫌なら代わってくれ、こっちとしては誰でもいいんだ。 という事で思い付くままに色んな装備を造っては渡していこうと思う。よろしく頼むよ。
2014-02-22 22:45:48「あぁ…、そうなんだ。わかった、よろしくね」 聞いていない。そんな面倒な係には思えないけども、なんだか業務が増えたらしい。確認って何を確認すればいいのかしら。
2014-02-22 23:29:27あたしと樫野が噛み合ってるようで空回っているやり取りをしていると、扶桑さんと最上が広場の端からこっちに向かってきていた。 片方は穏やかに微笑みゆっくりと。もう片方は大きく手を振りながら駆けてくる。 まだだるい身体に鞭打ち、ベンチから立ち上がって2人に手を振り返す。
2014-02-22 23:33:24「お疲れ様です扶桑さん。こないだもまた敵をいっぱい沈めたらしいですね。どの艦隊も軒並み苦戦しているのに、そちらの艦隊だけは連戦連勝凄いです。 …あう。コラ最上、急に抱き着くなってば」 最上とは一緒に航空機操作の研修を受けてからの仲だ。扶桑さんも演習で何度もお世話になっている。
2014-02-22 23:38:37話の最中に横槍が入って、あからさまに嫌そうな顔を隠そうともしていなかった樫野が、あたしの言葉の最中に顔色を変えた。 何かを思い出すように視線を彷徨わせた後、最上と扶桑さんに顔を向ける。
2014-02-22 23:41:57まずは最上に確認をとり、合っているとわかるや少し残念そうに睫を伏せる。合っていたのに残念とはこれいかに。それ以前にうちの艦隊じゃない最上の事までどうして知っているんだろう。 次いで、扶桑さんにも問い始めた。うちらはまだしも、扶桑さんにも敬語を使わない辺り、この子も生粋だなと思う。
2014-02-22 23:51:51