映画『楽隊のうさぎ』【音の庭の周りで】まとめ

映画『楽隊のうさぎ』演奏開始♪ @gakutai

【音の庭の周りで　01】はじめまして。制作スタッフのPです。『楽隊のうさぎ』はオーディションで選ばれた中高生たちのリアルタイムな十代の情感をそのままに写し撮った作品です。舞台は中学校の吹奏楽部ですが、音楽経験のないかたにもこの空気感、ぜひ味わっていただければと思います。

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【音の庭の周りで　02】とは言いましても音楽が関係する場面がたくさん登場しますので、これから【音の庭の周りで】と題しまして、作品に登場する音楽や音や花の木中学校吹奏楽部の部員のみんなについて、少しずつ少しずつご紹介してみたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

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【音の庭の周りで　03】Pは音楽監督ってどんな仕事なのかあまりよく知らなかったのでご本人に聞いてみたのですが、音楽シーン周りほぼ全ての分野に関わるんだそうです。映画の音楽というと作曲してレコーディングしてだと思っていたのですが、それだけじゃないのですね・・・。

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【音の庭の周りで　04】今回の音楽監督は、庭師のかたのお仕事に近いかも、とのこと。庭のデザインや、石や木、花の選択、それに日々の育成と剪定などなど、とても幅広いことを手がけたそうです。作曲や演奏指導は実はその一部で、脚本や演出、楽器の手配などまでお手伝いしたのだとか。

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【音の庭の周りで　05】音楽監督の難所は音楽の設計図が書けなかったことだそう。当初は設計したそうですが、プロデューサーの「全部シンクロ（同時録音）で！」という鬼の一言にメマイを覚え全て白紙に。設計図を捨て、自ら芽を出す植物の花の美しさだけを見つめろ、という命令でした。

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【音の庭の周りで　06】ことばにすると何でもなさそうですが、音楽を扱った劇映画では、プレスコのプレイバック撮影（予め音を録音し、その音に合わせて撮影）、アフレコ（映像に別の演奏をかぶせて録音）などの方法を使ってきちんと仕上げるのがオーソドックスな作り方なのです。

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【音の庭の周りで　07】しかしこうした手法を使わないということになると、音楽監督に課せられた課題は、オーディションで選ばれたアマチュアの、それぞれ学校の違う中高生メンバーたちと、限られた時間の中で「本物の花の木中学校吹奏楽部を作ること」。これは途方もない難題なのでした。

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【音の庭の周りで　08】一瞬メマイを覚えた音楽監督でしたが、難しい作業のほうを好むオッチョコチョイ（本人談）なので、そういうアプローチでという条件を、すぐに気を取り直して引き受けたとか。そのとき、プロデューサーに対して最初に提案したことがひとつあったそうです。

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【音の庭の周りで　09】その提案というのは、「主人公は克久かも知れないが、主役は吹奏楽部全員だと思って欲しい」というもの。わかるような、わからないような禅問答みたいな話ですが、とにもかくにもこうして花の木中学校吹奏楽部という「音の庭」の物語が始まったのです。

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【音の庭の周りで　10】Pです。ロケ地・浜松は音楽の街。ご協力いただいたヤマハさんの本社も浜松です。もちろんオーディションも行なわれました。何か楽器経験があり個人で楽器をお持ちの方にはオーディションにご持参願ったのですが、皆さんそれぞれとっても素敵な音を聴かせて下さいました！

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【音の庭の周りで　11】演奏技量は選考の主要素ではなかったのですが、トロンボーンの虹音さんやサックスの伊藤真由さん、玉枝役の佐藤真夕さんらをはじめ皆さんが素敵な音を披露して下さり感激！　浦井歌音さんのリコーダーも心に残ります。映画ではフルートに挑戦して下さいました。

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【音の庭の周りで　12】Pが忘れられないことがもうひとつ。オーディション会場でティンパニマレットもどきを急造したのですが、これがなんと言うか、ほとんどてるてる坊主・・・。お渡しした園子役の野沢美月さんは顔中「はてなマーク」でした。野沢さん、本当にすみませんでした！！

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【音の庭の周りで　13】Pです。これから花の木中吹奏楽部のメンバーをご紹介していきたいと思います。まずはフルートパート。ピッコロの久野ひかるさんは個人レッスンでフルートを勉強されていましたが、映画ではピッコロ担当。初めてのピッコロでしたが撮影が進むにつれ自分のものにされました。

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【音の庭の周りで　14】松本桃佳さんは実はオーディション時にすでに高校生。年長者としてフルートパートを引っ張ってくれたムードメーカーです。武田菜緒子さんはちょっぴりおとなしい性格。なぜかいつもマスクをしていましたね。長い撮影期間の中で音色がどんどんきれいになったのが印象的です。

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【音の庭の周りで　15】朝子役の井手しあんさんのお父さんは実際にヤマハでフルートを作られていたとか。映画中でもお父さんの楽器を使われています。浦井歌音さんは先日も書いた通りリコーダーの名手。初めてのフルートにも持ち前の探究心で挑戦して頂き、演奏シーンでその成果を披露しています。

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【音の庭の周りで　16】Pです。今回はクラリネットパートのご紹介を。文子部長役の鈴木早映さんは実はテニス少女。クラリネットなんて全く知らなかったのです。最初の個人レッスンで「音が出た！」ときから楽器との距離を少しずつ縮めていき、立派に花の木中吹奏楽部部長を演じ切ったのでした。

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【音の庭の周りで　17】小澤琴巳さんは音楽監督と同じ中学。落ち着いた雰囲気ですが実は芯の強い女の子で、パートの空気を静かに支えていました。岡里優さんは初対面ではちょっと人見知りに見える優しい女の子。でも実はクラ以外にずっとドラムをやっているという意外（？）な一面もあるんです。

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【音の庭の周りで　18】加藤友理亜さんは明るく積極的で、クラのムードメーカー。実は小学校のころから子ども劇団に所属していて映画にかける思いも人一倍でした。杉本千紘さんはピアノの経験も長い根っからの音楽好きでクラだけではなくミュージカルも合唱もとアクティヴな音楽活動をしています。

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【音の庭の周りで　19】こんにちはPです。今回はまずバスクラリネットから。福島宙泰（「そら」と読みます）くんは根っからの吹奏楽少年。学校ばかりではなく早くから社会人バンドにも参加したマルチプレイヤーで、もともとはコルネット奏者。映画でも音楽的な柔軟性を存分に発揮してくれました。

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【音の庭の周りで　20】ファゴットの宗田「新部長」役は楠雅斗くん。一見朴訥とした、でもちょっといじられ（？）キャラの新部長を見事に演じています。オーディションのとき、彼の素敵な低音の声質と話し方を耳にしたスタッフ一同は「担当楽器と声があまりにも一致している！」と唸ったのでした。

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【音の庭の周りで　21】Pです。花の木のサックスはなかなか強力！　不動のファーストアルトは田中花歩さん。いつもポジティブにパートを盛り上げてくれます。劇中の合奏シーンで彼女が語るセリフがありますが、これはリハーサルのとき実際に彼女が口にしたことばをそのまま採用したものなのです。

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【音の庭の周りで　22】新一年生役でセカンドアルトを担当したのは松野本麻莉さん。実際に楽器を買ったばかりの初心者でしたが見事にステージに立ちました。克久一年時のテナーはまずは伊藤真由さん。実際にクラシカルサックスを高校でも勉強され、楽器には真剣。よい耳を持ったプレイヤーです。

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【音の庭の周りで　23】さらにテナーを二人。國井桃花さんは被災地を訪れ、音楽と映画を通して何か被災者のかたに届けたいと参加。後輩の面倒見も良かった。後輩役の平野仁菜さんは日焼けしたテニス少女。楽器を持つ場面はありませんでしたが吹奏楽部の空気のなかにきちんと溶け込んでくれました。

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【音の庭の周りで　24】バリトンです。真瀬成貴くんは部内で通称「ませっち」。サックス大好きで周りの空気も明るくする花の木の兄貴分。演奏会シーンで設定上演奏に参加してもらえなかったのが残念。井伊翼月くんは進級しチューバからバリトンに移動する設定。チューバの時に改めてご紹介します。

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【音の庭の周りで　25】Pです。今回はトランペット。「有木先輩」役の塩谷文都くんは数少ない静岡県外からの出演者。「ペットは命の次に大事っす！」と語る彼は、キツイ反復練習にもパワフルな演奏を展開。撮影時実際は高校生でもあり、「花の木中吹奏楽部愛」たっぷりなムードメーカーなのです。