佐宜で140字SS

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みやながSS用 @_miyanagaD

こんな筈じゃなかった。胸の内で呟いても自嘲の笑みも浮かばない。慰めのように抱き合って、冗談のようにキスをして、それで済むと思ってた。眠っている宜野座の頬を撫でる。目尻に涙の痕。好きだと言った彼をどう拒めば良かったのだろう。 こんな筈じゃなかった、のに。 【どうしようもないくらい】

2014-07-11 01:13:00
みやながSS用 @_miyanagaD

貴方はササギノで【 どうしようもないくらい 】をお題にして140字SSを書いてください。 shindanmaker.com/415755

2014-07-11 01:04:22
みやなが٩( ᐛ )و @_miyanaga

【温度がちがう】 佐々山の体温は高い。犬みたいだと笑んでから、ふと寂しくなる。このぬくもりを、自分は佐々山に与えてやれないのだ。 「…んー?」 目を覚ました佐々山が寝惚けて抱きしめてくる。 「ギノせんせーひんやりしてきもちいー」 呟くとすぐまた寝入ってしまう。声を立てずに笑った。

2014-07-10 23:45:06
みやなが٩( ᐛ )و @_miyanaga

貴方はささぎので【 温度がちがう 】をお題にして140字SSを書いてください。 shindanmaker.com/415755

2014-07-10 23:44:57
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「頼むよ、ギノ」 狡噛が頭を下げる。重篤な規約違反なのに、拒否できない。背筋が凍える。この感覚は、着任当時の一係が、帰って来なかったあの時以来だ。どうして忘れていたんだろう。 ー佐々山は行ってしまった。狡噛は本当に連れ戻せるのだろうか。錯乱した頭の中で叫ぶ。 【おいていかないで】

2014-06-30 23:38:32
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貴方はササギノで『おいていかないで』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517

2014-06-30 23:37:30
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【待ってた】 この日を、この時を、この瞬間を。 宜野座は陽の沈み切った空を仰ぐ。マキシマを殺した銃に残る弾数はあとひとつ。偶然にしては出来過ぎだと宜野座は笑う。 こめかみに、まだ熱を持つ銃口を当てがう。 待ってた。 待っていた、この時を。 佐々山――― ようやく会える。

2014-06-07 01:15:23
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貴方は佐宜で【 待ってた 】をお題にして140字SSを書いてください。 shindanmaker.com/415755

2014-06-07 01:14:02
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家具が撤去され、空っぽになった執行官宿舎103号室の天井を見上げると、ヤニ色に染まったファンの羽根が回っている。ドローンによる清掃が終わった今も煙草の匂いが色濃く残っている。 【いつだってそこにあったのに】 宜野座は天井を見上げた姿勢のまま、瞼を閉じる。 今はもうない。

2014-05-13 00:56:28
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「いつだってそこにあったのに」で佐宜の140字文はいかがですか? http://t.co/VgvldWZbr0

2014-05-13 00:56:23
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引取手のない死者は共同墓地に埋葬される。宜野座はエメラルドグリーンの煙草の箱を墓の前に置いた。 「…どうせお前は、覚えてもいないんだろうな」 他に訪れる者もいない場所でひとり呟く。 ―ギノ先生、今度非番いつなの? 「…クソヤロウが」 吐き捨てて、また思い出す。 【交わした約束】

2014-05-13 00:11:44
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貴方は佐宜で【 交わした約束 】をお題にして140字SSを書いてください。 http://t.co/uurmIYXQqN

2014-05-13 00:11:37
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向かいのソファの上で宜野座がちらちらと視線を送ってくる。 「何、ギノせんせ。言いたいことあんなら言ったら?」 「そんなものはない」 酔っていても意地っ張りだけは健在だ。佐々山は苦笑して手を広げてやる。 「おいでよ」 「………」 「そばにきて」 「…仕方ないな」 【そばにおいでよ】

2014-05-13 00:00:11
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貴方はササギノで【 そばにおいでよ 】をお題にして140字SSを書いてください。 http://t.co/uurmIYXQqN

2014-05-13 00:00:02
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「貴様が何を考えているのかわからん」 「ギノ先生は潜在犯の頭ん中なんて知らなくていーの」 そう言うと顔を顰める。理解する気なんてない癖に。 「馬鹿にするな」 「してないって」 笑って言うと、寂しそうに瞼を伏せる。…そういうのは止めて欲しい。またわからなくなる。 【距離のつかみ方】

2014-05-07 22:35:53
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貴方は佐宜で『距離のつかみ方』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/AuI1akfHvG

2014-05-07 22:35:30
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「執行完了」 無表情に宜野座が告げる。視線の先に血肉の海。佐々山はヒュウと口笛をひとつ。 「流石だねえ」 「茶化すな」 つまらそうに言い捨てた宜野座の眼が何の未練もなく対象から逸らされる。そういうのが良い。 「俺を処理する時もそんな感じでお願いしますよ」 【 みつめるその先に 】

2014-05-05 23:29:09
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貴方はささぎので【 みつめるその先に 】をお題にして140字SSを書いてください。 http://t.co/uurmIYXQqN

2014-05-05 23:28:44
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1、2、3。 「…もういいのか?」 「いいよ」 瞼を開く。閉じる前と何も変わっていない。 「……?」 宜野座が不思議そうに首を傾げたので、佐々山は小さく笑う。その唇に指を伸ばして、けれど触れられずに再び苦笑を浮かべるのに、三秒は充分な時間だったのだけれど。 【目を閉じて、三秒】

2014-05-05 23:08:43
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貴方は佐宜で『目を閉じて、三秒』をお題にして140文字SSを書いてください。 http://t.co/AuI1akfHvG

2014-05-05 23:08:04
みやなが٩( ᐛ )و @_miyanaga

眠っていると思っていた佐々山が擽ったそうに口角を引き攣らせたのを感じて慌てて彼の頬に触れていた唇を離した。 「狸寝入りか!」 「なんで寝てる時にそういう可愛い事すんの」 「うるさい!」 「ギノ先生」 からかってくるのかと覚悟したが続く言葉は意外にも真剣な響きで。 【止めないで】

2014-04-20 22:52:35
みやなが٩( ᐛ )و @_miyanaga

貴方はササギノで【 止めないで 】をお題にして140字SSを書いてください。 http://t.co/uurmIYXQqN

2014-04-20 22:52:28
みやなが٩( ᐛ )و @_miyanaga

【甘えてよ】 そう囁くと駄目だ言う。なんでと訊くと、そんなことをしたら離れられなくなってしまうからだと呟く。 「そっか―」 なにそれ。ギノ先生が俺ナシじゃ生きていけなくなっちゃうってこと?俺に甘えて俺に縋って俺だけを見て?なんだよそれ―最高じゃねえ? 「じゃあ、…ダメだね」

2014-04-20 00:49:41