定型詩とその音楽的実現について(伊東乾さん)

まとめました。
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Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

ペトラルカでもミケランジェロでも、みんなソネットでテキスト残してますよね。あとカトリックの式文や聖歌は言うまでもなく。でそういう連綿とした歴史の中で1600年前後にモンテヴェルディの「改革」があった。オペラ(仕事・作品)はそういう常識の上に立っているという意識が僕は希薄でした。

2014-04-07 00:30:06
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

一応ゼミの積もりでちゃんとこれだけ最後まで書いて区切りにするとOtelloの冒頭Una vela una vela un vessillo 母音の数はuaea uaea ueio で11+1の範囲内、カタカナで書けば「ウナヴェラ ウナヴェラ ウンヴェッシッロ」リズムは明確でしょ?

2014-04-07 00:47:31
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

で、これを貰ったヴェルディが、どうここに内在するリズムから料理してったかが全部透明に判るわけです。面白い。続きは駒場の楽劇演習で、音出しながらやりますので、履修希望者はどうぞお楽しみに^^ 初日は15日(大学院4限、全学自由ゼミ5限)本当はプロ向けの内容でありますが^^

2014-04-07 00:49:31
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

さらに、このテキストで作曲したオテッロの初演で、二組の小合唱が、おのおの違う角度で、お客さんに背中を向けながら、これを歌った詳細も、全部記録が残ってるんですね。ものは調べてみるもんです。で、それに即して演奏します。地上のどこでも通用する話になります^^

2014-04-07 00:51:23
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

昨日の韻律の補足ですが 7音韻を言うなら最初は タた タた タた タ から入るべきでした。タ と た は強弱と思って下さい。11も タたタたタた  タたタたタ と書く方が本当は入り口としてはよいでしょう。前者は2拍子系(4拍子というべきか)後者は3連符的ですが音楽では付点とか様々

2014-04-07 17:15:13
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

筑摩書房をお待たせしている日欧語り物の原稿で、まだ習ってきたてで生兵法にならないようきちんと教えて頂きながらですが、この種の事も記したいと思っています。いまレッスンや演奏で扱っているものがどうしても意識の中心に来てしまって。同時にヴァーグナー~ゲーテの韻律も見直すべきですね^^;

2014-04-07 17:18:20
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

上智大学の偉大な電話帳的厚さの翻訳シリーズ中にアウグスティヌスの詩論や音楽論がありますが、リズムについては音楽より詩論が基礎でフレージングの言葉もこちらから借用。芸大でソルフェージュご一緒した方はアナクルーズとか覚えておられるかもしれない、ああいうつながりは基本、詩からなんですね

2014-04-07 17:29:17
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

声楽の先生の中にはソルフェを敵視?される方も無くない気もしますが(気のせい?)フレージングや言葉のさばきをいい加減でいいという方は居られますまい。実はソルミザシオンの原点は「橋」と「箸」みたいな抑揚のミスが無いよう宗教音楽を「正しく」歌うのが原点で、両者は一体と思います。また

2014-04-07 17:32:25
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

「一度楽譜を離れる」と言うよりも「一度楽譜に書かれていることをばらばらに分解し、一々血肉にする」といった方があたってる気がします。例えばトリスタン弾いてても所謂トリスタン和声が出てきてるって意識しないで音出してると困りますよね?オテッロも冒頭から末尾までトリスタンだらけですが^^

2014-04-07 17:42:30
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

一度楽譜から離れて、もとの詩だけで言葉のリズムを理解するとすごく速いと思うんですね。出来上がりが自然だし。実際は「原語は原語で読んでみる(詩のリズムなし、音のディクション)」「楽譜に書かれたリズムだけピッチなしで読んでみる」「音程とリズムのあるソルフェ」→表現の段取りが現在は多く

2014-04-07 17:44:25
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