ニコニコ動画:ゆとりのためのメディアリテラシーの文字おこし

元動画:ゆとりのためのメディアリテラシー (22:21) #nicovideo #sm2819706 http://t.co/Yq9bfV0 動画の説明(作者コメントのまんま) メディアとどのように関わるべきかを解説します。 ・一つのメディアにこだわらない。 続きを読む
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@amakutibiru

ゆとりのためのメディアリテラシー

2010-10-31 12:18:53
@amakutibiru

この動画では、メディアリテラシーについて基礎から解説をします。タイトルには「ゆとりのための」とあります。馬鹿にしたような表現ですが、メディアリテラシーを考える際に参考となるのであえて使いました。

2010-10-31 12:22:35
@amakutibiru

この動画は1、メディアリテラシーとは2、メディアリテラシーはなぜ必要なのか3、メディアリテラシーを身に付ける4、メディアは信用できるのか5、最後に このように構成されています

2010-10-31 12:24:36
@amakutibiru

1、メディアリテラシーとは 初めに、メディアリテラシーという言葉の意味から説明していきます。 メディアの例をあげるとテレビ、インターネット、新聞、書籍、ラジオ、CDなどです。それぞれ音声や文字などの情報を、私たちに届けるために真ん中に立って仲立ちをしています

2010-10-31 12:27:56
@amakutibiru

次に、メディアリテラシーのリテラシーとは、「読んだり書いたりする能力」のことです。今回は「ものを扱う能力」と考えたらいいでしょう。 つまり、メディアリテラシーとは、「仲立ちするもの(テレビ(ry)を扱うための能力」のことです。

2010-10-31 12:30:56
@amakutibiru

2、メディアリテラシーはなぜ必要なのか ここに、「田中」という人物がいたとします。田中さんは、一週間前にボランティアに出かけました。このことについて、知り合いの「A」と「B」が次のように評価したとします。

2010-10-31 12:33:35
@amakutibiru

A「田中は素晴らしい人だ。一週間前にはボランティア活動に出かけたほどだ」 B「田中は酷いやつだ。この前、仕事が大変だったときに、ボランティア活動があるといって仕事を逃げ出した」 もし、Aの評価だけを聞いたとすると、田中さんはいい人に思えます

2010-10-31 12:37:57
@amakutibiru

しかし、Bの評価だけをきたとすると、田中さんは酷い人に思えますね。このように、1つの物事でも仲立ちする人によって、全く違って見えることがあります。もしかするとAの言うこともBの言うことも正しいのかもしれません。もしくは、両方とも間違っているのかもしれません、

2010-10-31 12:42:10
@amakutibiru

さて、もしこのとき聞き手側にメディアリテラシーがなかったならば、本当のことではなくても、どちらかのいう事だけを信じてしまうことになります。田中さんはいい人だ、または悪い人だと一方的に決め付けるのです。

2010-10-31 12:45:54
@amakutibiru

でも、メディアを扱う能力、すなわちメディアリテラシーがあれば、すぐに信じることはありません。AとBが田中さんの意思とは関係なく、好きのように評価を伝えることができると知っているからです。 メディアリテラシーは情報をうのみにしないために必要なのです。w

2010-10-31 12:50:07
@amakutibiru

3、メディアリテラシーを身に付ける これからメディアリテラシーを身に付けていきます。メディアリテラシーを身に付けるために一番重要なのは、情報は視点でしかないと知ることです。どういう意味か、「ゆとり教育」を使って説明していきます。

2010-10-31 12:53:53
@amakutibiru

まず、ゆとり教育についてのいくつかの視点を紹介しましょう。(要約)読売新聞の94年の記事:世論調査により、子を塾通わせている親の4割以上が「詰め込み教育」に不満と考える

2010-10-31 13:02:16
@amakutibiru

(要約)朝日新聞の記事:00年の教育白書にて、いわゆる「ゆとり教育」が学力を低下することはないという反論。さらにこの白書では、分数の計算ができない大学生は基礎が十分定着していないことがそもそも問題。新しい学習指導要領(ゆとり教育)では基礎の繰り返しを指導して基礎の確実な習得を図る

2010-10-31 14:01:15
@amakutibiru

また、01年に大学教授が行った調査では「数学の基礎力の定着を狙った『ゆとり教育』が、逆に定着率をていかせている(朝日)」という結果になりました。 04年にインターネット上で配信された動画「『ゆとり教育』は間違っていたのか」では神保「学力低下してるか」寺脇「してないが良くない」

2010-10-31 14:07:13
@amakutibiru

寺「低下というのは、学力が100年、200年同じものが求められているという前提に立てば、上がり下がりはある。しかし求められる学力は今や10年で陳腐化、いや3年でもかわるかもしれない。20年前にコンピュータを運用する能力があってもコ(ryがない。そのときに求められる学力は常に変化。

2010-10-31 14:11:19
@amakutibiru

寺「そのため同じ問題で、例えば分数が解けるかか否かを30年間比べてみても、あまり意味がない。問題は21世紀にこれから求められる、現在、あるいは未来に求められる力が今までの教育で子供に身についていくのか。そう考えると、身についていない。だからカリキュラムを変えようということだ」

2010-10-31 14:15:50
@amakutibiru

宮台「(要約)夏目漱石も帝大の学生は漢文を白文で読めないの問題と嘆いた。昔はそれがないと本が読めないが今は必要ない。その点は寺脇のいうとおり。だが、大学で教えている立場とすればある種の学力は低下したと思う。ゆとり教育でカリキュラム緩くなって入試学力下がるのは当たり前だし問題ない」

2010-10-31 14:20:19
@amakutibiru

宮「だが、5年くらい前からゼミが運用できなくなった。常識がないので古典的だという重要文献を読ませても議論が起きなくなった」としています。次に2chのスレッドをみてみましょう

2010-10-31 14:22:37
@amakutibiru

耳塚寛明「学業達成の構造と変容」(02)より82年と02年での正答率の比較をしていて小学生の全学年の正答率が下がっていますね(俺の感想ですよ)。 さて、メディアのゆとり教育についての意見をいくつか見ていただきました。これだけでも、様々な視点が存在すると分かります

2010-10-31 14:28:59
@amakutibiru

インターネットもテレビも、1つの情報は(1つの)視点を提供していました。 1つの問題には様々な視点が絡み合っています。 しかし、視点は1つしかないと思いこみ、ゆとり教育で入試学力が落ちたことしか知らなかったらどうなるでしょう。

2010-10-31 14:33:05
@amakutibiru

もしかするとその人は、1つの視点だけで「ゆとり教育によって入試学力が落ちた。ゆとり教育は止めよう。すぐに元の教育に戻そう」と判断するかもしれません。けれども、他の視点があるかもしれないと思っていたらどうなるのでしょう。1つの情報だけで判断し決め付けることはしませんよね。

2010-10-31 14:36:15
@amakutibiru

実際、先ほどのいくつかの例を見るだけで「そもそも入試学力がなぜ必要なのか」「元の教育に戻すことより、元からあった問題点をなくしていくことに力を入れた方が良いのではないか」などの判断が可能になります。1つの視点しか知らなかったら、こういった考えは生まれてきません。

2010-10-31 14:42:12
@amakutibiru

もちろん、まだまだ視点は存在するので、さきほどの情報でもゆとり教育を決めつけることは出来ません。視点が1つしかないと判断すると危険なのは分かっていただけたでしょうか。少しの情報だけでは判断はできません。メディアの情報は視点を提供しているに過ぎません。

2010-10-31 14:45:42
@amakutibiru

だから、視点は無数にあるのだと認識することがメディアリテラシーでは一番重要となるのです。まずこのことを頭に入れておいてください。しかし、このことをしっていてもメディアリテラシーが身についていない人もいます。いくつか例を紹介しましょう。

2010-10-31 14:48:24
@amakutibiru

まず、テレビは信用できないといいながら、さらに根拠のないことことを完全に信じてしまう人です。たしかに、視点が無数にあることは認識しています。しかし、どちらも視点の1つに過ぎないのに「一部の視点は絶対間違いだ。でもこちらの視点は正しい」と考えてしまっています。

2010-10-31 14:51:10