ニコニコ動画:ゆとりのためのメディアリテラシーの文字おこし

元動画:ゆとりのためのメディアリテラシー (22:21) #nicovideo #sm2819706 http://t.co/Yq9bfV0 動画の説明(作者コメントのまんま) メディアとどのように関わるべきかを解説します。 ・一つのメディアにこだわらない。 続きを読む
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@amakutibiru

次に、読んだことのない携帯小説を叩くという人もメディアリテラシーが身についているとは言えないことが多いです。去年、携帯小説がインターネット上でとても多叩かれていました。きちんと視点の1つと認識し、どのような点が問題かを自分で判断して叩いた人に交じって、何も考えずにネット上の話を~

2010-10-31 14:54:50
@amakutibiru

信じて叩いたという人も中にはいました。 それから、2つ3つの韓国についての悪評をしているWebサイトを読んだだけで韓国バッシングをし始めるという人も身に付けていません。2、3年前に2chにいた韓国嫌いの人の一部は毎回決まった2、3のWebサイトのリンクを貼って、他のソース提示せず

2010-10-31 14:59:03
@amakutibiru

もちろんきちんと視点に一部であることを知った上で論理的に韓国批判をしている人もいましたが、「とりあえず韓国批判をしておこう」といった考えの人もいたのです。 例のように、一部のメディアの視点だけに立ち、物事を判断した結果、メディアリテラシーが身に付かないこともあるので注意

2010-10-31 15:02:35
@amakutibiru

また、都合の悪い情報を全く見ずに、心地の良い情報だけを見ることも問題です。一部の都合の悪い意見をまったく見ずに、もしくは見る前から間違っていると決め付けて、自分と同じ意見だけを見ると視点が狭まります。

2010-10-31 15:06:00
@amakutibiru

たとえば、学生が自分にとって心地の良い、学校はなくなるべきだという意見だけを見て、学校教育の必要性について何も考えないとなると、どうしてもその人の視点は偏ってしまうことになります。

2010-10-31 15:09:46
@amakutibiru

4、メディアは信用できるか メディアは信用できるのかについては、結論から言うと、どのようなメディアも信用はしない方が良いでしょう。少しずつ説明していきます。

2010-10-31 15:16:38
@amakutibiru

まず、メディアの「客観性」からです。主観と客観について辞書をみると「主観が物事を捉える意識の作用を意味するのに対し、客観はそうした意識の作用を離れて存在する事物を指す」(MD現代文・小論文)とあります。よく「あのメディアは客観的だ」「客観的な報道を」などと使われます。

2010-10-31 15:20:04
@amakutibiru

この客観性は、マスコミが一番重要視し、情報の受け取る側からも求められていることです。しかし、この客観性を信用することは出来ません。なぜなら、どれだけ客観的に情報を提供しようとしても、どうしても伝える側は完全には客観的に出来ないからです。伝える側も人間ですから、何らかの意志が入る。

2010-10-31 15:24:15
@amakutibiru

それに、報道する側が完全に全てを知ることは不可能です。伝える側が知ったことだけしかこちらには伝わってこないのです。また、テレビニュースの場合、放送するまでには取材であったり編集であったりということが行われます。最後の最後のまで取捨選択を続けた結果残ったものだけが放送されます。

2010-10-31 15:27:47
@amakutibiru

両論併記(対立する二つの意見を併記すること)という言葉がありますが、そもそも物事が1つや二つの視点だけから捉えることは出来ないことはさきほどやりましたね。問題はイエス・ノーだけでなく、複雑に絡み合っているのです。

2010-10-31 15:34:09
@amakutibiru

それに、両論を併記したところで、どのように併記するかによっても情報を受け取る側の印象は変わってきます。他にも中立、公平といった言葉も客観と同じ理由で信用できない言葉といえます

2010-10-31 15:36:08
@amakutibiru

次に、常識、道徳を振り回す情報の危険性です。常識、道徳などのあいまいな概念によって論理の飛躍に気づきにくくなってしまうことがあります。例えば、「いじめはやはり、被害者にも問題があるから起こるのだ」という文章があったとします。この文章では、被害者にどんな問題があるか、なぜ被害者に~

2010-10-31 15:39:26
@amakutibiru

問題があるから起こるのかということにまったく触れられていません。 しかし、文章を読んだ人が「やはり」に惑わされ、いじめれれている人の像を心の中に描くことで、勝手に納得してしまうことがあります。そして、「そうだそうだ」と思うのです。

2010-10-31 15:41:58
@amakutibiru

「被害者には、何かは知らないけど、何かがあるからいじめは起こります」「そうだそうだ。被害者側の問題なんだ」と、よく分からないことが起きてしまうのです。論理の飛躍に関しては、新聞のコラム(朝日新聞でいう天声人語)が参考になります。毎日の出来事などを繋げただけのことが多くよく論理飛躍

2010-10-31 15:46:28
@amakutibiru

他には、2chも参考になります。根拠も示さない、非論理的な文章に対して、心地が良いからか同調してしまっている人がいることが分かります。 最後に、いつの間にか情報が流される例です

2010-10-31 15:49:04
@amakutibiru

99年の毎日新聞記事に、靖国神社について官房長官が記者会見で述べたことに大して(する社説は)、「こうすれば、首相や閣僚らによる公式参拝が可能になるだけでなく、中国などのアジア各国の批判もかわせると判断しているようだ。」とありました。この社説に「中国などの各国」とあります。

2010-10-31 15:58:44
@amakutibiru

しかし靖国神社参拝の問題に関しては、この書き方は適当でないという視点もあります。ジャーナリストの櫻井よしこさんはテレビ番組中、出演者が靖国神社問題について「アジア各国からの批判に対して~」と発言したことに対して、

2010-10-31 16:01:58
@amakutibiru

「私たちはですね。ここで言葉をきちんと定義した方がいいと思うんですね。アジア各国と言うと、アジア全域のことというふうに、つい考えてしまいますけれども、この問題について、特に激しい批判をしているのは、まず中国ですね、そして韓国ですね」

2010-10-31 16:04:52
@amakutibiru

「台湾などはもう積極的に要人がお参りにきています。マレーシアの方だってそうですね。ですから、中国と韓国ということをまず定義したいと思います」。(05年NHK「日本のこれから」)このように発言しました。最初の記事だけを見るとアジア全域の問題の印象。しかし、櫻井さんの話でまた違う

2010-10-31 16:11:32
@amakutibiru

この問題の場合は実際にアジア全域で批判されていると思う方は少ないですが、このようなちょっとした報道で視聴者が物事を判断するときがあります。例えば「アポロ11号は月に行っていない」と言う情報はマスコミが報道した後にいつの間にか根拠には触れられないまま日本中に広まりました

2010-10-31 16:15:38
@amakutibiru

報道がたとえ意図しなくても、少しの情報に流されることはあり得ます。メディアを信用していると、こういった様々な問題に気づかずに情報をうのみにしてしまうことがあるのです。

2010-10-31 16:18:41
@amakutibiru

5、最後に 考え方、思想に絶対はありません。情報とは偏っているものですし、数ある視点の中の1つにすぎません。また、1つの視点も様々な出来事が複雑に組み合わさった結果出来たものです。言葉の表面だけを見ないようにしましょう。そして、色々な視点に立ちながら、情報を扱っていきましょう

2010-10-31 16:22:12
@amakutibiru

今回解説したメディアリテラシーにも様々な意見があります。インターネットというメディアの情報をうのみにする方には、メディアリテラシーが備わっているとは言えませんから、主観のカタマリであるこの動画もそのまま信じてはいけません。

2010-10-31 16:25:25
@amakutibiru

この動画は、私が思うメディアリテラシーを伝えるために、都合よく書いた結果にすぎません。私は、この動画のような視点があることだけを理解してほしいと思っています。提供された情報をどのように扱うかどうか。その部分は、あなたが判断してください。

2010-10-31 16:27:24
@amakutibiru

(終)以上、ゆとりのためのメディアリテラシーでした

2010-10-31 16:29:13