執務室の一番長い日 -艦これサービス終了if-

ジャム @jam_neco

サービス終了の日。 流行も去り、提督もログインしなくなって、何ヶ月も放置されている鎮守府で、秘書艦が、今日も着任しない提督の執務机を見ながら「いつでも、準備、できています……」と寂しげに呟いた。 それを見るものも、聞くものも今はいない。

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「はい、榛名は大丈夫です」次々とサーバーがシャットダウンされていく中、一人の戦艦が寂しげに埃の積もった執務付に向かって呟いた。

書庫整@虚ろな目 @Library644

艦娘依存症は対深海棲艦戦争において多くの提督が直面した症状である。ベトナム戦争における帰還兵の多くがPTSDに悩まされることとなったように、深海棲艦との戦いでも多くの提督がまた、心に深い闇と消えることのない傷を残すことになったのである(対深海棲艦戦争に関する衛生報告書)

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「はい、いつでもご質問どうぞ」完全装弾された魚雷発射管の角度を直し、砲弾も定数いっぱいまで積み込んだ駆逐艦は何もいない空間にそう答えながら、最後の時を待った。

Qewpenhagen Qewboy @QewWyuki

サービス終了翌日、誰もいない執務室に習慣で入ってしまい「あ…君……は、もういないんだよな…」とつぶやく日向。

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

一連の艦これサービス終了ネタはBGMに甘き死よ来たれで書いてる

アフリカの星逆 @Hoshisaka_RevSt

提督が着任しなくなった執務室で、誇りを被った机を寂しそうに撫でながら「提督のお部屋って、とてもいい趣味をしていらっしゃるのね。わたくし、嫌いではなくってよ？ まぁ、そんなに頼むのなら、ずーっといてもいいのよ？ えぇ、あなたがそれほど望むのならば……」って呟き続ける秘書艦

書庫整@虚ろな目 @Library644

艦これサービス終了ネタはいずれ訪れることが分かっているだけに精神を抉る抉る(虚ろな笑みを浮かべながら)

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「提督、いい天気ですね」と窓の外を見て振り返って無人のままの椅子を見た扶桑は「はぁ、空はあんなに青いのに……」と言い残してもう二度と開くことのない執務室の扉を後ろ手に閉める

アフリカの星逆 @Hoshisaka_RevSt

サービス終了した鎮守府の洗濯カゴに頭を突っ込んでから「……あぁ、あいつはもうここにはいないんだったな」と呟いて、帰宅して自宅の洗濯カゴを漁る提督 #鬱展開殺す慈悲はない

書庫整@虚ろな目 @Library644

艦これヒットしなかったら深海棲艦が圧倒的物量で鎮守府に攻めてきて艦娘側が再起不能の大打撃を受けて終了する予定だったとかいう話前聞いたけど、その世界線を変える為に戦っている提督もいるはずである

アフリカの星逆 @Hoshisaka_RevSt

望月17歳、元提督と共に桜を見る春。

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「提督、私、ご一緒できて光栄でした」と言い残して単身南方海域に出撃して消息を絶つ神通

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

うっやばい涙腺が

書庫整@虚ろな目 @Library644

提督が来なくなった後の鎮守府って指揮系統が乱れて各艦がばらばらに生き延びるためのゲリラ戦を展開するのかなって思ったけど、待てよ、戦闘を指揮しているのが提督なら、あるいは我々がいなくなることで艦娘と深海棲艦の間にも和解の道が開けるのではないかとかちょっと思った

ひよ子ちゃん @shiotanumauma

「エゴでいい、それでも私は神通にそう言わせないために全力を尽くす」

アフリカの星逆 @Hoshisaka_RevSt

眼鏡を外した望月に「綺麗な目してるじゃん」って言うのが一般的な望月提督で、そこからさらに「うっわ、お前の眼鏡汚ねぇな！ 何日拭いてないのこれ！」「おー、ほんとだ」と続くのがスエズ鎮守府です。

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「提督、私、ご一緒できて光栄でした」最後の出撃を終えた神通は全ての艤装を解除し、真面目な彼女らしくなく乱暴に投げ捨てる。「これからもよろしくお願いします"あなた"」提督と呼ばれた男に抱きつき、川内型二番艦だった艦娘は少女へと戻った。 深海棲艦は一掃され、全ての艦娘は任務を終えた

書庫整@虚ろな目 @Library644

誰もいないなんて嘘だ。もう何も考えたくない。執務室の柔らかな絨毯の上で丸くなっていたい。そうだ、これは夢なんだ。目が覚めたらいつもの賑やかな鎮守府なんだ。駆逐艦たちがはしゃぎ、巡洋艦たちが訓練と事務にあけくれ、戦艦と空母たちは鳳翔さんが作ったご飯を美味しそうに食べているいつもの…

アフリカの星逆 @Hoshisaka_RevSt

「これにてお前の艦娘としての戦いは終了だ。お疲れ様」 「あー、しんどかった」 艤装を外し、装備を投げ捨てた少女は、本国からの通達書を読み上げた提督の椅子にどさりと身を投げる。 「肩揉んでよ。今まで通り」 「これからもか？」 「そ、これからも」 そう言って、望月は小さく微笑んだ。

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「これでもう、戦わなくていいのね」「そうだな。初霜、本土に帰ってなにかやりたいことはあるか？　多分言えば何でも通るぞ」「だったら提督、ひとつよろしいですか？」「私のことを、本当の名前で呼んでいただけますか？」初霜は提督の膝の上に乗り、彼の耳元で艦娘でない、本当の名前を教えた。

書庫整@虚ろな目 @Library644

ﾔｰﾀﾞﾔﾀﾞ!ﾏﾔﾉｺﾄｲｼﾞﾒﾁｬﾔﾀﾞｰｰｰ！

CK/旧七式敢行 @CK_Ariaze

「この私を放置するなんて、あなたも相当偉くなったものね！」「あぁ、ビスマルクか。お前も国に帰るのか？」「そうしたい所だけど、規律とか炊事とか付き合ってあげる人間がいないとダメな男が目の前にいるのよ！」「ははは、お前は艦娘じゃなくなってもそうなんだな。いっそうちに嫁入りするか？」

ぶどう茶 @budoucha

鎮守府最後の日は「戦いは終わり、役目を終えた鎮守府は解散、仲間達は再会を誓ってそれぞれの新たな道へと出発していった。賑やかだった日々が嘘のように静かになり、家具を全て撤去され着任時と同じ状態に戻った執務室で一人黄昏ていた提督が秘書艦に呼ばれ部屋を出ていく際に電源を落として幕」で。

アフリカの星逆 @Hoshisaka_RevSt

「戦いは終わったのか」 「そうだな。お前も晴れて戦艦長門から人間に戻れるぞ」 「……ああ」 「この後はどうするつもりだ」 「世界を見て回ろうと思う。私はずっと、この鎮守府と海しか知らなかったから」 「そりゃいい。世界はきっと驚きに満ちているぞ」 「……一緒に来ないか」 「うん？」