南海奇皇~ネオランガ~感想

南海奇皇~ネオランガ~全48話の視聴感想を予定しています。
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

と海潮達がネオランガという力を得て真の楽園を作ろうと挑んでも、結局そんな楽園は何処にも存在しないと物語は叩きつけてくるが、裏を返せばそんな現実でも案外些細な自由を楽しんでいるものであり、それもまた不自由な楽園なのかもしれない。

2014-04-14 22:46:23
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ここの”所詮そんなものだよ”と最後まで理想に対して容赦なく叩きつける作風はヴァルヴレイヴに通じる物がある。

2014-04-14 22:47:05
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ただあっちはハルトが死んで英雄の1人として称えられ、上手くいかない現実を提示しつつも未来への可能性も僅かながら見せている事に対し、ネオランガはとりあえず三姉妹は元の日常へ帰って、上手くいかない現実に解決の糸口も見せないが、どっちみち死にゃあ同じだってと開き直るような結論なのだが。

2014-04-14 22:48:23
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

……といった所でネオランガの各話感想終わり。もう本当に狂っている、とてつもなく狂っている方向の作品だ。

2014-04-14 22:50:12
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

と狂っている、狂っているとばかりで何かちょっとなんだと思うのでもう少し真面目に書く。しかし本能がここまで恐ろしい物を見たと思わせる作品はめったにない。

2014-04-14 22:50:59
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ネオランガは終始日常系ハードロボットアニメのスタンスを保っていたと思う。日常の暮らしには幸せもあれば些細な闇が存在しているものだと言い続けていたような内容だ。

2014-04-14 22:52:41
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

序盤の導入部はザンボット3を彷彿させる迫害路線で始まり、それがひと段落ついても、ネオランガのいる町が当たり前のような存在になってもなお、商売や学業、しきたりなどの些細な日常のトラブルが時に人を狂わせることも書き続けた。それが第1期だと思う。

2014-04-14 22:54:19
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

第2部はロボットバトル色が強くなったが、そのロボットバトルへ至る動機には日常に住む人々の心の闇が絡んでいるものであり、バロウ王国の領土となった西武蔵野市から(修学旅行の大阪ネタを除いて)殆ど離れることはなかったのではないだろうか。

2014-04-14 22:55:32
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そして終盤の宇宙のワームホール関連は流石にぶっ飛んでいると思ったものの、結局“地球は滅んで死ぬこと“も”何時もの街で安らかに死ぬこと”も似ているようなものじゃんと提示したことで、地球の命運も日常と変わりがないと証明できた瞬間でもあったかと。

2014-04-14 22:56:57
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

またどうせ死ぬ未来が待っているとはいえ、それまで日常を平凡に過ごして楽しむことだって出来るとも提示した。町内の中でさまざまに膨らませても、その町内から思いっきり飛び出してもネオランガは日常系ハードロボットアニメで在り続けたのではないだろうかと。

2014-04-14 22:58:52
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

この“日常系ハードロボットアニメ“はネオランガがなければ私の頭にはまず生まれなかったジャンルでもある。もしかしたらネオランガ前、ネオランガ後に私の過ごした時間は分かれるのかもしれない。

2014-04-14 22:59:57
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

とりあえず総評とかすると……ストーリー5、キャラ4、メカ3、作画4でストーリーは様々な所で目を見張る回が多く、キャラは島原三姉妹のキャラが大きく、ナレーションのうまさとかを考慮して96点のAランク。個人的にはこの点数以上に衝撃が強すぎた作品だった。

2014-04-14 23:03:11
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ストーリー関係では、最初から「もうちょっと待って、何が何か分からないから」で始まりただ慌ただしい様子がただ事ではない事に冷や汗がタラタラと流れていた。そこから経緯を知って、ネオランガとの共存生活が始まった頃からなおさら……。

2014-04-14 23:04:30
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

第5話のこのシーンで”こいつ、狂っている……!”と本能的に察した瞬間。 http://t.co/6oUzfacqT6

2014-04-14 23:05:40
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七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ただ、電波系とは異なるベクトルの狂っているであり、本能的に恐ろしいと察す描写が多い故かもしれない。

2014-04-14 23:06:35
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

だが、それだけでなく主要人物の言動や、さりげない市民の描写からも日常の雰囲気とそれに隣り合わせの闇を書く事が上手く出来ていたと思う。ここら辺の地道なせりふ回しや演出のうまさも際立っているかと。

2014-04-14 23:08:04
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ネオランガの存在に戸惑う人々に対し、長谷岡さんの「人間は変わりたいと言う時には本心で変わりたくないと言っているようなもの」との例えや、市民が海潮の前では「信じていたよ~」と親しいが裏では物騒な存在としてネオランガを忌み嫌っていたり……。

2014-04-14 23:09:36
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そしてネオランガがいざいなくなると、商売の売り上げが下がった事から物騒な彼が恋しくなる……といったような。

2014-04-14 23:10:17
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

個人的には、排他されるネオランガを海潮は祭りと例え「祭りは人様に迷惑をかけないと出来ません!ですが、やるからには皆を幸せにします!」と叫ぶシーンが特に好きだったりする。このシーンで人々がネオランガを受け入れ始めた瞬間を「人は変化は嫌うが祭りは好き」だと評す長谷岡さんが宜しい。

2014-04-14 23:13:11
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

といった序盤の導入部が最高なのだが、そこからも小刻みに日常のささやかな問題へと挑んでいる姿勢が心地よい。ネオランガとのタイアップで商売繁盛した所、ヤクザの策略に嵌って流通を止められた際に、バブルがはじけたトラウマを思い出した店主が暴徒と化して倉庫荒らしに手を染める話が良い例。

2014-04-14 23:15:53
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

また、銀行強盗の話(第11・12話)もネオランガを操っても貧乏だから、銀行強盗へ協力する為にネオランガを利用する魅波の描写も心の闇が良く出ている。

2014-04-14 23:17:31
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

とそんな心の闇に関してやるせなさを覚える話の裏腹で、九州編やネオランガによる商売ネタのようなゆるいコメディ感覚の話も箸休めのように存在している所がまた侮れない所かと。

2014-04-14 23:18:57
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

日常を舞台に闇だけではなく、ほろ苦くも爽やかな結末で締めくくる話もあり日常系ハードロボットアニメでありながら、ハートフルやコメディ辺りの感覚もシリアスな作風へ上手く盛り込む器用さがあったかと思う。この手の話ではクリスマス喪失編が特に好きだ。

2014-04-14 23:20:14
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

第2部についてはメカ関係で絡めて触れることにして(終盤の展開は既に触れたので最後の方で簡単に)キャラクターとかについて。

2014-04-14 23:20:59
七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

日常系ハードロボットアニメの主役・島原三姉妹のキャラが終始ブレることなく三者三様の思想で行動をしていた所も個人的に高く評価しているかと。

2014-04-14 23:21:47
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