- junju_usako
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いつものこと 常に嘘をついて 笑顔で楽しく過ごす 過去にバイバイした 私はあなたに 本当のことを言いたい わざとらしくゲームして 告げた一部の過去 嘘の日は話を変えれば 本当を告げる日だとしたら 言えずにいる私のための もうひとつの嘘の日 #ひとつ嘘の日
2014-04-01 19:50:01@tos 「愛の為です。彼らの為です。私たちの為です。仕方ないのです。それでも生きていたいのです。意味なんて無いのです。価値なんて無いんです。死ななきゃいけないのです。私の為です。あなたの為です。」そう聞こえた。私は人差し指の銃で、キチガイじみた太陽を撃った。#ひとつ嘘の日
2014-04-01 20:51:21どうして 隠さなければ ならないのでしょうか 素直を苦しめ それでも大切な何かが あるというのでしょうか そう問いながら 映る笑顔に また一つ、嘘を #ひとつ嘘の日
2014-04-01 20:54:19なんちゃって、と照れくさそうに付け足すきみを、本気なのか冗談なのか見抜けない僕は、きっとまだ修行が足りないんだね。 #ひとつ嘘の日
2014-04-01 21:03:29@tos ひとつどころの嘘じゃなかった。 何もかもが嘘だったから、 今日という、嘘をついてもいい日が、なんだか現実に思えた。#ひとつ嘘の日
2014-04-01 21:05:57え、疑ってるの?絶対に嘘をつかなきゃいけないわけじゃないでしょう?嘘なんかついてないよ。 なんていう、嘘。 #ひとつ嘘の日
2014-04-01 21:16:56ぼくは君に嘘をつく。愛しているよ。そんなささやかな嘘で君が幸せになれるならぼくは喜んで嘘をつく。この嘘が君にばれませんようにと願いながら、不安がる君の肩をぼくの方へ引き寄せた。君の目からこぼれる涙でぼくのシャツが温かく濡れた。 #ひとつ嘘の日
2014-04-01 21:51:58#ひとつ嘘の日 『嘘影譚』(1)功名を求める時代。巨人を作る事業が流行した。大海の西の列島にある都も、虚栄のためにことに挑んだ。沢庵を齧りながら、狂った設計者が、図面を引く。五つの輪の書物が繙かれ、通りに囃子歌が奏でられた。
2014-04-01 22:25:19#ひとつ嘘の日 『嘘影譚』(2)偽りの盟神探湯(くがたち)。罪人が作られる。地下の牢屋で、悪の種が孕まれる。吉祥の血が注がれ、宝蔵が暴かれる。泥の船は河を上下する。黄金を積んだ狸が、櫓を操る。人柱には、骨がいる。高齢者は、多数が撲殺。釜で煮られ、巨人の骨の材料とされた。
2014-04-01 22:25:56#ひとつ嘘の日 『嘘影譚』(3)城の石垣が、帝王切開される。赤き実が取り出される。夢想の花粉が、受精する。黄昏が来た。関東の平野を見下している。遠くの山脈が、近くに見える。闇が地の上を滑ってくる。地面に星がふる。明るい。昔は、こんな夜はなかった。深い森だけがあった。
2014-04-01 22:26:34#ひとつ嘘の日 『嘘影譚』(4)狸は黄金の汁を啜る。彼はない手に二刀を握る。ああ、地が揺れる。倒れる。俯せか。仰向けか。分からない。体が捻じれている。だが、これで、ようやく休める。身を二つに折って、横になった。大地が、柔かく武蔵を受け止める。海が半身を濡らす。
2014-04-01 22:27:51#ひとつ嘘の日 『嘘影譚』(5)都は溺死した。木の船で一匹の兎が、西の大陸に逃れた。その行方は、杳として知れない。ひとつの嘘の物語。
2014-04-01 22:29:03