元素学たん@春の「元素になった人々」フェア
Enrico Fermi
100番フェルミウム(Fm) エンリコ・フェルミさんが命名元だね!100番だよ100番!キリ番だからみんな覚えてね!
2014-04-01 21:03:53フェルミさんはずば抜けた計算能力を持ったひとで、「概算の達人」と言われていたんだよ!一番衝撃的なのは、やっぱり「爆風のなかで舞うティッシュの軌道から、その爆風を起こした爆弾の火薬の量を概算で弾き出した」ってエピソードかな。はわわわわわ…!!
2014-04-01 21:12:08@tousekitetsu うん、そだね。かなり早かったみたいだよ。計算力で彼に勝てるのって、ノイマンかファインマンぐらいじゃないかなぁ?
2014-04-01 21:17:50この人の業績は粒子物理学だね。中性子っていう粒子を使っていろんな放射性同位体をばんばか量産したんだよ!理論構成、手法確立から実験操作まで全部一人でこなせるスーパー科学者だったんだよ!
2014-04-01 21:15:40というわけで、100番フェルミウム(Fm)の命名元、エンリコ・フェルミでした!彼はなんかもうずば抜けてスーパーだから、100のキリ番にふさわしいよね!
2014-04-01 21:20:51さて次だ!あー、なんだけど、あと4人残ってるんだけど、うち二人の業績がかなり微妙すぎて絶対みんなの頭には残らないんだろうなぁ……ふえぇぇどうしよ~><
2014-04-01 21:23:41Georgy Nikolayevich Flyorov
114番フレロビウム(Fl) ゲオルギー・フレロフさんからの命名だよ。この人ははっきり言ってパッとした業績がありません!おわり!
2014-04-01 21:32:16ふえぇ、本当にパッとした業績がない人なんだよ~><ノーベル賞も受賞していないし……そんなひとがどうして命名由来なのかっていうと、発見した研究所(ローレンス・リバモア国立研究所)の創設者だっていう理由なの。
2014-04-01 21:34:44あと、リバモア研究所と合同で研究していたのがロシアのドゥブナ合同原子核研究所で、フレロフがロシア人だったから、うまい具合に間を取った形になったからっていうこともあるんだよね。
2014-04-01 21:36:43【※上記二つの文章に誤りが含まれていたため、訂正を挟みます。
誤った記述「フレロフはローレンス・リバモア国立研究所の創設者であり」
正しい記述「フレロフはドゥブナ合同原子核研究所の創設者であり」
以上が訂正です。なお、フレロフはローレンス・リバモア国立研究所に勤務していたという経歴があり、そういった共通項がふたつの研究所に配慮した選出の理由となったようです。
誤った情報を流してしまったことについて、お詫び申し上げます。】
ちなみにドゥブナはドブニウム(Db)、リバモア研もリバモリウム(Lv)という元素があって、研究所の名前からは命名できなかったっていうのも理由だと思うな。なんにせよ、このひとはお歴々の人たちと比べたらはっきり言って「そんなにすごくない」んだね……十分すごいはずなのになあ。
2014-04-01 21:38:38というわけで、114番フレロビウムの由来になったゲオルギー・フレロフさんでした。「業績が特にない」ことが逆にみんなの頭に残るきっかけになればいいな……!元素の歴史的にはすっごく新人さん元素だから、みんななかよくしてあげてね!
2014-04-01 21:42:05Ernest Orlando Lawrence
103番ローレンシウム(Lr) アーネスト・ローレンスさんからの命名だよ!アクチノイドの最後に位置する元素だね。
2014-04-01 21:44:29余談だけど、アクチノイド元素を暗記するときは最初のアクチニウム(Ac)と最後のローレンシウム(Lr)は番号ごと覚えたほうがいいよ!または片方を覚えて「アクチノイドは全部で15個」っていうのをおさえておくことね!暗記の効率がぜんぜん違うから!
2014-04-01 21:46:11ローレンスさんのほぼ唯一にして至高の業績、それは「サイクロトロンの開発」!サイクロトロンっていうのは「加速器」とも呼ばれるものの一種で、粒子をものすごい速さまで加速する機械のことだよ!日本にもSPring-8という加速器があるよね。あれもローレンスさんの業績あってのものだね。
2014-04-01 21:50:17新しい元素を合成するとき、このサイクロトロンは必須アイテムなんだ。核種をぐるぐるーーーーーって回してすっごい速さまで加速して、別の核種にばーーーん!ってぶつけると、たまーに新しい元素ができるんだよ!
2014-04-01 21:53:33つまり、サイクロトロンがないとぐるぐるーーーーーーができないから、新しい元素が作れないんだね。だからローレンスさんがいなかったら、周期表はもっと寂しい状態だったかもしれないんだよ!そう思うと、ローレンスさんはすっごいひとだよね!
2014-04-01 21:55:16というわけで、アクチノイドの最後を飾る103番ローレンシウム(Lr)はサイクロトロンの開発者、アーネスト・ローレンスさんの名前から来ていたんだね!
2014-04-01 21:58:04さて……とうとうここまで来たんだよ。あと二人、だね。しかも最後の二人は「元素研究史上最強の二人」と言っても過言ではない人だから、わたしはもうわくわくがとまらないよっ!!!
2014-04-01 22:00:00