まどマギ×乃木坂46 コラボCM騒動から考える実写化問題
読んでるのを他人に知られたら恥ずかしい二大ブログに取り上げられると何が起こるかといえば、別に「まどマギ」にも乃木坂46にも興味ないのに便乗して叩く人々が蝗害のように現れるのである。
この時点ではまだ多くの人が肝心のコラボCMを見ることができていないはずなのに、非常に多くの感想がTwitter上に投稿された。苛烈な反応がここには挙げきれないほどたくさんあったことを一応注釈しておく。
なかには「AKBだかSKE」や「乃木坂48」など、敵をよく知らずに叩いてる者までいる。知らないからこそ叩けるというのも道理だが、正しく叩くために少しは知る努力をしてもいいのではないかと思う。
まどマギと乃木坂がコラボして「神聖なまどマギが汚れる」とか言ってる人のせいでむしろまどマギが汚れる気がするから黙っててくださいヾ(@⌒ー⌒@)ノ
2014-04-02 08:41:22まどマギの乃木坂CMを見た。とてもステキ。コスプレじゃないところに好印象。CGやセット、衣装とかがハイクオリティですごい。乃木坂の子たちも可愛い子たちばかりで、まどマギの世界観を壊してなかったと思う。
2014-04-02 10:30:26まどマギ実写? …マミさん役誰だろ、46人全員でマミさん役やって、全員死ねばいいのに http://t.co/MbpVXxFvPx
2014-04-02 09:09:56意外と知られていないが、じつは乃木坂46のメンバーが46人に達したことは一度もなく、当然46人を超えたこともない(2016年9月時点)。
AKB48を48人のグループと勘違いしている人もいまだに多く、無知こそがもっとも厄介な敵意を生むことを痛感させられる。
あなたの「まどマギ」に対する熱意や愛情はその程度で潰えるものなのか。おそらくこういう人たちは最初から買う気(資金?)などなかったのだろう。
このあたりから、マンガやアニメに対する神聖視への疑問が湧いてきた。
「まどマギ」をアイドルで実写化と言い始めたのは実は今回が初めてではなく、過去にも実写化という謳い文句でグラビアを掲載したマンガ誌が存在した。
これが今回ほどの騒ぎにならなかったのはテレビCMと雑誌というメディアの違いと、一見してそれがただのコスプレグラビアとわかるものだったからではないかと思う。コスプレで留まっているうちは「ただのコスプレ」として見過ごされるのかもしれない。
コスプレと実写化の違いについても調べてみたので、少々脱線して注釈を。
三次元の人物が二次元の存在に近付きたくておこなうものがコスプレ、二次元の存在を三次元の人物で再現しようという試みが実写化と呼ばれるそうだ。
実写化がNGでコスプレならOKとされる理由は、それが「公式(正史)にはならないから」らしい。実写化は公式に送り出されるものなので、正式に作品の一部として記録されることも含めて問題視されるのだとか。コスプレという言葉が比較的軽度のものという印象を与えている気もする。
その軽度な印象とは裏腹に、アニメオタクたちに言わせればコスプレには原作に対する愛情や敬意(信仰心?)があり、実写化にはそれが足りないらしい。視点によってその重みは真逆である。
前から48グループは、社会的には古代の祭祀の生贄と巫女の機能を備えてると思ってた。彼女らは人々の愛情や羨望、侮蔑、嘲笑などを全方位から投げ付けられ、時に大衆を慰めたり、時に大衆の憂さ晴らしに叩かれたりする。 AKB0048で00関係者が巫女ファッションだったのは偶然なんだろか?
2014-03-31 03:12:05そう考えるとグループアイドルがここまで浸透し、人気が出るのは、慰めとサンドバックを求める大衆心理が影響しており、その背景にある不安定な世情を反映しているためというよく聞く話と一致するな。
2014-03-31 03:23:13今回のまどかと乃木坂のコラボCMに関して やっぱりアニオタとドルオタの相容れなさが露呈しているが、まどか☆マギカのテーマの一つには「絶対的に相容れない相手との折衝」というものがあるので、もしそれを狙っているのだとしたらこの企画をしたスタッフは非常に分かっていると言えるのではないか
2014-04-02 22:43:00そこまで考えあってのことなのだろうか…いや、アニプレックスやSMEの担当者にもなにかしら思惑はあるのだろうが、誰がどう見ても火に油を注いでるようにしか見えないわけで。しかもそのリスクを背負うのはおもに乃木坂46のメンバーである。
ちなみにアニメ「AKB0048」もアイドル(芸能)とアンチアイドル(芸能弾圧)の構図で描かれていた。0048に対抗するDES軍は、現実のアンチAKBの言動に非常によく似ている。
「AKB0048」の原作・総監督を務めた河森正治は「アイドルは現代の巫女である」という発言をしており、劇中の巫女装束はそれを表現する一環と思われる。
実写化アレルギーこじらせてる人がいるけどCMなんてこんなもんでいいでしょ。むしろ普通のアニメのみでの演出だったら元からまどマギ好きだった人以外誰も見向きしないよ。 さて、叛逆BD買ってくるか
2014-04-02 10:47:29そりゃあさあ、発売後にやるCMを観てもらいたい層はほっといても予約して買うような層とはまったく別なんだからもう買ってるオタクに配慮とかする必要ないんだろうけどさ、観なけりゃ知らなけりゃ済むとはいかないんだぞ?実写化とか乃木坂も剛力も同じだってわかんねぇかなぁ…
2014-04-02 14:30:10ああ…あのニュース、コラボで数分の映像を作っただけなのに、叛逆が丸ごと一本実写化されるみたいに思ってる人が多いの?…ってまさかそうだったりしないよね?まあ自分は数分のPVでもかなりイラッと来てるけど。
2014-04-02 14:56:39まどかマギカ全然知らないけど、乃木坂メンバーが頑張って撮影したんだと思ったら見たくなった!!アニヲタからの批判はメンバーにとっては辛いと思うけど負けないでほしい(´・ω・`)だから、まどかマギカの劇場版じゃなくて乃木坂の映画として見に行くことにする!
2014-04-05 21:10:07実写化という単語を見て脊髄反射的に激昂してしまい、それがCMのみのコラボであることに気付いていない人が非常に多かった。
彼らが言うとおり、今回の実写化企画は原作ファンをターゲットにしたものではないのだろう。原作ファンならCMの有無に関わらずソフトを買うだろうし、アニメ番組のスポットで流すなら同時期に放映されているアニメ版CMでじゅうぶん事足りるはずだ。あえて特別に予算を組んで実写化する理由が見当たらない。
一般的に、実写化の主な目的は新規ファンの獲得にある。マンガやアニメといった狭い範囲で留めておくには惜しい作品、もしくは新規層を獲得しないと商業的に成立しづらい作品などが実写化の対象となる。どちらにせよ原作ファンを喜ばせるための実写化ではないと言える。
ただ、いつ放映されるかわからないCMでも同様の効果は得られるのだろうか。ましてや今回のコラボCMの場合、「実写のCMで興味をもって本編を見ようと思ったらアニメだった」というある種の裏切りも含まれている。「乃木坂46のメンバーが出演してるなら見たい」という乃木坂ファンの需要にも応えてくれない。製作陣はどういったターゲットを想定したのだろうか。