2014/4/2 #DOMMUNE 爆クラ 第31回 『冨田勲ダイヴ ~スケールと官能の音楽』発言まとめ

冨田勲先生の発言を中心にできるだけ正確に書き起こしました。 2014/4/2 「爆クラ(爆音クラシック)第31回 x DOMMUNE!!」 『冨田勲ダイヴ ~スケールと官能の音楽』 出演:冨田勲 司会:湯山玲子 主催者:宇川直宏 続きを読む
9
前へ 1 2 3 ・・ 10 次へ
itmofnw @itmofnw

冨田「(イーハトーヴ交響曲『注文の多い料理店』で初音ミクがリタルダンドするパートを指揮に合わせて歌って)初演の本番では(聴衆は)ほとんどそれに気が付かなくて。『大変だと聞いてたけど、どこが大変だったんですか?』と聞かれちゃって。」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 01:14:13
itmofnw @itmofnw

冨田「指揮に合わせてミクを歌わせるのは大変だったが、若い人たちには『来たお客さんが気がつかないってのは大成功なんだ』と。『やっぱりぎこちないよ』だったら意味が無いんで」湯山「人形使いなんですね」冨田「人形浄瑠璃や文楽、飛騨高山のからくり人形と同じ」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 01:18:46
itmofnw @itmofnw

冨田「『やっぱりミクちゃんは虚像だ、あんな虚像に若い人たちがライトペン振って踊らされてる』なんて批判する人は一体何を見ているんだ、と。いるんですよ、そこに強烈なものが。」 #冨田勲 #DOMMUNE #miku #vocaloid

2014-04-05 01:24:02
itmofnw @itmofnw

「人形浄瑠璃にしても文楽にしても、人間が演じるよりも凄い感性が飛んでくるでしょ。お客さんはそれを見て涙するわけで。それがやっぱり日本の特技でしょうねえ。初音ミクはそれの電子版なんですよ」 #冨田勲 #DOMMUNE #miku #vocaloid

2014-04-05 01:26:50
itmofnw @itmofnw

「(初音ミクが指揮に合わせるのは)僕は最初不可能だと思った。(クリプトンの)伊藤社長もテレビ(ETV特集)の中で『そりゃ不可能ですよ』って言ってたけど、結局彼らはやるって言い出して、やっちゃったんですよね」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 01:30:54
itmofnw @itmofnw

「だけどこれ、やっておけばこの後があるから。彼らはみんなノウハウ持ってるからね。そうすると日本の現代アートが生身の指揮者に合わせて歌ったり演技すると。これはこれから面白くなるんじゃないですか」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 01:32:53
itmofnw @itmofnw

湯山「公演後に(ミクの)スタッフと話したが『最終的な微調整はもう霊感だ』なんて言ってましたね。最後は間合いがわかるというか、人間的なものになると」冨田「人間の不思議な力ですよね。コンピュータに任しちゃいられないところ。人間の感性は凄いところがあるよ」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 01:37:53
itmofnw @itmofnw

湯山「楽器の演奏でもそうだが、リット合わせるのは難しいですよね」冨田「ひとつは指揮の大友(直人)さんが良く理解をされてたということと、もうひとつは(技術者が)皆んなミュージシャンだったから。大阪芸大を出た人とかもいたんで」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 01:42:37
itmofnw @itmofnw

冨田「今はミュージシャンと言ったっていろんなことが出来ないとね。僕らの頃は民放が増えて仕事が増えたり、割りと売り込みには苦労しなかったけど、今はもう大変ですからね。とにかく作曲だけでやっていくのは非常に大変な時代だと思うんだけども」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 01:53:59
itmofnw @itmofnw

冨田「今の時代はいろんなところに技術を要求してるから、自分のやる範囲を広げて全部こなす才能を持ってる人はこれから生きるんじゃないですかね」湯山「本質的にやるべきは表現なのに、ツールに行ってしまって潰れるってのがよくありますよね」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 01:58:28
itmofnw @itmofnw

冨田「それがマズいんですよ。(当時の)音楽学校はドイツ音楽理論一辺倒で教えてたので深入りしちゃうと僕はマズいと思って。今の音楽学校は違いますけどね。それと同じことで、今はいろんなソフトがあって作曲ができちゃうから」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 02:05:11
itmofnw @itmofnw

「そうするとある一定のレベルのものは楽にできるけど、一般の方が聴きたがってるというのはそれじゃないから。そこの部分はコンピュータは何もやってくれませんからね」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 02:07:43
itmofnw @itmofnw

湯山「『東芝IHI館グローバル・ビジョンのためのマルチプル・サウンズ』のソノシート、これは日本コロムビアで冨田さんご担当の方のご実家にあったの?まだ針をおとしてないと」冨田「置いてあっただけで、聴いてないってのはちょっと…」(場内爆笑) #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 02:27:23
itmofnw @itmofnw

湯山「冨田さんのお家ではどっか行っちゃったと?」冨田「どっか行っちゃったねえ… このパビリオンはまだ30代の黒川紀章さんが作った。演奏はまだ若いミッキー吉野さん、それからフォークの神様・小室等さん、それから読響(読売交響楽団)…」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 02:30:36
itmofnw @itmofnw

湯山「作曲:冨田勲、指揮:石丸寛、演奏:読売日本交響楽団、歌とエレキベース:チェイ光星、歌:六文銭、ギター:北庄司欣二、マリンバ:安倍圭子、ハープ:山川恵子、打楽器・鍵盤楽器:石川晶グループ、ハモンドオルガン:ミッキー吉野…」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 02:39:28
itmofnw @itmofnw

湯山「東芝IHI館、UFOみたいになってて、管の下に座るとガーッと上がっていって、中に入ると音楽が鳴ってたという記憶がある」冨田「マルチスクリーンだから入口が作れないんで、下にあるのにお客さんを乗せて上がっていく方式」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 02:44:01
itmofnw @itmofnw

冨田「いやあ、ドキドキするなあ」湯山「先生が針を落としたほうがいいんじゃないですか?」冨田「いやあ、鳴らなかったりしたら…ちょっと誰か落としてよ。僕はすごい遠視だから…」(変形してうねってるソノシートに針が落ちて曲が流れる)冨田「何か映像があるだよ」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 02:47:17
itmofnw @itmofnw

冨田「(曲の途中で)やっぱり何か、ストラヴィンスキーの影響を受けてるね。」湯山「今のところ、バーンスタインな感じも」(全体を聴き終わって)冨田「これ、ホールの中でそのままマイク向けたって感じの音だね。ダイレクトじゃないかも」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 02:57:20
itmofnw @itmofnw

「要するにマルチスクリーンだから尚のこと中がワンワンしちゃう、でも記録としては残さなくちゃいけない。あと今思い出したけど、この頃『ジョニィへの伝言』って歌無かったっけ。その主役になったちょっとカッコいい男の子がここでも歌ってた記憶がある」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 03:01:47
itmofnw @itmofnw

冨田「ミッキー吉野も全然若かった、小室等君もまだフォークの神様なんて呼ばれる前だった」湯山「大阪万博はどんなふうに思いました?東京五輪後の大イベントで」冨田「みんな沸いていたねぇ」湯山「若い人にチャンスを与えようという気風は?」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 03:07:01
itmofnw @itmofnw

冨田「僕も30歳そこそこ、黒川紀章さんも30代で、若い連中の集まりみたいな。重鎮が来て『おいお前ら』みたいな感じの人はいなかったね。今思うと何なのかね、あの時代は」湯山「予算がドーンとかなり下りたんですかね」冨田「予算は下りたねえ」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 03:11:49
itmofnw @itmofnw

冨田「僕は大阪の万博会場近くのホテルに『いつ来ても空けとくから』と3ヶ月、作曲したり調整したりで、そんな予算があったんですよね」湯山「その滞在中に『スイッチト・オン・バッハ』に出会ったと。その出会いがなければ…」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 03:14:52
itmofnw @itmofnw

冨田「モーグシンセサイザーを手に入れようというところまで行かなかったかもね。聴いてみたらモーグの音を線画的な使い方をしてたんで、色彩のほうから勝負できるんじゃないかと。モーグは『音出し機』だからね。それだったら俺でもできるかな、と」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 03:16:59
前へ 1 2 3 ・・ 10 次へ