2014/4/2 #DOMMUNE 爆クラ 第31回 『冨田勲ダイヴ ~スケールと官能の音楽』発言まとめ

冨田勲先生の発言を中心にできるだけ正確に書き起こしました。 2014/4/2 「爆クラ(爆音クラシック)第31回 x DOMMUNE!!」 『冨田勲ダイヴ ~スケールと官能の音楽』 出演:冨田勲 司会:湯山玲子 主催者:宇川直宏 続きを読む
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月の光 Ultimate Edition」より「雪は踊っている」

itmofnw @itmofnw

湯山「これは色彩的なモーグの使い方」冨田「モーグシンセサイザーは演奏するというより音宇宙というか、粉雪が降ってる中に自分がいるような世界を作れる感じ。コロムビアから出したのはできればサラウンドで聴いてもらいたい」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 11:05:10
itmofnw @itmofnw

湯山「雪の音色を決めるにはどれくらいかかるんですか?」冨田「いろいろ試行錯誤して、一晩寝たらどうも気に入らないとかね。柔らかい粉雪と、もう一つはキーンキーンという氷柱の音」湯山「それはイメージが最初にあって音から探すのか、音からイメージが湧くのか」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 11:12:26
itmofnw @itmofnw

冨田「それやったら何年たったら完成するかわかんない。物凄く複雑なんでね…ある程度こちらで目的を持ってやっていかないと。とにかく手がかりを掴むのが大変な装置でね。要するに『自分の音』にならなくちゃいけないから。そうするとどこをどう結線したかとか」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 11:16:07
itmofnw @itmofnw

「ボリュームは何時の位置だったかなどメモしておくんだけれど、やっぱり20個くらいのボリュームを経過すると誤差がだいぶあるわけで…デジタルの様に数字できちっと行くわけじゃないから。そうすると同じ音が出てこないんですよね。記憶装置も無いから」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 11:19:55
itmofnw @itmofnw

冨田「ものすごいローテクなんですよ」湯山「目と違って音の記憶って難しいですよね。やってるうちに記憶の仕方も成長していくんですか?」冨田「音色の記憶は残るけどなあ。でもこれでいいと思った音も一晩寝ると印象が変わっちゃうし」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 11:23:21
itmofnw @itmofnw

「シンセサイザー自身も大アナログだから、温度や湿気で音が変わっちゃったりする。手こずったけど、今振り返るとあのモーグシンセサイザーで手を焼いたのが何か残ってますよね。その後シンクラヴィアなど一度作ったものは全部覚えていてボタン1つで呼び出せる」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 11:33:22
itmofnw @itmofnw

「便利な装置が出てきたけど、便利になると何処か、ポロッポロッと欠けていく…。それに頼っちゃうところがいけないのか…。なんだろうね、音楽っていうのは、例えばハープで(半音の出る)クロマティックって大変でしょ。じゃあサンプリングして」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 11:53:25
itmofnw @itmofnw

冨田「鍵盤でもってハープと全く同じ音で。そうするとハープの方が半音が出るからそっちのほうが優れているかと言えば、そうは行かないところになんか不思議なところがあるんじゃないかと思うわけですよ」湯山「どこにも無い音を作っていくってこともあるんですよね」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 11:56:49
itmofnw @itmofnw

冨田「それが僕にとってはものすごく魅力で」湯山「先生、今日はパレットをお持ちいただいたんですよね」冨田「例えば宇宙の中での交信を表す音作りというのは… 昔、トランシーバーってのがあって、それが遠くの人との交信手段だったんだけど、それを結構使いますね」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 12:00:53
itmofnw @itmofnw

冨田「それからモーグシンセサイザーを使って喋らそうと思ってた時期があって…これは失敗したんだけどね。今の初音ミクから比べたら遠く及ばなかったんだけども」湯山「これは『不明の惑星人の会話』。不明の惑星人って凄いですね」(パレットの音源流れる) #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 12:19:21
itmofnw @itmofnw

冨田「喋らそうと思ったけど途中で諦めちゃったけど、むしろ言葉にしないほうがどこの宇宙人かわからない感じが出たんで、その方が面白いと思って。ではそれ(トランシーバー)を使っての『出発前』」(再びパレット『火星』の音源)宇川直宏「発声できてますよね」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 12:31:16
itmofnw @itmofnw

冨田「ではいよいよ宇宙に出発というところを出しますね、『惑星(プラネッツ)』の」(『火星』の音源)「まあ宇宙に飛んでいったわけですけど、このトランシーバーの音をどうやって出したかと言うと、元々はマルチトラックの1つでトランシーバーが歌を唄ってると」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 12:36:24
itmofnw @itmofnw

「そのトラックからカセットに抜き出して、トランシーバーの1つを富士山の五合目に持って行って、もう1つは伊豆スカイラインでキャッチして、時間を合わせて富士山の五合目から(電波を)出すんですよ。なぜそんなことをしたかというと、トランシーバーってのは」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 12:39:38
itmofnw @itmofnw

「他の雑音を拾って帰ってくるんですね、ピーピーとかいう宇宙の雑音を。それを聴いてみてください(再びパレットの音源)これが富士山からの…。これは後で知ったんだけども、本当は電波法で免許持ってる人間じゃないと電波飛ばしちゃいけないんですってね」(場内爆笑)

2014-04-05 12:47:13
itmofnw @itmofnw

「短い100mくらいならいいんだけど。もう時効だからいいでしょうけど、最もいけないのは富士山五合目の近くに自衛隊の駐屯地があって、あそこは絶対電波飛ばしちゃいけない。(場内爆笑)みんな電波をキャッチしてたらある日これが聴こえてきたと」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 12:49:57
itmofnw @itmofnw

冨田「そのうちに『変な音が聴こえてきた』って何かに出るんじゃないかと思ってたけど、どこにも出ないんですよね」湯山「大丈夫ですか、日本の国防は(笑)」冨田「まあこんなのはイタズラだろうと。でも電波は飛ばしたんだから誰がやったんだろうと #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 12:52:50
itmofnw @itmofnw

湯山「この音はコンピュータだけで作れそうな感じがするんですが」冨田「あの頃はね… ややこしいことをやるよりはトランシーバーで、効率の悪い音でキャッチしたほうがいいですよ」湯山「トランシーバーって不思議な音ですね。私達はなぜこれを宇宙と思うのでしょう」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 12:57:12
itmofnw @itmofnw

湯山「冨田さん(の音)を聴いてると宇宙と思うことがあって。さっきの『新日本紀行』でも日本の里山というと(拍子木が)カーンと鳴ってる気がする。ある種イメージは人間はそんなに自由じゃない…」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 13:02:48
itmofnw @itmofnw

宇川直宏「やっぱり交信困難・交信不可能という異次元との接続みたいなものをイメージしようとしたら、やはりノイズが入ってくるものだという。それを当時のテクノロジーで冨田先生が形にしようとしたらトランシーバーだった」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 13:04:57

「キャプテンウルトラ 主題歌」

   (歌唱:宇川直宏)

itmofnw @itmofnw

宇川「逆に僕達世代は『キャプテンウルトラ』。円谷プロがウルトラシリーズをやって、ウルトラセブンの間にキャプテンウルトラが放送されたんですよね。そのサウンドトラックを冨田先生がやられたんですよね」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 13:06:45
itmofnw @itmofnw

宇川「むしろキャプテンウルトラの『ティッティーンティッティーン 月も火星もはるかに超えて〜♪』ってのがあるんですけど、シュピーゲル号の。(しばらくテーマ曲を大きな声で歌唱)」湯山「カラオケで唄ったことある」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 13:10:24
itmofnw @itmofnw

宇川「あれがやっぱりね、僕ら昭和40年生まれの第2次怪獣ブーム世代の宇宙イメージとして刷り込まれてる印象があるんですよね。それが『惑星』以前の冨田先生の楽曲で、すでに『惑星』をイメージしていたということなんですよ」 #冨田勲 #DOMMUNE

2014-04-05 13:14:03
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