モーニング編集長島田英二郎@asashima1氏は語る;「その時代だからこそ通用する漫画だってある!」
モーニング編集長の漫画講座
- Eric_Ridel
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島田英二郎
@asashima1
かわぐち先生はインタビューで「読者が漫画を面白がるのは、読者と作者が時代に対する“不安な感覚”を共有しているときではないか」という意味のことをおっしゃってます。「沈黙の艦隊」が例としてあげられてますが、大変興味深いお話です。
2010-11-02 21:17:18
島田英二郎
@asashima1
新人さんの作品にあってほしいのはこういう「同時代性」です。もちろん「いつの時代、どこの地域、国でも通用する作品」ってのもすごいけど、「今の時代のこの国でしか決して生まれ得なかった作品」というのも絶対必要だと思う。
2010-11-02 21:17:29
島田英二郎
@asashima1
特に週刊誌にはそれが絶対必要。よくメガヒットの条件は? みたいな話があるけど、強烈な同時代性は間違いなくそのひとつだと思う。あとは一種の禁忌(タブー)感でしょうか。そんなこと描いてしまっていいのか!? みたいな。
2010-11-02 21:17:38
島田英二郎
@asashima1
人間は本能的にタブーに引かれる部分が間違いなくあると思う。それにタブーというのは「それまで描かれてない」ものってことだから、必然的に新しくもある。今まで誰も描いたことのないテーマってのは、もうそれだけである程度はポイント高い(つまり描く価値がある)と思う。
2010-11-02 21:17:48
島田英二郎
@asashima1
「沈黙の艦隊」は作品としてのずば抜けた面白さのほかに、当時そうとうなタブー感もありました。「触れてはいけないとこに触れてしまった!」的な感覚。挑戦的な感じであれ、ユーモラスな感じであれ、メガヒットってどれも「タブー感」あるでしょ?
2010-11-02 21:17:59
島田英二郎
@asashima1
人間にとって、その時代時代で「触れてはいけないこと」「触れるべきではないこと」ってのは確かにあるんだと思う。なんでもかんでも「描いちゃいけなそう」なことを片っ端からネタにすりゃいいわけじもちろんない。でも、そのタブーには賞味期限があるでしょう。
2010-11-02 21:18:11