このような図作りでも、投稿者が慣れていると、図を作る段階から、この図は、ページの両側(2カラム)か、半分だけか、3分の2にするか、というデザインをしながら行う。慣れてないと、適当にやってしまう人も多いと思います。そうすると、後で、編集の段階で、組み直しの必要があったりする。
2014-04-13 22:28:55つまり、ネイチャーは、非常に余白を嫌う。そして、詰め込むということをやっているわけです。そこで、オンラインで、サプリメンタル(補助資料)というのを置いて補足するわけです。この補助資料の問題についても、重要な問題がありますが、後日、説明します。
2014-04-13 22:26:49レターの場合は、図が4つになるので、普通の論文だと、別の図に分けるような場合でも、無理に1つの図にする必要があります。
2014-04-13 22:24:47ですから、印刷バージョンでは、記事のレイアウトが非常に密になっていて、余白がないという編集をしています。余白は少なく、詰め込む。また、それぞれの論文も文字数を極限まで切り詰めて、科学的なことが失われないぎりぎりのことをやっているわけです。
2014-04-13 22:22:20印刷されたバージョンでは、詰め込む必要がある。商業雑誌ですから、こういう論文記事の部分は、儲からないから、ページ数をなるべく節約して、1ページでも少なくする。もちろん、広告ページは増やせば、利益がでますから、そこを節約するということにはならない。
2014-04-13 22:20:40印刷されたレイアウトというのは、アーティクルではなくて、レターの場合によくわかります。ある論文の次の論文が連続して置かれているということです。文献の後ろに、次の論文のタイトルがある。これをコピーすると、余分な論文までコピーまですることになって、邪魔ですね。
2014-04-13 22:19:03今日は、その続き。ネイチャーのレイアウトというのは、実は少なくとも3種類、あるいは4種類あるのです。1つは、印刷された雑誌の中でのレイアウト。もう1つは、オンラインのバージョン、そしてpdfファイル、更に「リプリント」版です。
2014-04-13 22:16:352日前からのネイチャー論文の掲載プロセスについての特殊性についての続きです。昨日は、ネイチャーの投稿論文というのは、査読後にも変更される可能性がある。そして、レイアウトとコピーエディターの違いについて説明しました。
2014-04-13 22:14:33ちなみに、BioTechniquesの記事で、最初に写真がでているおじさんは、Rudy Jaenischさんです。マウス遺伝子操作、幹細胞の世界的な権威です。MIT-Harvardのブロード研究所の研究者です。
2014-04-13 09:31:21BioTechniquesに出ていたSTAP関連の秀逸な記事は、こちら。英語です。 http://t.co/ydVhmTWorL
2014-04-13 09:23:56何を言いたいかというと、ネイチャーの特質は、一般誌みたいな部分があって、レイアウト、コピーエディターなどが、専門誌と違う部分があるということです。短期間で急かされて行うこの過程で、油断していると、ミスがでてしまうことは十分考えられます。
2014-04-12 22:23:38つまり、英語の文法とか、そういう問題でなくて、ロジックも変えてしまうというコピーエディターがいるということです。これは、普通の専門誌ではないと思います。そして、日本人の書いたものとかなると、場合によっては、大幅な添削みたいな形になる場合もあると聞いたことがあります。
2014-04-12 22:21:37雑誌では、掲載内容をその雑誌に合ったようにする「コピーエディター」という人がいます。ネイチャーの場合、このコピーエディターの権限も強いです。英語がネイティブの人が書いた論文なら、それほど変更されることはないですが、そうでない場合は、英語だけでなく、論旨も変えてしまう。
2014-04-12 22:19:47一般の専門誌と違って、ネイチャーはいわゆる一般誌みたいな性格もあるので、このレイアウトに合わせた編集というのが多いのです。スピードが速い受理後の論文の扱いで、忙しいスケジュールの中で対応する必要がでてくる。
2014-04-12 22:17:06これは、特に、「長さ」を短くせよ、という長さの編集の要求が多いと思います。そして、更に、ページ編集の関係で、図の配置を変えるという要求もあると思います。ここが問題があると思います。つまり、雑誌のレイアウトに合わせるために、査読後原稿も変わるという過程があるんです。
2014-04-12 22:15:07忘れたのですが、受理された原稿というのは、校正用の最終原稿になる前に、筆者の方で、再び修正させられるということも多いです。つまり、受理された原稿が更に変わるということがある。
2014-04-12 22:12:44ネイチャーの場合、受理されてからの論文のハンドリングは速いです。あっと言う間に、校正用のページプルーフが送られてきます。しかも、一度、それを受け取ると、数日以内に見て、送り返す必要がでてきます。
2014-04-12 22:11:31ネイチャーの場合、一般に受理してから、オンライン掲載、あるいは印刷雑誌への掲載、これは普通、投稿者が選ぶわけですが、これは結構速くできます。印刷雑誌の場合は、スケジュールというのもあるので少し時間がかかる。でも、緊急性を要するものだったら、速くもできるでしょう。
2014-04-12 22:09:12そして、こうした長い査読過程を経て、正式に受理ということになる、わけです。ところが、これで終わりというわけではありません。ここで、またネイチャー独特のやり方というのがある。
2014-04-12 22:07:03ネイチャーはいわゆる「姉妹誌」というのを持っていて、そういう雑誌に、ネイチャーでの査読と対応の経過を利用するということで、編集部の方から紹介してもらえることもあります。
2014-04-12 22:05:28これは結構な問題です。特に、時間経過を気にするような人、例えば大学院で学位を取る最終年度の人とか、そういう人が著者だとすると、先に進めなくなってしまうわけです。こういう過程で、ネイチャーは諦めて、別の雑誌に投稿するという人もでてきます。
2014-04-12 22:03:44ネイチャーの場合、この編集部、査読者、投稿者のやりとりが、1回だけでなく、何度も繰り返されることもあり、こういうことをやっている間に、半年、1年と経過してしまうことさえある。
2014-04-12 22:01:59もちろん、科学研究では、その論文が受理された日が、研究が認められたという正式な日になるので、これが重要なのです。ところが、最初の投稿日というのも記録としては気になる場合もあるわけです。
2014-04-12 21:59:20