GEORAMA2014 特別オールナイト「変態&3D」まとめ

2014年4月12日(土)〜25日(金)に吉祥寺バウスシアターにて開催の新しいアニメーションフェスティバルGEORAMA2014。 18日の特別オールナイト「変態&3D」について、詳しい上映内容などをまとめました。 GEORAMA2014 http://georama.jp/
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生西康典 @ikunishi

昔、宇川君がデジタル空間に果たしてアウラは生じるのかという命題を立てていた。

2014-04-19 06:14:58
生西康典 @ikunishi

僕みたいに目の前しか見えない浅はかな人間には、つい「無い!」と言ってしまいたくなるのだが、

2014-04-19 06:15:57
生西康典 @ikunishi

以前、大野松雄さんとデジタル/アナログの話をしたときのこと(これは音についてだがかなり同じ問題を扱っていると思う)、

2014-04-19 06:17:40
生西康典 @ikunishi

大野さんのその時の言葉を今回感じた3Dの映像の話に置き換えれば、例えば今回僕が5レイヤーくらいにしか感じられなかったとすると、

2014-04-19 06:19:38
生西康典 @ikunishi

それが500、5000、50000レイヤーになればどうなのか?これはそもそもデジタル/アナログという問題では無いのだと、そう言われて眼から鱗ではあったのだが、

2014-04-19 06:21:55
生西康典 @ikunishi

土居さんがアニメーションにハマったきっかけはノルシュテイン作品だったという、

2014-04-19 06:23:05
生西康典 @ikunishi

ハリネズミが霧の中で大木に触れて上を見上げる時、僕らも同時に神秘的なものに触れている。

2014-04-19 06:24:32
生西康典 @ikunishi

ハリー・スミスは自分は映像作家では無い魔術師(←違ったか?)だと言った。シュワンクマイエルは自分はアニメーション作家では無いシュルレアリストだと言った。

2014-04-19 06:27:52
生西康典 @ikunishi

ハリネズミと一緒に神秘に触れられるようなそういうことしか興味ないかもしれない。

2014-04-19 06:29:48
生西康典 @ikunishi

フィッシンガーから技法だけパクったファンタジア(←何とも皮肉なことにこのタイトル)がケーキにたくさん砂糖を振りかけたところから、

2014-04-19 06:31:29
生西康典 @ikunishi

何かが始まったのか、終わったのか。

2014-04-19 06:31:58
生西康典 @ikunishi

こないだアニマが失われてメーションだけ残ったっていう話が出たけど言葉本来の意味からするとアニメーションとモーショングラフィックスは似て非なるものだ。

2014-04-19 06:35:36
生西康典 @ikunishi

そう言えば土居さんが何年か前に出されたアニメーションの批評本、最近読み直したけど詩的な美しい表現が詰まっててちょっと感動してしまった。

2014-04-19 06:40:09
生西康典 @ikunishi

先ほどアニメーションをめぐって書いたことは昔の作品が良くて今の作品は、、みたいな懐古的な話ではありませんので誤解されませんように。

2014-04-19 06:55:51
生西康典 @ikunishi

土居さんの『短編アニメーション評論集2006-20012』でノーマン・マクラーレンについて書かれた小論がある。

2014-04-19 08:00:15
生西康典 @ikunishi

1)マクラーレンは怖いというのが率直な感想である。(略)カメラの下で撮影されたこじんまりした空間であるはずなのに、箍が外れて無限が見えてしまっているから恐ろしい。無限とは限りがないことで、一般的にはポジティブな意味に捉えられると思う。

2014-04-19 08:03:06
生西康典 @ikunishi

2)普通人間は限りある場所に暮らしていて無限のことには気付かないので、それを気付かせてくれるという意味でのポジティブ。しかしマクラーレンが見せる無限は、限度がないこと、境界がないことは非常に恐ろしいことであるということを知らせる類いのものだ。

2014-04-19 08:05:17
生西康典 @ikunishi

3)(略)マクラーレンの場合、無限へのベクトルは、冷たい無の方に伸びていて、いつまでたっても底や境界に辿りつかないような気がする。絶対的なのだ。だからマクラーレンは怖い。でもそれが、短編アニメーションが辿り着きうる極北であることもまた間違いない。(土居伸彰)

2014-04-19 08:07:44
生西康典 @ikunishi

今日はそういえばライアン・ラーキンの『ストリート・ミュージック』も上映された。この作品を見るといつも平静な気持ちではいれないのだけれども。土居さんがこの作品についても書いていて、(↑こういうの)

2014-04-19 08:11:05
生西康典 @ikunishi

1)僕が一番好きな『ストリート・ミュージック』は、僕の眼前からすぐに逃げて出していく。ストリート・ミュージシャンの実写映像から展開する限りないメタモルフォーゼの、その変容の原理を僕はまったく理解することができない。この作品は一体なんなのか、僕にはさっぱり分からない。

2014-04-19 08:13:22
生西康典 @ikunishi

2)でも、不安な気持ちになるどころか、やはり心の底からなにか僕を喜びで震えさせるものが沸き上がってくるのを感じる。人々はエミール・コールの『ファンタスマゴリー』を讃えるし、僕もあれほどに素晴らしい作品はなかなかないと思うけれども、でもコールは、反現実に留まっている。

2014-04-19 08:16:11
生西康典 @ikunishi

3)『ストリート・ミュージック』はもっとラディカルだ。メタモルフォーゼを繰り返しているのに、間違いなく人生を愛している。生きることを愛している。行きていて、そして、周りの愛おしいものたちに目を向けることを愛している。

2014-04-19 08:19:01
生西康典 @ikunishi

4)自分の見つめるものが常に動いていて、今も変容し、常に新生していくことを教えてくれる。君が人生において見つめるものは、今も着々と変わりつつあるのだよ、と語りかけてくれる。

2014-04-19 08:20:27
生西康典 @ikunishi

5)(略)なぜ僕はアニメーションを好むものか。それはアニメーションが提示するのが、未完成で不完全な世界だからだ。もちろん巷にあふれる大部分のアニメーションは、すでにできあがってしまった世界の中でごちゃごちゃといろいろやっているだけだ。

2014-04-19 08:22:08
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