ミルクセーキとナポリタン

私が見た不思議な夢のまとめ。
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沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

さっき見た夢。 時は明治か大正か。 和洋折衷な格好が流行り、皆が個性的、奇抜な格好を楽しんでいた時代。 その中でもトラブルメイカーですぐ議論に発展しだす男子2人とその仲裁役男子、私とでいつも仲良くつるんでいた。歳は17ほど。(続く)

2014-04-26 08:41:06
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) 4人で割烹着ではなくエプロンで給仕してくれる喫茶店に行き、いつもの2F窓際奥から2つめの場所でメロンソーダを嗜んでいたところ、いきなり店に現れた見た事も無い薄い布で出来た服装に身を包んだ少女が今は一体いつで、ここは何処なのかと詰め寄ってきた。(続く)

2014-04-26 08:41:32
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) 他の3人は初め、その少女を相手にするのを嫌がったが、私は取り合えず落ち着くのを促し、飲み物や食べ物を勧めた。お互い話し方は多少違えど日本人。これも何かの縁、情けは人の為成らず。彼女はミルクセーキとナポリタンを注文した。(続く)

2014-04-26 08:41:47
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) 彼女は食べ終わった後、ポツポツと話し出した。歳は15、ずっとずっと未来から、要はタイムトラベラーであるが、記憶が一部無く、どうやって来たのか分からないので、どうやって帰るかも分からない、という。 ここで男2人がタイムトラベルについて議論し始めるが放置。(続く)

2014-04-26 08:42:08
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) 勿論行く宛なんて無いので途方に暮れだした。議論屋2人はいつの間にか「この少女が来たのは我がと結婚する為じゃ」と話し出しており、どちらが引き取るか揉めているところで私がその案を一蹴。男共は単身住まいだが、実家で部屋に空きがある私の家へ案内する事に。(続く)

2014-04-26 08:42:43
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) 私の実家は舞妓や芸者を派遣業にしたような形態の仕事をしており(京都府ではない)、さっきの喫茶店もその1つらしかった。立ち上げた父は何年も前に亡くなり、母が仕事を引き継いでいた。沢山女はいるが、一定のサイクルで結婚していくので空き部屋があった。(続く)

2014-04-26 08:44:57
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) ボロを出さぬよう私に話を合わせる事を事前に約束し、母に少女を紹介をした。母は「初めて女の子の同級生を連れてきた!」と至く感動し、また少女は海外からきたが、その後夜逃げされ、1人だけに連れていって貰えなかった、と話を作り上げた。(続く)

2014-04-26 08:45:24
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) この服装は海外の上流階級で今から流行る服なのだ、だから布が薄く形も大胆なのだ、しかしこのままでは…と2人で涙ぐんで見せ、「よくぞ級友を見捨てなかった!私の所で学生なら今後どうするか決めてから家で働いても良し、出ても良し、考えなさい」とお許しを得た。(続く)

2014-04-26 08:45:51
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) 私は彼女に自分の服を貸した。が、彼女は自分で着物も袴も足袋も着た事が無いという。未来は皆少女の様な服装らしい。未来はなんて進歩が凄まじいのか。でも未来にはまだ着物自体はあるらしい。私は着方を教えた。作法は違うかもしれないが未来に帰っても着れる様に。(続く)

2014-04-26 08:46:16
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) 住み込みの人達にも同じ感じの話をし、親から捨てられた者同士仲良くしようと声を掛ける者、お洒落なら私のところに来いと言い出す者、嫌いな食べ物は無いか気にする食事担当、海外とはどんな場所か聞きたがる者、わらわらと少女に詰め寄り少女はてんてこ舞い。(続く)

2014-04-26 08:46:50
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) 「まるでタイムスリップじゃなく、転校生の気分です」と少女は笑った。私は彼女を連れ出し、先程の喫茶店へ戻った。給仕をしている子達にまた同じような話をし、取り乱していたのだ、変に思わないであげてほしい、と説明した。いつもの場所に野郎3人はまだいた。(続く)

2014-04-26 08:52:47
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) 和装姿を見せると褒めちぎりの凄いこと。ミルクセーキとナポリタンを注文し、取り合えず家で引き取る旨を話し、15ということで学校は厳しくないのでこっそり潜入し、勉学に励むべきだろう、未来とは内容がきっと違うがそこは「歴史を習った」と思えば良いのだ、という話に。(続く)

2014-04-26 08:53:06
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) 次の日学校では端正な顔の所為ですぐに先生にバレて「海外から来たが家族が夜逃げし、この子は捨てられた。だが若いので勉学を受けるべき。どうにかならないだろうか。海外生活の長さとショックで時々言葉も違うが、それは承知してほしい」と。(続く)

2014-04-26 08:53:27
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) 学校は事情を鑑みて彼女の編入を許した。寧ろ日本語が話せる留学生扱いになった。学校が終われば喫茶店へ集まり、ミルクセーキを頼み、未来はどうなっているのか、を聞くのが楽しい日課になった。(続く)

2014-04-26 08:53:49
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) 筆は小さい頃しか使わない、紙は丈夫になる、木造の家は減る、街灯が電気になる、色んな布が出来る、髪の毛が鮮やかな赤の人がいる、体を手術で改造する人がいる、南蛮どころか世界中の人々が日本に来ているなど。飽きない毎日だった。(続く)

2014-04-26 08:54:21
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) 時は正月。彼女達と遠出した時、ある神社が目に入った。彼女は思い出した。「この神社を歩いているといきなり違う神社に着いた、導かれる様に喫茶店で私達と会った」と。彼女はまた導かれるように神社に小走りになりながら向かった。残された私達は何故か追わなかった。(続く)

2014-04-26 08:57:59
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) 直感的に彼女が未来に帰れるとその場の皆で思ったからだろう。彼女は人混みの中、姿を消した。お別れも言えぬまま。楽しそうな横顔が最後に見た彼女の顔だった。議論屋2人は泣いていた。1人がいつもみたいに慰めていた。私達は日常に帰るしかなかった。(続く)

2014-04-26 08:58:34
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) 日常に帰ってみると皆が猛スピードで彼女を忘れていった。4人で怖くなった。次は私達ではないかと。あんなに楽しかったのに?誰も否定は出来なかった。なので私は手記を残す事にした。だが、この手記を書いている時点で彼女の顔も名前も声も思い出せなくなってきている。(続く)

2014-04-26 08:59:12
沙弥加@2/6.7陸海イン @sayakakka_sp

(夢の続き) 未来には無事に帰れたんだろうか。着物の着方、味噌の作り方、触りだけ教えた三味線、彼女も私達を忘れていくのだろうか。私達がこんな風に忘れていくように。彼女はまるで座敷わらしのようだ。お供え物は勿論、ミルクセーキとナポリタン。(終わり)

2014-04-26 08:59:48