架空ドラマ「結婚しない男と結婚できない男」
「でも、それで終わりだったんです。私はその先のことを考えてなかったんですよ。私は彼と一緒に暮らしたいから結婚したわけじゃなかった。ただ、『結婚』という行為をしたかったから婚姻届にハンコ押したんですよ」「そうだったんだ……」
2014-05-02 22:54:31「結婚はその気になれば誰にでも出来ます。だけど結婚した後の生活を続けるのは、本当に心から一緒に暮らしたいと思っている人とじゃなかったら無理なんですよ。榊原さんはいるんですか?そう思える人」「一応、いるけど……」「わかってます。でも相手が相手だから結婚出来ませんよね」
2014-05-02 22:57:16「結婚なんてのはですね、元を辿れはただの契約なんですよ。二人の男女が離れるのを少し面倒くさくする、でもうまく利用すれば二人が永久に一緒にいられる契約。たとえそれができなくたって、二人が一緒にいたいと思い続けてればそれでいいんじゃないんですか?」
2014-05-02 23:02:11「自分でもわからないんだ。確かに彼と一緒にいたいとはずっと思ってる。目の前で美味しそうにご飯食べる彼を見るのがほんとに嬉しくて…でもなんでそう思うんだろうって」「それって、愛なんじゃないんですか?」「えっ!?」「いや、恋かな?」「男相手に?」「そう思うんなら恋なんですよ、たぶん」
2014-05-02 23:07:34「男相手に恋ってするんだね」「誰かが言ってましたけど人間の80%は潜在的なバイらしいですよ」「ほんとに?」「真偽はわかりませんけどね。でも異性だろうが同性だろうが、そう思える人がいるって素敵な事ですよ。羨ましいな」「弥生ちゃんも……いつか見つかるよ、そういう人」
2014-05-02 23:17:08弥生ちゃんの言葉でそっかぁ、俺修治君のこと好きなんだ、と自覚する結婚しない男。考えてみれば修治の好きな料理作ってあげたのも、わざと女紹介する回数減らしたのも、特に用はないのに何回も彼の職場へ足を運んだのも、全部修治君が好きだったからなんだ。と答え合わせをする
2014-05-02 23:25:09最終回後の二人
架空ドラマ「結婚しない男とできない男」のエピローグ的お話「クチナシと天の川」を書きました http://t.co/01jIaH8Epq
2014-05-04 21:56:29