とりあえずイグルー黙示録0079についてから。こちらは一年戦争秘録から続けてみたが印象としては基本あまり前作から変わっていない所だろうか。
2014-05-13 15:02:34ここら辺に関してはいわば一年戦争のビックリドッキリメカを楽しむ所が特色であり、そのビックリドッキリメカが基本悪化していく戦況に重なって”ないなりにひねり出していく”ジレンマが実に伝わってくるかと。
2014-05-13 15:04:34このないなりに出すスタンスについては、1話のゼーゴックが水中戦用のMSを大気圏突入用に飛ばさざるを得ない発想であったり、2話のオッゴがモビルポットへ逆戻りせざるを得ない状況だったり……
2014-05-13 15:07:42ぶっちゃけこの件は前作のビルドルフから始まった事であり、唯一問題作とはいえ一応人型として完成されていたヅダを除いて、ゼーゴッグなり、オッゴなりとどれも過去の兵器を再利用してその場しのぎで状況に対応せざるを得ない物資不足によるジレンマが伝わってくる。
2014-05-13 15:09:08最終回のビグ・ラングは影の英雄というよりも、やや表舞台に出すぎた所はあったがそれもまた既存兵器のつなぎ合わせのような存在であり、既に戦いは数によるものと定着していた終盤で、ビグ・ザムよろしく単独の切り札を持ちこんでいた所は窮状を如何にも表している。
2014-05-13 15:10:23ここら辺の”ないなりにひねり出した”いや、”ないなりにひねり出さざるを得なかった兵器”に対し、操る面々も戦車兵からの転身に乗り遅れたなり、海から宇宙へ移れなかったなり、少年兵の面々ばかりだったりと選ばざるを得なかった面々が多い所も特筆か。
2014-05-13 15:12:37ややメカ面に惹かれてキャラクタードラマが全体として出来が良かったかになると難しいが、この辺りの機体を操る面々の背景に”選ばざるを得なかった”ジレンマが漂う所は好きかと。
2014-05-13 15:13:41また史実と言えばそれまでだが、それなりに成果は出すも殆どの兵器が本来以上に発揮できなかった事については、”挫折したプロジェクトX”のような面白味が出ている。
2014-05-13 15:14:38ただ、このどうしようもない味わいに対し、選ばれざるを得なかったパイロットの意地の見せ方はそこそこ上手であり、そこから最終回でオリヴァーが自ら戦場へ向かわざるを得ずも、その向かわざるを得ない中で意地を見せる流れに繋がるのかなと。
2014-05-13 15:16:31ただ、これは元々そういうものかもしれないが、毎回のゲストに焦点を当てる例が多い反面毎回登場しているキャラクターに関してはさほど味わいを感じられなかった所はあったと思う。モニカ辺りは弟との死別の話がちょっと印象的だったが……。
2014-05-13 15:17:52なので全体のドラマよりも、一年戦争の状況から影の英雄達についてクローズアップしたオムニバス形式の作品として楽しめたらいいのかもしれない。単発としてハイクオリティなアクションと共にビックリドッキリメカを楽しむ方法もあるといえばある。
2014-05-13 15:20:08余談だが、ゼーゴックで見られた水中用MSズゴックが空を飛ぶ発想は、冒険王番ガンダムで見られた宇宙船で戦うゾックが公式で実現されたような印象を抱いたことは内緒。
2014-05-13 15:21:29とりあえず評価としてはストーリー4、メカ5、キャラ3、作画5辺りで84点ぐらいで手を付けようかと思います。全体のストーリーの流れよりも単発単発のドラマとして、”ひねり出さざるを得なかった”ビックリドッキリメカのようなメカの活躍とジレンマが光っていたのかもしれない。
2014-05-13 15:24:29といったところで194番の視聴完了作品として心に刻む事にしようかと。連邦サイドの重力戦線については主役が違う事から別作品として扱おうかと考えていますが来週にでもそっちを駆りたいとは思うという事で。
2014-05-13 15:25:24とりあえずイグルー2について……こちらは連邦版プロジェクトXか?とジオンサイドの話に手応えがあったので期待して借りたが、残念ながら正直微妙な印象が残る作品で終わってしまった。
2014-05-20 00:08:54正直イグルーと同じCGのクオリティと第3話の強襲型ガンタンクぐらいしかこの作品では見どころが見つからなかった。評価するならストーリー、キャラ2、メカ3、作画面5の57点でDランク。綺麗な作画の戦車アニメといった印象だろうか。
2014-05-20 00:10:12何故そう感じたかになってしまうと……やはりジオンのビックリドッキリメカオンパレードだった、前作と比べるとメカ的なワクワクが欠けて仕方がない。陸戦強襲型ガンタンクはまだしも私は戦車アニメを見るつもりで借りた訳じゃないのに!とちょっと思えてしまった。
2014-05-20 00:11:12一応戦場での死へ向かう兵士たちのドラマのようなものもあったのだが、それは一応ジオンサイドで既に行われていたことであり、そちらは”戦場へ投入せざるを得ないパイロットとメカ”の組み合わせがかみ合っていたのだが、こっちはメカをドラマに絡ませようとする意図があまりないので微妙。
2014-05-20 00:13:43それどころか、戦場で目にしたら必ず死ぬような死神の女性の存在が一年戦争の中でオカルトすぎて浮いてしまっていた。えぇい、私はプロジェクトXではなく、オカルト戦車アニメを見る為に借りてしまったのか……?との印象がぬぐい切れぬ。
2014-05-20 00:14:47要はジオンサイドのイグルーとはほぼ真逆の事をやっている訳で、イグルーの路線を求めると結構痛い目を見るタイプの作品かもしれない。正直イグルーで面白いと感じた点がほぼ、こちらの重力戦線では正反対に扱われていたので……むぅ、残念極まりない。
2014-05-20 00:16:02あと、これはア・バオア・クーまで進んでいないからかジオン側と違い、戦局の変化とオリジナルメカのあり方とキャラクタードラマが足踏みが揃わないまま進んでいる所も辛い……。
2014-05-20 00:16:48個人的には苦境から逆転していく連邦側の影となって活躍した技術畑の物語が見たかったとは思うのだが、イグルーが挫折するプロジェクトXなら、こちらは何らかの形で結びつくプロジェクトXのような路線ならまだ心が躍っていたかもしれない。
2014-05-20 00:18:00