小説を実況されたのでまとめてみた
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minamiyama1994
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本当に伝えるべきは、「言霊のすごさ」をマルナゲ書きっぱなしで置いておくことではなくて、ちゃんと「具体的な事象を説明する」こと。数字でもいいし、感情に訴えかけてもいいし、情景を描写するのでもいい。
2014-05-02 17:42:51![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
このへんは大学の研究室の卒研のスライドを見せてくれるB4の相手しててイヤというほどわかってるし、実際自分もやったしやってるし、これからもやる。でも説明することの重要さには気づいているのでがんばるしかない。
2014-05-02 17:43:42![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
そういう「世界がヤバい。なぜなら敵がすごくヤバいから。襲ってきた! ヤバい! やられてる! ヤバい! どうすんの? ほら主人公でてきたよ! こいつが世界救うよ!」という説明をするのである。
2014-05-02 17:45:22![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
まあこの話のように謎めいた感じで始まる話もある。選ばれし異能の者だけが「目覚めの時は近い……」みたいな感じで始まってもいい。だとしても最初に「重力波。」は無い。これは本当にほほえましいミスなんだけど、やっぱり言葉に負けてる。
2014-05-02 17:47:32![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
この「重力波。」が後々物語りに大きくかかわってこないのならば、「重力波」という単語を出さない方がよかった。「異能の力を持つものにしかわかりえない、僅かな時空の歪み。それが北関東郊外の、取るに足らないありふれた街で――この街で、起きた。」くらいにしといたほうがいい。
2014-05-02 17:49:38![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
んでさ、もうちょっとこれ以上鞭打つのアレなんでそろそろしまいにしたいんだけど、そのあとの「(ふむ……)」「おや?」「(へぇ)」「ちょっと待って、これ何?」「あぁん? 何だ!?」がすごいね。もうたまらない。
2014-05-02 17:51:19![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「ちょっと待って、これ何?」俺が言いたいよ! たぶんね、これは漫画でよくある、1ページにたくさんのキャラのカットインが入って「!?(ピクッ (電撃の背景効果)」みたいのが書きたかったんだと思う。
2014-05-02 17:52:42![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
それはわかるんだけど、名前も何も出していない状態でかつビジュアル無しの小説でこれはちょっとキツい。読者が想像できないもん。俺は谷川俊太郎の「朝のリレー」を思い出したよ。
2014-05-02 17:53:50![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
この「朝のリレー」のくだりで、思い切って「世界ヤバい」を強調することを決めたのか、「この星」とか「兆候」とか「これから何かが起きる」とかがんばってくれるのはいいんだけど、やっぱり情報不足感が否めない。いやね、何も起こらなかったらGJ部だよ。いやGJ部いろいろ起こってるけどさ。
2014-05-02 17:55:50![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
というわけで、プロローグだけでもうおなかいっぱい。わかった、わーかったから、ちょっと待って。すこし落ち着いて話をしようか、っていう感じになってしまう。これは不幸な状況だね。
2014-05-02 17:56:55![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
というわけでね、何が言いたかったかっていうと、プロローグだけを読んでも、この作者が何を言いたいのかがわからないことが十分わかった、ってこと。それでもこの長さを書ききったのはすごい。評価に値する。
2014-05-02 17:58:23![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
結局、物語ってのは「自分が考えたすごさを世の中の人にわかってもらいたい」っていうことだからね。でも、それをちゃんと相手に伝えるためには、「本当に俺の考えたことってすごいのかな?」って自省できないといけない。理論的に、感情的に、面白くできないとみんな話を聞いてくれないんだ。
2014-05-02 17:59:48![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
俺がいつもやってるのは「次の日まで置いておく」こと。これでようやく客観的に自分の文章を見れる。まあ文章だけじゃなくて絵もコーディングも設計もなんでもそうなんだけど。とにかく「自分がすごいと思った」ことに人間左右されてしまいがちだから、それを排除しないといけない。
2014-05-02 18:01:22![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
えっとね。何が言いたかったんだっけ。あ、もう言ったか。つまりね、冷静におなりよ、ってことさ。自分の発想なんてたかが知れてるの。自分が思いつくようなことはすでに誰かがやっている。だからまずたくさん先行事例にあたること。
2014-05-02 18:06:28![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
他の人はどうやって「すごいもの」を作ったのか? どんなものが世間の人に「すごい!」と受け入れられているのか? その人はどんな風に物語を作ったんだろう?
2014-05-02 18:07:08![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
で、いろんなものを見て、良く考えて、「やっぱり自分はこう思う。これがすごいと思う。このすごさだけは違わないと思う、思ってしまう」と思うことを、その先行事例の上に積み上げてみることだね。
2014-05-02 18:08:28![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
良いものは取り入れて、でも自分がどうしても「こうしたい」と思うもの、それがオリジナリティになる(というかそれくらいしか無い)ので、それをしっかり説明すること。そうすればたぶん伝わる。
2014-05-02 18:09:31