朝日新聞阪神支局襲撃から27年の今日、この事件を「義挙」として「反日マスゴミに死を」と訴えるデモについて同じ朝日新聞の記者として考えたこと

■【朝日新聞阪神支局前】川東大了らによる言論機関テロ礼賛街宣(2014・5・3) http://togetter.com/li/662474 ●言論の自由を心に刻む日 支局襲撃27年、小尻記者追悼 朝日新聞デジタル 2014年5月3日21時21分 兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局で、記者2人が散弾銃を持った男に殺傷された事件から3日で27年を迎えた。支局に設けた拝礼所には亡くなった小尻知博記者(当時29)の遺影が飾られ、訪れた市民ら約360人が手を合わせた。事件発生時刻の午後8時15分には、朝日新聞関係者約80人が支局で黙禱(もくとう)した。 http://www.asahi.com/articles/ASG5333T2G53PIHB008.html?iref=com_alist_6_02
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古田大輔 / Daisuke Furuta @masurakusuo

日本ファクトチェックセンター編集長が今のメインです。 ジャーナリスト/メディアコラボ代表 他にD-JEDI事務局長、NIRA客員研究員、早稲田大と近畿大で非常勤講師など。 過去職は朝日新聞記者,BuzzFeed Japan創刊編集長,Google News Labフェロー。CUNY alumni

note.com/masurakusuo

古田大輔 / Daisuke Furuta @masurakusuo

5月3日は憲法記念日。国連が定めるWorld Press Fredom Dayでもあります。日本語表記は世界報道自由デー。なんか、力が抜ける

2014-05-03 00:56:29
古田大輔 / Daisuke Furuta @masurakusuo

「政治なんかカンケーねぇと多くの人が思うかもしれない。でも、政治によって僕らの日常も変わる。長い間、法律が変わらなかったのは、自分たちの力で政治を動かそうとしなかった僕らの甘えだったかもしれません」ラッパーが政治動かす ln.is/t.asahi.com/aM…

2014-05-03 13:11:08
古田大輔 / Daisuke Furuta @masurakusuo

1)1987年5月3日、朝日新聞阪神支局が襲撃され、小尻知博記者(当時29)が散弾銃で射殺された。犯行声明には「反日分子には極刑あるのみ」とあった。あれから27年の今日。この事件を「義挙」として「反日マスゴミに死を」と訴えるデモが東京本社や阪神支局前であった

2014-05-03 20:18:57
古田大輔 / Daisuke Furuta @masurakusuo

2)阪神支局前で5月3日にあからさまに「死を」と訴えるデモが開かれたというのは聞いたことがない。ぼくは「社会の右傾化」と言われてもピンとこないが、このようなデモに違和感を持つ人が少ないとしたら、その社会は明らかにおかしくなっていると思う

2014-05-03 20:19:17
古田大輔 / Daisuke Furuta @masurakusuo

3)丸腰の人間がある組織に属しているという理由で射殺され、その行為が「義挙」とされ、残された家族や仲間が27年後も悲しみその日に「一人では足りない」と叫ぶ。では、ぼくも殺されて当然の人間なんでしょうか?

2014-05-03 20:19:40
古田大輔 / Daisuke Furuta @masurakusuo

4)ぼくがこれまで書いた記事やツイートの中に一つでも「反日」の記事があるでしょうか?政府に批判的なオピニオン記事を書いたことはあります。それは殺されて当然の悪いことなんでしょうか?

2014-05-03 20:20:08
古田大輔 / Daisuke Furuta @masurakusuo

5)昨年、英ガーディアンの編集長が機密問題の暴露報道で政府から国益を害していると批判され、国会で「国を愛しているのか?」と質問されました。そのときの返答をもう一度引用します。

2014-05-03 20:21:24
古田大輔 / Daisuke Furuta @masurakusuo

6)「私たちは民主主義国家に生きています。この盗聴報道に従事する人たちの多くは英国民で、この国で暮らす家族がおり、この国を愛しています。私はあなたが「国を愛しているのか」と質問したことに驚いていますが、答えはYESです」

2014-05-03 20:21:41
古田大輔 / Daisuke Furuta @masurakusuo

7)「私たちは愛国者です。そして私たちが愛しているものとは、民主主義国家そのものであり、報道の自由そのものであり、この国ではこういった問題を議論し、報道できるという事実なのです」完

2014-05-03 20:21:59
Kaoru Tsurumi @TKaoruMI

@masurakusuo ツイート拝見しました。私は元幹部自衛官の娘で、かなり右よりの家庭で育ちました。祖父の戦友や部下がいるという事で靖国参拝もします。しかし本当に国を愛するという事が、政府に意見できない事だと思った事はありません。自分の国を信じて議論できる日本であるべきです。

2014-05-03 20:31:10
古田大輔 / Daisuke Furuta @masurakusuo

ありがとうございます。同感です RT @TKKaoru: 本当に国を愛するという事が、政府に意見できない事だと思った事はありません。自分の国を信じて議論できる日本であるべきです。

2014-05-03 20:37:56
古田大輔 / Daisuke Furuta @masurakusuo

@makilovesyou1 ありがとうございます。信頼に応えられるようにがんばります。

2014-05-03 20:43:27
Kaoru Tsurumi @TKaoruMI

@masurakusuo こちらこそリツイートありがとうございます。日本が世界中のどこの国にも真似できない素晴らしい国である為に、この国にいる立場や視点の違う者同士が議論し合う事こそ大切です。その為に大切な言葉をこれからも使ってお仕事頑張って下さい!

2014-05-03 20:44:35
古田大輔 / Daisuke Furuta @masurakusuo

ありがとうございます。沈黙する気はありません。阪神支局襲撃事件の後、朝日新聞が掲げた言葉は「明日も喋ろう」です RT @jun13_: 反対意見にも向き合おうとする古田記者のツイートに感心しています。古田記者のような方が委縮し沈黙へと向かうとしたら残念

2014-05-03 21:15:33
梅原季哉 Toshiya UMEHARA @tosume

広島市立大学・広島平和研究所教授(国際関係論)。元新聞記者で、長崎を振りだしに、ブリュッセル、ウィーン、ワシントン、ロンドンの各地で特派員や国際報道部や東京社会部のデスク、東京本社編集局長補佐などを務めました。著書に『戦火のサラエボ100年史』(朝日選書)『ポーランドに殉じた禅僧 梅田良忠』(平凡社)。

梅原季哉 Toshiya UMEHARA @tosume

1)1987年5月3日、朝日新聞阪神支局に押し入った目出し帽の男がいきなり散弾銃を撃ち、その場にいた小尻知博記者(当時29)を殺しました。あれから27年のきょう、東京本社前や阪神支局前で、事件を「義挙」とたたえるデモがあったそうです。同じ朝日新聞の記者として考えたことを記します。

2014-05-03 21:02:21
梅原季哉 Toshiya UMEHARA @tosume

2)あの事件があった当時、私は就職活動中の大学5年生でした(留学したこともあって留年していました)。当時からマスコミ批判はあり、私も、この業界に進むべきかどうか迷っていました。きれいごとを言って自分たちのことを棚に上げているのではないか、という疑念がありました。

2014-05-03 21:05:27
梅原季哉 Toshiya UMEHARA @tosume

3)しかし、阪神支局で、妻と2歳の娘がいる29歳の記者が「朝日新聞の記者である」というだけの理由で銃殺された、という報道に衝撃を受けました。これに黙っているわけにはいかない、と思いました。背中を押される思いで朝日新聞を志望して入社試験を受けたのです。だから、他人事ではありません。

2014-05-03 21:08:49
梅原季哉 Toshiya UMEHARA @tosume

4)あれから27年間、今の朝日新聞の報道のありようにはいろんな欠点があると思います。私自身、論調やニュースの扱いに違和感を覚えることもあります。でも、それが言論というものなのです。言論をよくするには、互いの存在を尊重しあった上での言論を通じてしか手段はありません。

2014-05-03 21:12:09
梅原季哉 Toshiya UMEHARA @tosume

5)朝日新聞はツイッターを積極的に活用して、多くの記者がアカウントを持ちいろんなことを発信しています。朝日新聞記者を「反日」「ゴミ」「デマ」とレッテルを貼ってののしる人は、どうか一人ひとりの発言を読んでいただきたいと思います。「御用マスコミ」とたたく方も同様です。

2014-05-03 21:16:48
梅原季哉 Toshiya UMEHARA @tosume

6)朝日新聞の論調を平和ボケと批判される方もいます。時に皮相的な情緒だけで反戦平和を扱った報道も過去にはあったかもしれません。ただ、国際報道の現場でさまざまな暴力、紛争を目にしてきた私の実感としていわせていただければ、戦争ほど理不尽なものはありません。美しい戦争なんてありません。

2014-05-03 21:25:09
梅原季哉 Toshiya UMEHARA @tosume

7完)平時の社会において、暴力で言論を封じることが正当化されないのはいうまでもありません。「被害者にも落ち度がある」論を認めるべきではありません。朝日新聞が気に入らないのはまったく自由です(悲しいですけど)。でも、記者が殺されて当然、といった言説だけは絶対に受け入れられません。

2014-05-03 21:33:02

まりもらら @9146972

ま、いろんなもん読まなあかん、ちゅうことやね?

2014-05-03 21:24:23
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