「表裏比興の者――ウィルヘルミナ・フォン・ミュンツァー伝」（銀英伝2次創作、メアリー・スー、歴史改変）

現場猫教授 @Dr_crowfake

敵将パエッタ、そしてその幕僚たるヤン・ウェンリー恐るべし。事態を正確に理解したウィルへルミナはラインハルトとの連携を緊密にすべく、彼との対話の場を設けることとする。

現場猫教授 @Dr_crowfake

「ミュンツァー家一門をラインハルト様の郎党とみなして存分にお使いください」それがウィルへルミナの最初の言い分だった。

現場猫教授 @Dr_crowfake

これに対しラインハルトは苦笑し、自分は一介の武官に過ぎないとかわそうとするが、ウィルへルミナは「やがて銀河の覇者となろうというお方が、自ら使い潰してくれと望んで現れるものをはねのけるは狭量」と食い下がった。

現場猫教授 @Dr_crowfake

ラインハルトは顔を改め「なぜ私が銀河の覇者たらんとすると思うのか」とウィルへルミナに問うた。

現場猫教授 @Dr_crowfake

それに対しウィルへルミナは、いずれ訪れるであろう銀河帝国内部の混乱において覇を唱えうる能力を持つのはラインハルトひとりであり、その覇業は銀河帝国全臣民にとって最も理にかなったことであると明言したのである。

現場猫教授 @Dr_crowfake

インハルトは破顔一笑し「なれば、そなたらを手足のように振舞おう」と告げたという。ウィルへルミナとラインハルトの、これが決定的な結びつきであった。

現場猫教授 @Dr_crowfake

続く同盟のイゼルローン攻略、そして帝国領侵攻作戦は、ラインハルトの機略によって帝国にとっての重大事とならずに済んだ。イゼルローン攻略の英雄ヤン・ウェンリーと、アムリッツァ会戦の英雄パエッタの尽力にもかかわらず、同盟はその戦力の半数を失って撤退せざるを得なかったのである。

現場猫教授 @Dr_crowfake

この戦いにおいても、ラインハルトに属したミュンツァー家郎党は大活躍し、その武名を高らかにした。

現場猫教授 @Dr_crowfake

そして。皇帝が死んだ。皇帝亡き後の権力闘争において、皇帝の孫エルウィン＝ヨーゼフを擁立するラインハルト派と、ラインハルト専横を排撃するブラウンシュバイク＝リッテンハイム派との抗争が帝国内戦を呼び起こそうとしていた。

現場猫教授 @Dr_crowfake

そこで主導権を握ったのは、オーベルシュタインとヒルデガルトであり、ウィルへルミナは自領安定化のため辺境に引き下がらざるを得ず、中央で高まる軍事衝突の可能性に切歯扼腕せざるを得なかった。

現場猫教授 @Dr_crowfake

結果、この政治闘争はヒルデガルトによるオーディン周辺有力貴族のラインハルト陣営への参加と、オーベルシュタインによる首都不穏分子の摘発という形でラインハルトが勝者となり、敗者となったブラウンシュバイク＝リッテンハイム同盟は反乱軍として内戦を勃発させる。

現場猫教授 @Dr_crowfake

だがそれこそが、ウィルへルミナの待ち焦がれていたチャンスだった。

現場猫教授 @Dr_crowfake

ウィルへルミナは父と計らい、父を反乱軍へと参加させつつ自分はミュンツァー家惣領の地位を確保。親族や郎党を糾合し、辺境で反ブラウンシュバイクの独自勢力を形成し、ラインハルト率いる帝国軍との連携を図る。

現場猫教授 @Dr_crowfake

同時に、この機会に同盟が帝国への干渉戦争を仕掛けてくることを予測し、フェザーン経由で多数の軍需関連株式を買い付け、軍資金を入手する。これにより、経済的・軍事的自給体制を作り、ラインハルトの主力がブラウンシュバイク＝リッテンハイム同盟を叩く側面支援をすることが彼女の目的だった。

現場猫教授 @Dr_crowfake

はたして、ブラウンシュバイク＝リッテンハイム同盟はウィルへルミナの封土＝ミュンツァー伯爵領に攻勢を仕掛けてくる。ウィルへルミナはこれを各個撃破し、周辺星系を平定するとともに、善政を敷きラインハルト体制の正統性を市民レベルで浸透させることに成功する。

現場猫教授 @Dr_crowfake

しかしこれを憂慮したブラウンシュバイク＝リッテンハイム同盟がファーレンハイト提督を主力とする追討艦隊を派遣してくるにいたり、正面交戦の愚を悟って艦隊の大半を後方補給線遮断のために分散させるとともに、各星系を無防備化し、中核部隊をキルヒアイス提督率いる辺境追討艦隊へと合流させる。

現場猫教授 @Dr_crowfake

キルヒアイス率いる辺境追討艦隊はウィルへルミナの策謀によって疲弊したファーレンハイト艦隊及びその後詰たるリッテンハイム艦隊を撃滅し、ブラウンシュバイク＝リッテンハイム同盟をガイエスブルグへと追い詰めた。

現場猫教授 @Dr_crowfake

しかし、そこでラインハルト陣営に取っての悪夢的報告が届く。

現場猫教授 @Dr_crowfake

「同盟軍、アムリッツァの名将パエッタを先陣に、帝国へと侵攻」――ラインハルトはガイエスブルグへの攻囲に必要な最小限の戦力を残し、全力で同盟軍の迎撃に向かう。その中には、キルヒアイスの幕僚の地位を占め、帝国艦隊の各所に自らの郎党を浸透させたウィルへルミナの姿もあった……。

現場猫教授 @Dr_crowfake

メアリー・スーを導入するにあたって敵方も強化すべく、パエッタが何故か強化されていますがこれはユーザーのニーズに応じたものです。

お菓子っ子 @sweets_street

@ninomae_fumi 書きましょう(｀・ω・´)ｂ

現場猫教授 @Dr_crowfake

@sweets_street プロットは5巻辺りまではできてますが……その……時間がなくて……。

お菓子っ子 @sweets_street

@ninomae_fumi +（0ﾟ・∀・） + ﾜｸﾃｶ +

現場猫教授 @Dr_crowfake

@sweets_street パエッタが何故か名将になっており、というか戦術レベルでは名将のはずなのでそうしたのですが、ヤンを入れる度量があったので戦略レベルまで見通せるチート入れて、バランスとりました。

お菓子っ子 @sweets_street

@ninomae_fumi 実戦指揮官強化するより、統合作戦本部や国防委員会の軍官僚を強化したほうが強くなりそうな気がしますね。あの国の一番駄目なとこって、戦争指導体制だから