「嘘をつく」ことと「真実を語る」ことの戦略的優位性について考えてみた
- nyaa_toraneko
- 2918
- 0
- 0
- 0
「嘘をつく」のと「真実を語る」のとどちらが戦略的に有利かというと、少なくとも「真実を語る」ほうが頭脳に与えるストレスが低く、結果コストが安くなるという利点があると思う。
2010-11-06 03:40:23嘘を維持しつづける際、その中核の嘘を守るために、さらにその周辺により小さな嘘を並べる必要に迫られることがよくある。これらの嘘に相互矛盾が生じないようにチェックするためには、極めて高度な知性の働きが必要とされる。だがなかなかそのストレスに耐えられる人はいない。だからこそ嘘はバレる。
2010-11-06 03:43:16ならば「嘘をつく」よりも、より思考するストレスが軽い「真実を語る」ほうが、最終的にはコスト安となるのだと思う。逆を言えばそこまでして守りきった嘘は、真実になってしまうだろう。そんな墓場の中まで持って行ける嘘はそうそうあるもんじゃない。だから大抵の場合、真実を語ったほうが有利だ。
2010-11-06 03:45:57民事裁判では原告も被告も同じ立場だからこそ、お互いの主張の矛盾を鋭く付き合う側面がある。どこを認め、どこを否認するか。そこに戦略が生まれる。裁判のゲーム化というと、つい事件として派手な刑事裁判のほうに目が向いてしまうが、本当に知的なゲームたり得るのは民事裁判のほうかもしれない。
2010-11-06 03:55:07@nyaa_toraneko 民事裁判のお話、原告被告の主張を整理、衝突する点を抽出、それら点について調査、各点でどちらの主張が正しいかを認定、それらを一望して、だれが見てもこちらの主張がこれくらい正しい、という形式を作ってから、判決(大抵はそのまえに和解勧告)となるようです。
2010-11-06 04:20:57@nyaa_toraneko とても時間がかかりますが、嘘をつく方は最後はヘロヘロになるようです。金メッキの嘘も泥だらけの真実もあぶり出されます。ただポーカーに似て、時間労力資金をチップとして積み上げつづけるたえ、カードが良くても負ける(勝負を降りる)事はあるようです。
2010-11-06 04:23:48@nyaa_toraneko たしかに、訴訟のゲーム的側面が強く現れるのは、刑事より民事ですね。民事訴訟の戦略に関する研究分野は、「要件事実論」としてまとめられています。多くの司法修習生や法科大学院生は、「要件事実論」の修得に最も難儀しているようです。
2010-11-06 04:25:18@mTsuruta そうですね。その際に裁判所に準備書面というのを提出するのですが、そこをどうやって作るのかが、おのおのの弁護士さんの腕の見せどころとのことです。
2010-11-06 04:25:58@Pqks778 民事裁判のほうが、極刑が下ることがまずありませんから、余計その辺りの戦略性が出るのかもしれませんね。法廷の場にでれば皆平等という考え方は、逆に素人にもそのような戦略的思考を求める部分がありますので、非常にタフな環境かとも思えます。
2010-11-06 04:39:20@mTsuruta 裁判をゲームと考えれば、当然「有利であっても降りる」というのも立派な戦略かと。イメージ的には、ポーカーはポーカーでも、テキサスホールデム系の本格的なものにより近いかもしれませんね。
2010-11-06 04:41:07@nyaa_toraneko テキサスホールデム系、なるほど。どんどん共通の札になっていく辺りがそうですね〜。 手が悪いから、相手の資金源を合法的に攻撃して、降りるように仕向ける、という法廷外の争いもあるようです。
2010-11-06 04:53:54ってか、法曹系の士業の人が最初にぶちあたるのが「何が事実か」の壁って聞いたよ?学校じゃ「こういう事実があったとして~」から開始されるから訓練が不十分だって。 QT @nyaa_toraneko: (._.) φ メモメモ「要件事実論」>http://bit.ly/cXIcEq
2010-11-06 05:13:05@hinaginu みたいですね。特に最近の法科大学での教育方針に関して、疑問を呈しているブログを同時に見つけましたので、さっきまで非常に興味深く読んでおりました。>「黒猫のつぶやき」http://bit.ly/9wYG2b
2010-11-06 05:50:56