茂木健一郎（@kenichiromogi）さんの連続ツイート第1226回「日本食で、アメリカを救おう！」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第１２２６回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、今日思ったこと。

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にあ（１）さっきネットを見ていたら、日本マクドナルドが、期間限定でトンカツバーガーみたいなのを販売するというニュースが出ていた。ぼくは思った。「ずっと販売したらええ」「アメリカでも、販売したらええ」。トンカツの味は、アメリカ人にも、絶対に受けるはずだ。

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にあ（２）アメリカによく学会で行くが、とにかく参るのがホテルの朝ご飯で、なんの代わり映えもしないメニューしかない。卵とベーコンのアメリカンか、パンだけのコンチネンタルか、あるいはヨーグルトとシリアルみたいなやつ。２日くらいはいいけど、身体が「いい加減にサラセン帝国」となってくる。

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にあ（３）そんな時、「近くに立ち食いそばあればいいのに」「朝カレー食べられればいいのに」「吉野家や松屋があればいいのに」と思う。あるいは、コンビニがあれば、おにぎりとか買えるのに、と思う。アメリカに行ってまで、そんなこと思うなというかもしれないが、いや、思っていいのだ。

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にあ（４）振り返ってみると、ぼくがアメリカに行き始めた高校生の頃は、まだ向こうの方が「先進国」とか、「本場」という思いがあったから、飯がまずくても、「これが本格だ」とか、せいぜい「ところ変われば品変わる。アメリカ人は、こういうのがおいしいのだ」と思っていた。

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にあ（５）そのうち、「いや、どうも、彼らは食の多様性を知らないだけじゃないのか」とわかってくる。先日アリゾナに行った時も、ツイッターの英語アカウントでアメリカ人とやりとりして、その人は「朝カレーなんて考えられない、トーストかオートミールかシリアルに決まっている」と言っていた。

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にあ（６）その人は、毎朝オートミールらしいが、「じゃあ、美味しいと思っているのか」というと、「そう決まっているから食べている」「祖母がそれ以外許さなかった」みたいなこと言っている。じゃあ、朝カレー食べばいいじゃん、朝からラーメン食べてもいいじゃん、と僕は思ってしまった。

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にあ（７）日本の大学は、周知のようにトホホである。政治は・・・。メディア、ジャーナリズムは○○○。しかし、日本には食がある！　朝ご飯から、何を食べてもいいという自由がある。アメリカは、表現の自由とか言っている割には、朝食の表現の自由が足りないのだ！

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にあ（８）アメリカの田舎街の人に、日本のコンビニで、朝から買える食材の多様性を見せたら、卒倒するだろう。いいじゃないか。日本のコンビニ、アメリカ進出しちまえ！　カツカレーの快楽、寿司パックの喜びに目覚めさせちまえ！　朝はオートミールで決まっているなんて、そんな悪習やめちまえ！

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にあ（９）日本食で、アメリカを救う。世界平和に貢献すると、私は本気で信じるぞ。先日会ったイギリス人は、一番好きなのはカツカレーと言ってたし、フランス人をお好み焼きで卒倒させたこともある。最強のおたふくソース！日本の食でアメリカを救おう。日本には大学や政治はなくても、食がある！

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以上、連続ツイート第１２２６回「日本食で、アメリカを救おう！」でした。