「秘密の湖」展
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豊嶋さんとは院で同じ榎倉教室だったから、背中合わせで1年間制作をしていた。お互いに無言で。その頃も今も、ほんとうにまだ全然わからない。いつまでも興味深い人。私自身の過剰さのバランスについても、あの頃から続いている問題なのだろうな。
2013-12-13 01:19:4812月13日、読売新聞朝刊「3氏が選ぶ展覧会ベスト4」 ・建畠 晢 工藤哲巳、志賀理江子・向井山朋子+ジャン・カルマン、フランシス・ベーコン、中原浩大 ・椹木野衣 JR、コンタクトゴンゾ、中原浩大、絶命展 ・光田由里 秘密の湖、福田美蘭、小林正人+杉戸洋、路上と観察をめぐる表現史
2013-12-13 12:28:30今日は、かんらん舎の《痕跡》〈福田尚代の「言葉の精霊」と小さな化石たち〉最終日でした。化石たち、名残惜しいけど、さようなら。
2013-12-14 21:51:21今回は、私からの個人的なご案内はお送りしませんでしたが、ツイッターを見て、という方が多かったと聞きました。ありがとうございます。また、芳名帳を置かない場ですので、お名前は把握できず…。失礼ありましたら、ごめんなさい。
2013-12-14 21:54:38『ヘンリー・ダーガー 非現実を生きる』編著 小出由紀子(平凡社コロナブックス)が届く。http://t.co/qnvEILCwYG
2013-12-19 18:31:37小出さんを素敵な不思議な方だなぁと思うのは、 作品の題名や素材の翻訳の件で相談をしているだけなのに、次々と送られてくる質問に答えていると、まるで精神分析を受けているかのような作用が現れるところです。
2013-12-19 18:33:18思いきって、先日注文した「ベアト・アンジェリコの翼あるもの」(アントニオ・タブッキ著)が届く。昔持っていた一冊は、刺繍をして手放してしまったのだ。もう一度、手に入れたいと思った時は、私には手の届かない古書となっていた。その本が届く。
2013-12-22 20:33:09以前述べたけれど、書物の頁を折り込んだ「翼あるもの」という作品は、初めの数年間、ただ「鳥」と呼ばれていた。この本を読んで、その正体と、ほんとうの名前を知った。
2013-12-22 20:34:26なぜ急に、もう一度手に入れたいと願ったかというと、この短篇集の中の別の話が、制作中の作品に深く関係しているとわかったから。「翼あるもの」と「バートルビー」と「海底2万海里」が繋がった。なんという不思議、偶然、必然なのだろう。
2013-12-22 20:35:14恐らく自分にしか見えない法則で、偶然と偶然の結びつきを発見し、たぐり寄せ、思いがけない光景が現れた時の高揚感。「だからどうしてもこうでなければならない。そしてそれは作られなければいけない」という強迫的な衝動。そんな作品の成り立ちを説明したところで、共感される訳ではないが。
2013-12-22 20:41:39もし誰も見ていなかったら、私は同じようにするだろうか?展覧会の度につきまとう疑い。空に向けたものを、人にも向けなければならないのなら、私はこちらを選ぼう(と言って破り捨ててしまった)。
2013-12-23 20:58:10「永久に、二つのうちのどちらかに決めねばならず、どちらにするかわかっていたからだ。僕は息をこらし、ちょっとのあいだ考えてから、こう思った。『よし、それじゃあ僕は地獄へ行こう』こう言うと、僕は紙を引き裂いてしまった。」(『ハックルベリー・フィンの冒険』)
2013-12-23 21:33:54夢を見た。知らない村で、助けられた。薬屋の女の人が、村の名前を教えてくれた。読み方と書き方を、処方箋みたいに渡してくれた。目が覚めて、調べたけれど、そんな村はなかった。でも他に、探し方があるような気がする。
2013-12-24 08:05:02今日の食事は、田舎パンと、新鮮なオリーブの実と、クミンシード入りのゴーダチーズだった。パンの残りは、小さく千切って卵液に浸す。明日は、ブレッドプディングに生まれ変わる。
2013-12-24 23:29:53無心にパンを千切っていると、いつも不思議な気持ちになる。誰の為か、何の為か、いっしんにパンを千切っている、何か自分ではない者のようなたくさんの記憶。そして最後のひとつは、どうしてか外へ放り投げたいと思う。
2013-12-24 23:51:14回顧2013美術 読売新聞 3氏が選ぶ展覧会ベスト4に「秘密の湖展」が。光田由里氏ー新たな語法を繊細に紡ぎだす女性作家展、、 http://t.co/umF2cTx5WO
2013-12-28 16:44:07福田尚代。小出由紀子事務所での小さい企画と、ミュゼ浜口陽三の「秘密の湖」。ミュゼは2回。消しゴムや色鉛筆の芯の彫刻がまだ瞼の裏に浮かぶ。宝物のような時間。
2013-12-31 00:28:40作品について。今年は何より展示を再開したのだと思うと感慨深い。とくに幾つかの同じ作品を、別の視点から組み合わせたときの変容(これは次の展示へも続く)。
2013-12-31 09:23:39今年も継続して思うのは、確実に自分の一部である悪について。自分の中の悪を、最悪の形(戦争のような)にするのではなく、消滅させるのでもなく。美しさに反転する可能性についても。
2013-12-31 09:32:29