【標的確認】 美味しんぼ鼻血問題で優先すべきは何か? 【論点整理】
美味しんぼ第二週(´・ω・`)
飛び交う論点を整理してみる(・ω・)
論点1(優先順位はこの時点では不同とする)。 【表現】 ・表現手段の自由は反対意見によって規制されるべきか ・発表場所の自由は反対意見によって剥奪されるべきか ・表現(発表)の自由と批判の自由はともに担保されるべきか
2014-05-10 16:34:44論点2(優先順位はこの時点では不同とする)。 【内容】 ・主張された内容の間違いは作品ごと撤回されるべきか ・主張された内容の間違いは、「間違えた作品内で是正される」べきか ・内容の是非についての検証は誰が責任を負って行うべきか
2014-05-10 16:36:23論点3(優先順位はこの時点では不同とする)。 【救済】 ・表現された内容が、表現者の意図に関係なく加害行為(及びそれを誘発する行為)となっている場合、救済の責任は誰が負うべきか ・表現者の主張が被害を生む場合、無限の救済責任が表現者に発生するか
2014-05-10 16:38:14論点3(優先順位はこの時点では不同とする)。 【救済】の続き ・表現者に同調した共感者は、表現者と同等の救済責任を負うか ・表現内容によって発生した具体的な救済対象者(被害者)はどのように認定するか ・それらの救済はどのように行うべきか
2014-05-10 16:39:22論点4(優先順位はこの時点では不同とする)。 【優先順位】 ・加害者(表現者)への処罰、或いは糾弾の根拠法は何が考えられるか。 ・加害者への処罰・糾弾と被害者の救済は、どちらを優先して行うべきか。
2014-05-10 16:40:45ここから考え事(=Д=`)
なんかぞろぞろ考えてみたけど、美味しんぼ問題は、 A【加害者本人を糾弾する】 B【作品内容(の間違い)を批判する】 C【(漫画形式という)表現手段を批判剥奪する】 D【(スピリッツという)表現場所を批判剥奪する】 という糾弾系と、被害者の救済の話が混同されてる気がする。
2014-05-10 16:42:59これ http://t.co/V3Zf5ihOwI のうち、A(加害者=原作者)及びBは理解できるし許容されるべきだという意見が大勢を占めている。そこから踏み込んでC(表現手段)とD(表現場所)を剥奪せよという意見にまで進んでいるものについては、批判者内でも議論が割れている。
2014-05-10 16:44:45所謂表現規制反対系は、C、Dに同調すると、後でブーメランになる(異論があれば表現手段と場所を第三者が剥奪して良い、という前例になる)ので、そこに踏み込めない。
2014-05-10 16:45:43現役作家などでは、C/Dについては「行きすぎ」「保留」の意見がちらほら見える。「作家の責任は編集部の責任、引いては版元出版社の連帯責任」という主張は、C/Dを肯定している。
2014-05-10 16:46:52もし、スピリッツが「美味しんぼしか掲載されていない雑誌」であるなら(つまり単行本などなら)、C/Dは現状よりは相応の説得力を持つが、「主張の異なる複数作品が掲載されている雑誌」であることを考えると、原作者への批判に対する罰は、その他の連載者全員が連座すべきなのか?という話にもなる
2014-05-10 16:48:43ここら辺りは、既に「内容の是非」や「被害者の救済」からは離れていて、「連座すべき対象者の線引きはどこまで行うべきか」という論点になっていると思う。議論を止めるものではないが、「内容の間違いについての指摘」「被害者の救済」からは離れていることは自覚しておくべきかも。
2014-05-10 16:50:05で、重要であるにも関わらず、割と置き去りにされている感があるのが「被害者の救済」。この場合、具体的には「美味しんぼの間違った説明によって、不当な差別、事業上の不利益を受ける可能性が増大した対象者(自治体、人)の救済をどのように行うか?」という点。
2014-05-10 16:51:24@azukiglg 漫画誌であることよりもスキャンダルの手法を使えば売り上げが上がる、と思う編集方針ならば一度人事の刷新を大規模にやった方が良いと思いますが、気になるのは「今回もまた小学館」という事で。真偽不明とは言え漫画家の権利を低く見てる話がちらほらあるんで
2014-05-10 16:51:59民事では「損失が発生した場合、これを金銭に換算して請求する」という形になるけど、そうだとするなら「誰が主体(原告)となって誰を訴え、幾ら請求するのが妥当で、その請求額によって原告の喪失した利益は十分に救済できるのか?」という疑問も残る。
2014-05-10 16:52:45刷新というのは「社員を首にする」とかでない限り、同じことが起きるかと。 QT @tam99z: @azukiglg 漫画誌であることよりもスキャンダルの手法を使えば売り上げが上がる、と思う編集方針ならば一度人事の刷新を大規模にやった方が良いと思いますが、気になるのは「今回もまた小
2014-05-10 16:53:24その該当社員を首にしたところで、「一度成果を上げた成功体験」を持った人は、それをする場所が変わるだけで何度もそれを繰り返すので、「小学館」の浄化になっても「加害者の改心」には結びつかない。 QT @tam99z: @azukiglg 漫画誌であることよりもスキャンダルの手法を使え
2014-05-10 16:54:21んで、話を戻して、「風評加害」は、加害者当人は共感者を【煽る】役を担っているという点を考えると、旗を振っていた加害者を粛正しても、それに共感した加害行為そのものの拡散を完全に押さえることはできないので、「風評加害」は継続し「風評被害」は発生し続ける。
2014-05-10 16:55:51つまり、「風評加害者の表現を単純に停止させるだけ」だと、被害者の救済に繋がらない。加害者を処罰・糾弾・表現手段の剥奪などを行っても、既に発行された内容の拡散は進んでいるわけで。言うなれば、ビン・ラディンを処刑してもアルカイダのテロが収まらない、みたいなもん。
2014-05-10 16:57:03精神的支柱になっている個人を抹消しても、それに感化された全員を抹消することは困難であるので、単純に原作者の発表手段を剥奪しただけでは、被害者の救済には結びつきにくいのではないか。
2014-05-10 16:58:00原作者の「発表手段の剥奪」についても、例えば「小学館が原作者を放逐する」という選択肢を採れば小学館での発表はなくなるが、原作者に同調する他の出版社、或いは原作者の個人的な発表そのものまでを止めることはできない。つまり、版元を押さえても根本解決はしない。
2014-05-10 16:59:26結局の所、「漫画作品の中で冒した瑕疵は、同一の漫画作品の中で正す」という形に収めるのが、最も効果が大きく関係した全員に取っても効率良く安上がりということになるのではないか。
2014-05-10 17:01:12