ヲヅデルセン童話「しかインベスと　きょうは聖母の日！」

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聖母がおうちにかえってくると、ペコが「おかえりなさい。」といって、聖母にとびつきました。それから、大きなひとが、あかいはなをわたしました。ペコが「きょうは、母の日だよ。ペコと、しかちゃんが、おしごとをしたんだよ。ケーキをもらったよ。」と、聖母におしえました。

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しかインベスは「聖母のおいわいのケーキです。」といって、いちごがみっつのった、おちちのケーキをさしだしました。聖母は、大きなめをまるくして、それから、ペコとしかインベスのあたまをなでてくれました。大きなひとのあたまもなでてあげて、聖母はほんとうにじひぶかいかたです。

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聖母は、おちちのケーキをよっつにきりわけました。いちごはみっつだけなので、ひとつだけ、いちごのないケーキができました。しかインベスは、いちごがないのをもらいました。ひとつ、ほらふきレモンのせいれいにあげてしまったので、しかたがありません。

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聖母と、ペコと、大きなひとは、じぶんのいちごのはんぶんを、しかインベスにくれました。しかインベスのいちごは、はんぶんと、はんぶんと、はんぶんで、たくさんになりました。「たくさん、たくさん。」といって、しかインベスはなきました。とってもうれしかったのです。

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３にんといっぴきは、聖母のいれてくれたおちゃで、かんぱいをして、おちちのケーキを、すっかりたいらげました。しかインベスは、みんながくれたいちごを、おさらのすみっこに、だいじにのこしておきました。そして、いちばんさいごに、ぱくっとたべました。

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「おいしい、おいしい。」といってしかインベスがわらうと、それをみていたペコも、にっこりわらいました。聖母も、大きなひとも、わらっています。聖母の日は、みんながしあわせな日。われらの聖母に、さちおおからんことを。かんぱい！ おしまい