リーマン三成様(27)と女子高生左近ちゃん(17)兄妹

エリートリーマン三成様(27)とその妹♀左近ちゃん(17)のいちゃいちゃべたべたとした日常まとめ。その周りの人の話→ http://togetter.com/li/671251
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澪@原稿に追われている @mskiktsk

次の週末また部活で出掛けていった左近ちゃん。おうちで休日を過ごしていた三成様のもとに一本の電話が……何と駅で妹が痴漢に遭ったので迎えに来てほしいとの電話でした!

2014-05-12 01:21:50
澪@原稿に追われている @mskiktsk

近場だったこともあり、バイク飛ばして五分ですっ飛んでいく兄成様。駅の事務室では怖い顔で相手を睨み付ける左近ちゃんと、その隣で泣きじゃくる少女と、怒鳴り散らすオッサンの三人が居ました。

2014-05-12 01:25:26
澪@原稿に追われている @mskiktsk

どうやら情報が錯綜していたらしく、実際に痴漢に遭ったのは泣いている少女、左近の部活仲間でそれを咎めて声を上げたのが左近でした。男は冤罪だと自分の容疑を認めようとせず、事態は平行線の一途を辿っているようです。

2014-05-12 01:29:07
澪@原稿に追われている @mskiktsk

口角に泡を飛ばして怒鳴る男。「冤罪だ!そもそもそんな軽薄そうなガキの言うことなど信用出来るか!どうせでっち上げで俺をゆすろうとしてるんだろう!全く性根の腐ったガキだ!!」

2014-05-12 01:35:30
澪@原稿に追われている @mskiktsk

「―――ふざけるな。」地を這うような、それでいて静かな声音が場に落ちました。「戯れ言を抜かすなよ、下衆が。左近はそのような下らない所業に手を染めるような愚行は犯さない……今すぐ撤回して土下座で詫びろ!!私の妹を愚弄するなど、断じて許可しない!!」

2014-05-12 01:42:08
澪@原稿に追われている @mskiktsk

凄まじい気迫、凄まじい剣幕。人ひとりそれだけで殺せそうな殺気に事務室が気圧されます。三成の威圧にあれだけ喚いていた男も怯んでいる様子です。左近は強張っていた顔から驚いたように三成を見つめていました。

2014-05-12 01:47:04
澪@原稿に追われている @mskiktsk

誰もが思わず声を失うなか、そこへ唐突に事務室のドアが開きました。 「すみませーん、ちょっとよろしいですか?あの、私ズバッと視てました。このおじさんがそちらの方のおしりを触っているところを!」 突然現れた少女は男を指差して言いました。

2014-05-12 01:50:07
澪@原稿に追われている @mskiktsk

仕事終わった!昨日の三成兄さんと妹左近ちゃん~左近ちゃん痴漢に遭遇するの巻~の続き呟く!

2014-05-12 23:23:40
澪@原稿に追われている @mskiktsk

【昨日のあらすじ】今よりちょっと前の、左近ちゃんがまだJC(女子中学生)だった頃の話。左近ちゃんの友達が痴漢に遭ったのを左近ちゃんが咎めるも男は冤罪だと左近ちゃんを罵倒。連絡を聞いて飛んできた三成兄さんぶちギレ。そこへ通りすがりの女子高生☆男の痴漢行為を目撃したと証言。

2014-05-12 23:29:22
澪@原稿に追われている @mskiktsk

「なっ何を言って……」「……ほう?証人が現れたようだな。つまり、これで貴様の言い逃れ等打ち砕かれた訳だ。」焦る男に三成はつかつかと歩み寄り男の胸ぐらを掴みます。「……さっさと認めて頭を垂れろ。私は気が長くない……!」男を締め上げる三成。

2014-05-12 23:42:46
澪@原稿に追われている @mskiktsk

「みっ三成様!落ち着いてください!」それまで呆然としていた左近ちゃんでしたが、兄が本気で男を殴りかねないのを察して慌てて止めに入ります。妹に抱き付かれてはっと我に返る三成。

2014-05-12 23:47:02
澪@原稿に追われている @mskiktsk

三成の剣幕がよほど恐ろしかったのか、その後男は素直に罪を認めました。実際の被害者ではない左近ちゃんはひとまず解放され、帰ることに。帰り道、バイクを押しながら二人で歩きます。(三成兄さんあまりに急いで飛び出したので左近ちゃんの分のヘルメットを忘れました。)

2014-05-12 23:57:54
澪@原稿に追われている @mskiktsk

「……」三成兄さん口が巧い方では断じてありません。こういう時どう声をかけていいものか分からず暫く沈黙が続きます。「……大事はないか、左近」漸く出てきたのは何とも不器用な一言。けれどもそこは13年彼の妹をやっている左近ちゃん。兄の気持ちをちゃんと理解してくれます。

2014-05-13 00:03:16
澪@原稿に追われている @mskiktsk

「はい、俺は大丈夫っすよ。直接触られたのはダチの方だし……」にこっと笑って、あいつ大丈夫かな、と呟く左近ちゃん。「……ねえ三成様、今日は違うけど、実は俺、こないだ初めて痴漢に遭ったんですよ。」「何だと!?貴様、何故言わなかった!!」

2014-05-13 00:09:06
澪@原稿に追われている @mskiktsk

「だって家帰る頃にはもう過ぎたことだし?ビックリして直ぐ電車降りちまったから犯人わかんねーし、だったらわざわざ言うこともないじゃないすか。心配かけたくねーし」歩きながら左近ちゃんはあっけらかんと言ってのけます。

2014-05-13 00:11:50
澪@原稿に追われている @mskiktsk

「おのれ……左近の癖に私に謀り事をするなど……次にそのような輩に出会ったら五指を逆に曲げてやれ。私が許可する」「いやいや過剰防衛で俺が捕まりますから。ホントにもう、三成様ってば……」くすくす苦笑する左近ちゃん。けれど不意に笑みを消して、だからほっとけなかったんです、と言いました。

2014-05-13 00:15:44
澪@原稿に追われている @mskiktsk

「触られたの部活仲間なんすけど、俺と違っておとなしい奴だから文句とか言えなくて。泣き寝入りしてたからつい割って入っちゃったんですよねー。そしたらあのオッサン往生際悪くって…ホント最悪な野郎でしたよ!」ぷんすかする左近。聞いている三成は内心左近らしいな、と思いますが眉根を寄せます。

2014-05-13 00:22:32
澪@原稿に追われている @mskiktsk

「……少しは考えてから動け。貴様とて女なのは変わりない。私に余計な心労を増やすな。」「あはっまあそうなんですけど!」三成の小言に何故か左近は嬉しそうに笑いました。そうして三成の腕に自分のそれを絡め、ぴとりと頬を擦り寄せます。

2014-05-13 00:29:04
澪@原稿に追われている @mskiktsk

「……さっき、三成様が俺のために怒ってくれたのスゲー嬉しかった。心配してくれたのにごめんなさい。ありがとうございます。 ……三成様、大好き。」

2014-05-13 00:33:40
澪@原稿に追われている @mskiktsk

そう言ってすりすりくっついてくる左近ちゃん。二輪車を押さなきゃならない三成様にとって歩くのにはたいそう邪魔ですが。「……フン。」振り払おうとは欠片も思わず、そのままおうちまでくっつき虫を腕につけたまま歩いた三成兄さんなのでした。

2014-05-13 00:35:54
澪@原稿に追われている @mskiktsk

三成兄さん(27)と妹左近ちゃん(17)の話。三成さんは普通自動車免許と大型二輪免許を持っています。自分で色々カスタムしてあるその大型バイクの名前は「天君」。遅刻しそうな左近ちゃんを送っていく時などにも役立ちます。

2014-05-13 10:19:33
澪@原稿に追われている @mskiktsk

ちなみに天君、元々は父親である秀吉様の持ち物でした。体の大きい秀吉には大型でちょうどよかったのだとか。

2014-05-13 10:23:39
澪@原稿に追われている @mskiktsk

二人が亡くなってからは刑部叔父さんに預かってもらい、長年乗り手もなく倉庫の片隅にあったのを免許が取れる年齢になるや否や早速取得してきた長男が受け継いだのだそうです。

2014-05-13 10:31:14