#変態不知火さんまとめ その１９

高峯みやび @sukamelancholy

扶桑「ずーいずい♥ ほら、山城も一緒に瑞雲でずいずいしましょう♥」 山城「姉さま、正気に戻って！ いつもの儚げで優しくて美しくて女神のようで艶めかしい吐息交じりに山城、と呼んでくださいっ！」 扶桑「あぁん、ずいうんでずいずいぃぃん♥」 山城「い゛や゛あ゛あ゛！」 #変態不知火さん

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山城「憎い……。私から姉さまを寝取った瑞雲が憎いっ！」 提督「落ち着け瑞雲ぶっ壊すな！」 山城「離してっ！ 全て壊さなきゃ、姉さまは戻らないの！」 扶桑「ずいずい♥ ずいずい♥ あむっ、じゅるっ、じゅぷぷぷぷ♥」 山城「あ゛あ゛あ゛あ゛ね゛え゛さ゛ま゛あ゛あ゛」 #変態不知火さん

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筑摩「あの、提督。私、改二になったら航空巡洋艦になるのはご存知ですよね」 提督「あぁ、それがどうかしたか」 筑摩「扶桑さんみたいに、瑞雲中毒になる事は……ないですよね……？」 提督「それはあり得ないから安心してくれ……」 #変態不知火さん

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提督「加賀さんさ、五航戦の子らはどうなの？」 加賀「どう、とは何がかしら」 提督「加賀と五航戦って仲が悪いってよく聞くからさ」 加賀「私は特に嫌ってはないわ。ただ」 提督「？」 加賀「生娘としか思ってないわ」 提督「あぁ、馬鹿にしてるのな」 #変態不知火さん

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提督「今日も一日が終わるなあ」 不知火「平和な日でした」 山城「い゛や゛あ゛あ゛あ゛！姉さま、瑞雲でズイニーしないでえ゛え゛え゛」 扶桑「ずいっ♥ あんっ♥ ずぅい♥」 陸奥「レーベきゅんっ、天津風きゅぅぅん♥」 ≪防犯ブザーの音≫ 提督「……頭痛い」 #変態不知火さん

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加賀「入っていいかしら」 提督「加賀さん？　どうぞ」 加賀「開けてもらえると助かるのだけど」 提督「？　ほい。あぁ、酒とグラスで両手が塞がってたのか」 加賀「そう」 提督「グラスは２つ。晩酌に付き合いましょう」 加賀「物分かりが良い子は好きよ」 提督「はいはい」 #変態不知火さん

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提督「では乾杯」 加賀「……」 提督「ん、久しぶりの酒だ」 加賀「そう」 提督「で？　何が目的なんですか」 加賀「貴方は性交で濡らさずに挿入するのが好きなのかしら」 提督「……へいへい。お注ぎしますよ」 加賀「えぇ」 提督「……うま」 加賀「そうね」 #変態不知火さん

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加賀「グラスが空いていてよ」 提督「ん、どうも。ペース早くないですか」 加賀「そうね」 提督「加賀さんの頬赤いですよ」 加賀「貴方は顔が真っ赤よ」 提督「あんまし強くなくてねぇ」 加賀「知っているわ」 提督「そうですか」 加賀「そう」 #変態不知火さん

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提督「――俺は加賀さんの事よく知らないです」 加賀「そうかしら」 提督「です。知っているのは、お風呂では必ず右腕から始める事と、煙草はあと三度吸えるくらいで消す事、弓を引いたら必ず一秒経過してから離す事」 加賀「……」 提督「でもそれは表に見えている事ばかりだ」 #変態不知火さん

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提督「内面が見えない。トンネルのように、灯りがなければ何も見えない」 加賀「そう」 提督「あぁ、二つ内面を知ってました」 加賀「それは？」 提督「俺の人生を壊すのに執着している事と、俺を殺したがっている事」 加賀「……」 提督「俺を殺しに来たんですか？」 #変態不知火さん

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加賀「……」 提督「……ん、飲み過ぎたかな。ちょっと酔ってます、俺」 加賀「……」 提督「加賀さん？」 加賀「……貴方は不知火さんとビスマルクさんを同時に選び、指輪を渡した。左薬指には二つの指輪を着けている」 提督「そうっすね」 加賀「そして右手の小指にも」 #変態不知火さん

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加賀「右手の小指、幸せは右の小指からやってくると言われている」 提督「……」 加賀「そこに指輪をするという事は、それを止める事」 提督「……」 加賀「貴方、まだ私に未練があるの」 提督「……言ったじゃないですか。貴方を世に解き放ったら破滅する人間が増えるって」 #変態不知火さん

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提督「首輪が小指の指輪になっただけです」 加賀「私を飼い慣らしたいのかしら」 提督「無理っすね」 加賀「甲斐性なしね」 提督「作戦指揮なら出来ますけど」 加賀「そう」 提督「――加代子さんみたいな人を全て支配するなんて、無理ですね」 #変態不知火さん

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加賀「やろうともせずにどうして出来ないと断言できるのかしら」 提督「無駄だからですよ。加代子さんを監禁しても、何も変わらないし俺の言うとおりにしろと言ったって貴女は無視する。食事を与えても口にしないでしょう。そうして餓死、もしくは諦めさせて貴女の勝利となる」 #変態不知火さん

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加賀「……」 提督「そういう人でしょ、加代子さんって」 加賀「そうね」 提督「本来なら、貴女は戦闘員よりも指揮官の方が向いている。意のままに駒を動かすの、得意でしょ」 加賀「そうね」 提督「今でも俺の艦隊に居るのが不思議なくらいだ」 加賀「……」 #変態不知火さん

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加賀「本人を目の前に、酷い事を言っていると自覚していて？」 提督「そうですね、結構けなしてます」 加賀「それに、私の内面を灯りのないトンネル、と例えた事も」 提督「正確に言えば、出口がないトンネルですけどね」 加賀「そう」 提督「……もしかして、怒ってます？」 #変態不知火さん

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加賀「殺されたくて言っているのかと思ったわ」 提督「どうせ殺されるんなら思ってる事言わんといけませんし」 加賀「そう」 提督「まぁ、死にたかないですけど――」 加賀「……」 加賀さんが俺の首に手を伸ばし、そのまま押し倒す。力を込めており、唐突に呼吸が困難になる。 #変態不知火さん

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……マジで俺を殺しに来たのか、加代子さんは。そんな思いを込めて睨むと彼女は舌でぺろりと自分の唇を舐めた。 「なら、もう言い残す事は無いわね」 片手だけなのに完全に締まっている。吐く事も吸う事も出来ない。 「……」 急激に顔が熱くなり、鼓動の音が五月蠅くなる。 #変態不知火さん

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片手だけで首を絞めていたが、それが両手になり、より首絞めが強くなる。これ、呼吸以前に首の骨が折れるんじゃあねえのか。なのに俺は抵抗しなかった。薄らと笑みを浮かべたまま俺を殺そうとしている加代子さんをただ、見ているだけ。そろそろ、意識が薄れてきた。 #変態不知火さん

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――未だ、力は緩まない。 「……」 ――ぎりり、という音が聞こえる。 「……」 ――そろそろ、思考も、出来ない。 「……」 ――……あ……。 「……」 ――加代子さん……笑ってら。 「……」 ――そんな、笑顔……。出来る、んだ。 「……」 ――人、殺しの、顔だ。 #変態不知火さん

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――――。 「……」 ――――。 「……………………」 ―――――――――――――――――――。 #変態不知火さん

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「……そう。貴方はそういう人だったわね。諦めた振りをして、その内面では笑っている。貴方は私の心が見えないと言っていたわね。それは貴方もよ。私にも理解出来ないし、読む事だって出来ない。いいわ、認めてあげる。……貴方の〝勝ち〟よ」 #変態不知火さん

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意識が舞い戻り、最初に感じたのは加賀さんの熱い唇だった。しっかりと鼻を塞いで、呼吸を送り込んでいる。そして俺は咳き込む。 「……おかえりなさい」 どうも。戻ってきましたよ。 「……三途の川は見えたかしら」 残念ながら全く。 「そう」 #変態不知火さん

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「貴方は、食えない人ね」 まぁ、美味い部分なんて少ないでしょうし。 「……そう」 えぇ、きっと俺は不味いですよ。 「……今夜は貴方の勝ち」 なんの話ですかね？ #変態不知火さん

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「私の望みは苦しむ貴方をこの手で殺す事。最期の時、苦悶の表情を浮かべる貴方を殺す。けれど貴方は私に首を絞められ、呼吸が出来なくなっても全く抵抗しなかった。それでは私の望み通りになっていない。だから私に身を任せた。……でしょう」 ……読まれてら。 #変態不知火さん