【IVS 2014 Spring】Session9 アジアの子どもたちを救い続けて20年の医師が語る、これからの国際人道支援

Nobi Hayashi 林信行 @nobi

早いもので20回目となる #IVS も最終セッション！トリを務めるのは小林雅さんではもちろんなく。IVS同様に今年十周年を迎える、ミャンマーに渡り千人以上の子供たちを救ってきて情熱大陸3回出演のJAPAN HEARTの吉岡秀人氏。 pic.twitter.com/PIWorBMKZP

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#IVS 吉岡先生はジャパンハートの代表。ジャパンハートは途上国で医療を提供する日本のNGOです。メディア露出も多数、ご著書も多数。日本が誇るべきイノベーター。 japanheart.org

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#IVS 吉岡さん：ぼくがやってきたことをお話させていただきます。過去に情熱大陸に3回出させていただいておりまして、まずはダイジェストとしてご覧いただきたいと思います。／ここら辺の動画ですかね→youtube.com/watch?v=LBXvos…

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Nobi Hayashi 林信行 @nobi

吉岡:十代の頃、どうせ医者になるなら絶対に医療を受けられない人のために医療を施そうと思った。日本は街中でバッタリ外国人が倒れても医療が受けられる。でも、アジアには必要な医療受けられない人が大勢。三十代でミャンマーに渡った。 #IVS pic.twitter.com/yWgV6eNTNk

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#IVS 吉岡さん：ミャンマーに誘ったのは、戦争の遺族の人たちなんです。日本人、30万人が従軍していました。「ビルマの竪琴」という小説があります。20万人の方が亡くなりました。戦後、遺族の方が慰霊を続けていたんですね。彼らからミャンマーに行ってくれ、と言われたのがきっかけです。

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【Session 9】「人が喜んでいる姿を見て、自分は人を喜ばせることができる価値のある人間だと認識することができる」特定非営利活動法人ジャパンハート 代表 吉岡 秀人氏 #IVS pic.twitter.com/XQHHK7tNwN

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さっさー @saxsir

思わず手が止まって聞き入ってしまう吉岡先生のプレゼン #IVS

Nobuyuki Hayashi @nobi_com

吉岡: 写真の土の床の市民病院。'96年にミャンマーに行った当時、三十万人の人口に対してこのレベルの病院が二つだけ。政府のお金はインフラ整備に。医療者は自分一人で道具は無しで患者返してた彼らは一生そのままと知った。 #ivs pic.twitter.com/VE8kLHgiXo

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#IVS 吉岡さん：死ぬ病気ではないんですが、このまま生きていかないといけないんです。これは何の写真かというと、手術室なんです。これが手術室です。2003年でもこれです。ここからスタートしました。

Nobi Hayashi 林信行 @nobi

吉岡: 道具も何もなく手術が「できない」理由しかなかったが、大変な子供達の姿を見て現実に押されるように、とにかく手に入る道具でできる手術からやり始めることに。2003年比較的マシな部屋で手に入る局所麻酔だけで手術始めた。 #ivs pic.twitter.com/FXoU0uyvx3

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Nobuyuki Hayashi @nobi_com

#ivs 顔が変形する口唇裂などの病気抱えた子供達はいじめられ続け性格も暗く声も小さい。手術経験ない中、現地で滅多に売ってない海外の医学書見つけ背中押された。手術して治してあげることで明るくなり、これでこの子らは人生取り戻したと思った pic.twitter.com/YGJ8sAeYwo

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【Session 9】「弱いものを救えない医師は医師ではない」特定非営利活動法人ジャパンハート 代表 吉岡 秀人氏 #IVS pic.twitter.com/gRoSVqCfe4

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#IVS 吉岡さん：この子は13歳の女の子です。差別されるわけです。そして学校にいかないわけです。親も無理して行かせない、なので農家をやって死んでいくわけです。この顔で生きているので暗いんです、みんな。話しかけても声が聞こえないんです。

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#IVS 吉岡さん：この子たちを治療すると、表情が明るくなって声も大きくなって、上を向いて帰っていきます。そんな子どもたちが次から次へとやっていきます。30歳の僕は、この治療をやったことがありませんでした。形成のなかでも難しい手術で、しかも何も道具がないんです。

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#IVS 吉岡さん：やはりうまくいかないんです。申し訳ないんですが。途方に暮れていました。ヤンゴンの街をうろうろしていたら、Surgeryという本を見つけました。2042ページに手術の図を発見したんです。この図を頼りにやったこともない手術を始めました。

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#IVS 吉岡さん：あるときやめた方がいいんじゃないか、と日本の形成外科医に言われたんです。やめようと何度も思いました。難しいし誰も教えてくれないし。けれど、その医者がミャンマーに来ることはないわけです。やり続けないといけないと思ったんです。そしてやり続けました。

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#IVS 吉岡さん：数だけでいうと、この治療をトップクラスでやっている医者になっていると思います。治療すると、このように治っていくわけです。命を救ってなんぼだと思っていたんです。けれど、子どもたちと接するうちに、この子の人生が変わっていくわけです。

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#IVS 吉岡さん：学校に行って、結婚して、子どもを産んで…人の人生の質を変えることに、医療の意味があるんじゃないかと思うようになったんです。けして生まれなかった命を未来に生み出せると思ったんです。そういうことなんだ、と。やめなくてよかった、と思っています。

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【Session 9】「出来ないと思っているうちは出来ない、やろうと思い使命感うまれた瞬間に行動した」特定非営利活動法人ジャパンハート 代表 吉岡 秀人氏 #IVS pic.twitter.com/Q4f9HT54un

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#IVS 吉岡さん：なんとか日本に連れてきて、子どもを日本で手術をしました。そしてこれが術後の写真です。手術には何百万も掛かります。500万過ぎました、とか伝えてくるんです（笑）「吉岡、いくら払える？」と聞くんです、院長が。指を3つ立てたんです。300万だと思って喜んだんですね。

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#IVS 吉岡さん：と思ったら、「30万でいい」と。子ども一人分の食料は余る。CTスキャンを動かすのはテストで何度もやる。お前が払わないといけないのは、実費だけだ、と。すぐに30万円払いました。後で値上げされても困るので（笑）

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【Session 9】「医療があるのはありがたいことだ、といつも思うんですね。もし、この子が助かるのなら、苦労して医者になった元は取った、そういう経験が何度もあります。」特定非営利活動法人ジャパンハート 代表 吉岡 秀人氏 #IVS pic.twitter.com/WY4ir0pyYg

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#IVS 吉岡さん：この子は神経から出た癌です。生まれたときからこの顔です。化け物化け物というんです。母親はこの子のことを不憫に思っていて、連れてくるんですが、どうしようもないんですよ、癌なので。せめて、と思うんですが…。

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#IVS 吉岡さん：腫瘍が痛くなってきたんですね。母親が頑張って働くんです。1日働いて100円です。バスに乗り次いで、痛み止めを処方して帰すんです。根本的ではないので、結局もうダメだと思ったんです。この子と家族のために何ができるんだろう、と考えたんです。

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#IVS 吉岡さん：見た目が醜くなっても、君は大切な人間なんだよ、って子どもと親に思ってもらうことしかないと思ったんです。でも、僕には治療もできないんです。最後にも会えないかもしれない。そこで、ある看護師さんに「この子が死ぬまで付き添ってほしい」と伝えました。